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便秘は命に関わる病気をも引き起こす?便秘リスクと便秘薬の副作用



便秘解消
 
便秘になると腸内で悪玉菌が増殖し腐敗するため、腐敗物質が腸内の血管から体中の血液に流れ出すことになります。
そのため、口臭や吹き出物、腹部の膨満感、便が臭うなどの症状が出てきます。


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便秘になるということは、体にとっては「毒」である「腐敗物質」が体内に充満することでもあります。
これによって、血液の流れも悪くなり、代謝が落ちてくるので、基礎代謝が落ち肥満の原因にもなります。

 

便秘が引き起こすさまざまな症状

さらに、肌の代謝サイクルも狂ってきますから、前述のように吹き出物が出る場合や、老化の原因にもなってきます。
そして、疲労物質も溜まりやすくなるので冷え、むくみも起こりやすくなり、肩こりや腰痛などの身体的な症状が出ることもあります。
代謝が落ちるので、だるさや疲労感が続いてしまって、億劫で何もできなくなるといった状態が続くこともあります。

また、便秘ということは便が硬くなっているので、その便を出そうと頑張って肛門が切れて切れ痔になってしまう可能性もあります。

 

便秘が動脈硬化やがんを引き起こす可能性も…

血液の流れが悪くなるということで、高血圧や動脈硬化などへの罹患率も高まります。
その上、便秘によって増加した悪玉菌とこれまで生息していた善玉菌とのバランスが崩れ、糖や脂質の分解や吸収能力が低下するので、コレステロールの上昇や中性脂肪の上昇、またインスリンの作用の低下から起こる糖尿病になる可能性もあります。

また、発がん性の物質でもある「パラクレゾール」が作られます。
その分、がんの罹患率が増えるというデータもあります。

便秘でも環境の変化などで起こる一過性のものや生活習慣によって起こる習慣性のものは命に別状はありませんが、中には大腸がんなどの疾患が潜んでいることもあるのです。
少しでも異常だと思われる場合には、早めに診察を受けるようにしてください。

見極め方のポイントは、「便の色」「便の形」「痛みはあるか」などです。
粘膜が混じっている便、または消化管の出血と思われる「赤い便」や肝臓や膵臓に異常があるかと思われる「灰色の便」の場合はすぐに病院へ行ってください。
他にも、便秘の症状が「いつもより酷い」ときや「今まで快便だったのに急に便秘気味になった」ときにも要注意です。

 

便秘薬には副作用がある

では、便秘を解消するために便秘薬を使用すれば良いのでは?ということになりますが、便秘薬にはさまざまな副作用があります。

 

アントラキノン系の副作用

便秘薬には「アントラキノン系」や「ジフェニルメタン系」、「塩類下剤」、「膨張性下剤」といった種類のものがあります。
市販薬の中ではアントラキノン系の便秘薬が代表的ですが、これは大腸を刺激することで排便を促すという特徴があります。

しかしこれは体が持っている本来の便意ではないので、続けて使用すると便意があるという脳への信号が麻痺してしまいます。
そのため長期にわたり使用すると耐性がついてしまい、より強い便秘薬を服用するといった悪循環に陥ってしまいます。これでは便秘の解決から遠ざかることになってしまいます。

また、便秘薬は腸内の老廃物を排出するために水分とともに体内のカリウムを奪っていきます。
筋肉の栄養分であるカリウムが低下すると、筋力も低下していきます。
すると、排便時に必要な腹筋や大腸その物を動かす筋力も同時に低下してしまうので、さらに便秘が酷くなってしまいます。

その上、便秘薬を飲まないと排便がなくなると思い込み、精神的にも依存するようになれば「便秘薬の中毒症」を引き起こすリスクすらあるのです。

 

ジフェニルメタン系の副作用

ジフェニルメタン系は、代表的なアントラキノン系のものよりも比較的新しく開発された便秘薬です。
市販の便秘薬を選ぶ際は、一般的にはこちらを選択した方が副作用が少なく、また自然に近い排便を促すのでお勧めではありますが、こちらも副作用がないとは言い切れません。

 

塩類下剤の副作用

塩類下剤は、その成分が腸内の水分を増やすことで排便を促す薬です。習慣化しにくいのが特徴です。
こちらの副作用としては、腎臓疾患を持っている場合、高マグネシウム血症を引き起こします。心臓病の場合も心不全を引き起こす可能性があります。

 

膨張性下剤の副作用

膨張性下剤は、大量の水と共に服用することで腸内で膨張し、大腸を刺激して排便を促す薬です。
こちらの便秘薬の副作用は、腸管が狭くなっている人の場合に腸閉そくを引き起こす可能性があります。

 
上述した便秘薬の種類を問わず共通している副作用としては、腸への刺激によって引き起こされる腹痛や吐き気、また下痢や食欲不振などが挙げられます。

いずれの便秘薬を使用するにしても、必ず医師や薬剤師に相談して自分に合った便秘薬を服用してください。
そして、不調が出たときはすぐ服用を中止してください。

 
便秘薬は効果が高く、便秘に悩む人にはありがたいものではあります。しかし、できれば薬に頼らずに、生活習慣を変えることで便秘を解消することが望ましいのです。
意識的に食物繊維を多く摂取したり、乳酸菌などの発酵食品を積極的に摂取して腸内環境を整えるなどの食事療法を行うとともに、適度な運動で自然な排便を促すように心がけてください。

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カテゴリ: 便秘解消

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