便秘薬の4つの種類。自分の便秘改善に合う便秘薬を探すなら薬剤師さんを頼ろう
薬局へ行くと便秘薬ってたくさんありますよね。
しかし、便秘薬がどのようなものなのかはあまり知られていないのではないでしょうか?
便秘薬は大きく分類すると4種類あります
塩類下剤
腸管の内側に水分を誘導していくことで腸の蠕動運動を促すことを目的とした錠剤で、基本的に酸化マグネシウムや硫酸マグネシウムが配合されているものです。
膨潤性下剤
薬そのものが腸管内にある水分を吸収して膨張させることで大腸など腸管に適度な刺激を与えて蠕動運動を促すもので、一般的に食物繊維と呼ばれるものです。
ですから「便秘に似は野菜の食物繊維が良い」というのは膨潤性下剤の原理から来ているのですね。
浸潤性下剤
便に適度な水分を含ませて軟便化させることで排便を促す下剤です。
刺激性下剤
腸管で神経が多く集まっている部位に直接刺激を与えることで蠕動運動を促す下剤で、神経に刺激を与えるものなので自律神経から来る痙攣性の便秘などには用いません。
形状、体内に取り込む方法は様々
また、これら4つの下剤に含まれる有効成分は化学的に生成された薬品や漢方や生薬など様々なものが用いられますし、経口で摂取する場合や坐薬・浣腸で直接働きかけるタイプのもまで様々なのです。
しかし、これらは「便を出す」という応急処置にすぎず、慢性の便秘の場合は根本的な治療にはならない場合があります。
菌が錠剤に!
腸内の環境を乳酸菌などで整えるという整腸剤があります。
整腸剤はビフィズス菌や納豆菌を錠剤にしたもので、腸内にある善玉菌を増やして有害である悪玉菌の増殖を抑制することで腸内環境を整えようという薬です。これは前述4つの便秘薬のタイプとは違って即効性はありませんが、腸内の環境を整えていくことで
便秘やガスによるお腹の張りを予防しようというものです。
自分の便秘にどの便秘薬があうのかわからない!
このように便秘薬は様々なものがありますが「私の便秘にはどれが一番効果があるの?」と疑問に思われた方が多いかと思いますが、そういう時には専門的なノウハウを持っている薬局の薬剤師さんに便秘薬選びを行ってもらうのが良いでしょう。
特に女性の場合は便秘の頻度は多いですし、家事などで病院の待ち時間ですらもったいないという方も多いでしょうから予約もいらない薬剤師さんの指導の下、便秘薬を用いても症状が改善されないという時に病院に行くという方法もあるのです。
しかし、血便や激しい腹痛などを伴う便秘の場合は直ちに病院へ行って医師の診断を仰ぐようにしてください。
最後に、便秘薬の成分に関して知られていないことが多いのが現状ですが、正しい便秘薬の使用法は便秘の苦痛を和らげてくれますし、
整腸はそんな便秘の予防にもつながりますのでみなさんも日頃からの便秘予防を怠らないようにしてください!