治らない便秘の原因は、意外な病気かもしれません。病気の治療とバランスをとった対策を
便秘は日常の不調の一つで、大したことはないと思いがちですが、意外な病気が原因で便秘になってしまうことがあります。
どのような理由によって便秘が引き起こされているのかを知り、正しい便秘対策をしましょう。
大きな病気の一つが大腸がん
腸の中にできたがんが便の通り道をふさいでしまうので、便秘になります。
これは血便が出たり、便が細くなったりするため腸の大きな病気が隠れているのではないかと気付きやすい病気です。
これは、自分の力ではどうしようもなく、専門医の治療を受け、根本の原因を取り除く以外に改善方法はありません。
糖尿病、うつ病
糖尿病、うつ病はこれらによって便秘が引き起こされていることに気づきにくく、また気付いても原因を取り除くことが難しい病気です。
糖尿病の便秘は末梢の毛細血管が破壊されることにより自律神経の障害が起こり、交感神経、副交感神経のバランスが崩れることで起こります。
糖尿病による食事制限も便秘になりやすい
糖尿病と診断されると食べる量を極端に制限してしまうことでも便秘になると言われています。
糖尿病の便秘には正しい糖質の量と、糖の吸収速度をゆっくりにしてくれる食物繊維をたっぷり含んだ食事がポイントです。
この時に気を付けなければいけないのが、芋類や南瓜、とうもろこしなど。
これらは野菜の部類に入り食物繊維が多いのですが、野菜の中では糖質を多く含むので、野菜と思って多く食べ過ぎないようにしましょう。
ストレスは胃腸症状につながる
次にうつ病です。
うつ病は心の病が肉体にまで異常を及ぼす病気です。
真面目で少しのことで落ち込みやすい人が多く、そのストレスが神経を乱れさせ、結果胃腸症状として便秘になるというわけです。
更にうつ病の薬には副作用として便秘を引き起こすものも多く、病気が治るまで頑固な便秘と何年間も付き合っていくことになります。
またそれらの薬が便秘を起こすことはわかっているので、同時に下剤を出してくれますが、下剤に頼っていると腸が自ら便を出す力が弱ってしまうので、薬をやめてからも便秘が続いてしまいます。
食欲にムラがある場合は体操で便秘を防ぐ
うつ病の人は食欲にもムラがあり、食事療法が難しいため、体操をおすすめします。
外から機械的に刺激を与えてやることが効果的です。
うつ病の人は薬の効果によって眠くなったり、太ってしまったりして外に出るのが億劫になる傾向にあります。
運動量が減ってしまうので、それによってさらに便秘が悪化しないように、家の中でもできる体操をしましょう。
習慣にしたい簡単なストレッチ
朝起きたときにベッドの上でぐっと伸びをします。
腰から下持ち上げ腰に手をあてて自転車をこぐように動かします。
できない人は足をつけたままお尻を上げるだけでも良いです。
次にうつ伏せになって上半身を持ち上げ、体をそらします。
可能な方は足もあげましょう。
ゆっくりと息をしながら行ってください。
こんな感じで少しでも体をほぐしたり、動かしたりする時間を取ってみてください。
体を動かすことでしっかり眠れるようになり、病気の回復にも良い影響があります。
病気によって便秘が引き起こされている場合は、その原因を取り除くことが一番ですが、病気の治療とうまく折り合いをつけた便秘対策をしていきましょう。