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高血圧気味の方は要注意!循環器病が便秘を引き起こす原因になることがわかっています



便秘解消

便秘というと食べ過ぎや不摂生が原因で起こると考えられがちですが、実は循環器病を持病としている人も便秘になることが多いのです。

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治療薬でも便秘になりやすい

循環器系の疾患、特に心疾患の患者さんの場合であると常に副交感神経が優位となっているため血管の脈動は無論、便を押しだすための蠕動運動も鈍くなるので便秘になってしまうのです。

 
また、治療用の薬として利尿薬やカルシウム拮抗薬を服用していると腸から水分が失われて脱水していきますので便が固くなってウサギの糞のような状態となりいきまないと出せないようになります。

 
さらに、循環器病にかかる患者さんの多くはお年を召された方が多く、循環器に負担をかけないようにとほとんど寝たきりとなって運動不足が続いていたり、食欲が減った分、水分補給の回数が減ったり便を形成するための食物繊維が不足した状態になるため、便が固くなる状態が続くのに加え、加齢によって蠕動運動が鈍くなるということも重なってより便秘になりやすい状態となっているのです。

 
このような理由から、医学書などにある心筋梗塞の治療マニュアルには急な脈の変化で心臓に負担をかけないための精神安定剤と便秘にならないように便秘薬を処方するとあることが多いようです。

 

 

高血圧は循環器病予備軍

ここまでで、「私は循環器病なんてかかっていない」と突っ込みを入れたい人もいらっしゃるかもしれませんが、これは今現在循環器病にかかっている人ではなく、高血圧などの予備軍の人も含まれていますので他人事としてとらえるのは早計です。

 
次にあげるのは先程の例とは少し違い、便秘が原因で起こる病気の例ですが、まず高血圧症を持っている場合、便をいきんで無理やり出そうとすると血圧が急上昇して血管に負担がかかります。
この時、上昇する血圧は500mmHgとかなり高く、動脈瘤を持っている人は破裂する危険性がありますし、血液の状態が悪い人は血栓によって脳梗塞を引き起こす場合もあるのです。

 
特にこのような急患は寒い冬の朝、トイレと寝室の温度差が大きい時の血圧の変動が重なって起こることが多いと言われているのでたかが便秘、されど便秘と言えます。
このように心臓や血管などの循環器と大腸という消化器で起こる便秘は一見関係が無いようにも見えますが、深いかかわりがあると言えます。

 
まずは循環器の持病のある方はその治療に専念しつつ、便秘解消法を主治医と相談して行くことが大切ですし、循環器に持病のない方は循環器を傷めないよう高血圧に注意した生活を心がけつつ便秘を解消・予防する生活習慣を実践していくことが大切です。

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この記事は当ブログのライター「さっしー」が書きました。

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