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冬の腸冷え便秘にはホットココアが有効!冷えによる便秘の原因と改善する漢方薬を解説



便秘解消

 

子供のころ「お腹を冷やすと、風邪を引くぞ」とか「体を冷やすと、お腹をこわすぞ」等と言われたことはないでしょうか。
お腹が痛くてトイレによく行き、その時にお腹を触ってみると冷たくなっていて、温めると気持ちよかったりします。
この経験、実はしっかりとした理由が基となって引き起こされるのです。
お腹の冷えと便秘には結構深い関係があります。

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漢方的に説明されているいろいろな便秘のタイプ

お腹が冷えると下痢気味になるのはわかるけど、便秘とはあまり関係ないんじゃないかと思われるかもしれませんが、便秘はお腹に熱をもったときにも、冷えたときも起こることが、東洋医学の理論でも説明されています。
お腹に熱がこもって起こる便秘は、便がコロコロと硬い場合で、顔が赤っぽくほてり、口が渇き尿が少ないといった特徴があります。
辛い物や脂っぽい食事、アルコール等でお腹に熱がこもり、それにより水分が減少し不足することで起こります。

 

実熱

漢方ではこのタイプの便秘を『実熱(じつねつ)』と呼んでいて、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)や大承気湯(だいじょうきとう)等の処方が用いられます。
また、これとは別にストレス等により「気」の流れが悪くなることで腸のぜん動運動の働きが弱くなるタイプの便秘は、『肝鬱気滞(かんうつきたい)』と呼ばれ、大柴胡湯(だいさいことう)等が用いられます。そして便秘タイプの主なものとしてもう1つ冷えタイプがあります。

 

 

冷えタイプの便秘の漢方的説明

寒いところにいたり、周りが寒くなってくると、体の温煦作用(体を温める作用)をもつ陽気が不足してきます。
東洋医学では、体の中に「気」「血」「水」が巡っていると考えます。
「気」は合気道とか気合いとかいうように、目には見えない体のエネルギー的なものが該当し、「血」は血液のようなもので体を循環しているもの、「水」は水分に該当します。
そして寒くなり体が弱ってくると、エネルギーである「気」も弱くなり、体を温めようとする「エネルギー」が不足し、このエネルギー不足により腸の働きも弱まってしまいます。

 

漢方ではお腹を温めてエネルギーを補います

当然エネルギーが不足しているので、手足やお腹が冷たく冷えています。漢方ではこんなときに桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)等が処方されますが、この処方はお腹を温めてお通じを促す働きがあります。

西洋医学的に言えば、お腹が冷えて自律神経のバランスがくずれ、腸のぜん動運動がスムーズに行かなくなることにより便秘が起きているということになります。

 

 

お腹が冷えている便秘の時はホットにケア

お腹の冷えと便秘の関係は、漢方的に考えるとその処方にケアのヒントがあります。
お腹が冷えてるときに一般的に便秘に良いとされる方法、つまり水をたくさん飲んだり、ヨーグルトを食べたりするとかえって腸を冷やしてしまい、症状をひどくしてしまうこともあります。
こういったときは、体が温まるホットココアがお奨めです。
暖かいココアで腸が温められます。
そしてココアに含まれている食物繊維が腸を刺激して排便を促してくれます。
水や乳酸菌飲料を飲んだり、一般的な便秘によいとされることをしても効果がなく、手足が冷えていたり、お腹が冷たくなっていたりする場合は、ホットココアを飲むと症状が改善してくるかもしれません。

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この記事は当ブログのライター「yakujiman」が書きました。

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