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安い化粧下地でどれくらいUVカットは可能か



コスメ
 
市販されている化粧下地は種類も機能も多種多様ですが、値段も数百円と値段の安いプチプラコスメと言われるものから、デパートのカウンターなどでしか入手できない数千円~一万円以上する高価なものまで様々です。

TVでCMをじゃんじゃん流しているような大手メーカーの高価な化粧下地には、広告費やCMに出演している有名人の人件費、カウンターのBAさんの人件費など、化粧品の品質とは無関係な莫大な経費がかかっているのは有名ですが、大企業ならではの研究開発力で最新の商品を生み出しているのも事実ですし、値段相応の貴重な原料を使用したものも多くあります。


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だからと言って、値段の安いプチプライスな化粧下地の中にも、高価な商品に負けない機能を持った優れたものや、昔ながらのロングセラー商品もあるので、高価な価格の化粧下地の方が必ずしも良いものとは一概には言えないのも現実です。

ではそんな入手しやすく手軽に購入できるお値段の安いプチプラな化粧下地のUVカット効果はどれほどの実力があるのでしょうか? ご説明していきたいと思います。

 

SPF値PA値はきちんと検査された値しか表示できない

日本で市販されている化粧下地に表示されているUVカット効果を表す数値、SPF値PA値は、日本化粧品工業連合会の定めたSPF測定法基準に則って、一定数以上の被験者を使って測定されたものが記載されています。
そのため安い化粧下地、高い化粧下地に関わらず、表示されているSPF値やPA値の効果は間違いなくあるということが言えるので、表示されている数値は、そのまま信用のできる数値ということになります。

ただし、化粧下地のUVカット効果を試験時と同様に発揮するためには、きちんと決められた分量を塗ることが大切です。
分量が決められた量より少なければ、UVカット効果を数値通りに発揮することは難しくなってしまいます。

 

価格より大切なのは均一に肌にのる仕上がり

近年の化粧下地のUVカット機能の多くは、より肌への刺激が少ないノンケミカル処方と言われる紫外線乱反射剤を使用しています。

紫外線乱反射剤は、二酸化チタンや酸化亜鉛の小さな粒子を配合して均等に皮膚にのせ、文字通り紫外線を乱反射させてUVカットを行う方法です。
二酸化チタンや酸化亜鉛は元々白い粒子で、UVカット以外にもパウダーを白くしたり、ファンデーションの色を薄めるために配合されてきた成分なので、粒子の大きなものをたくさん配合するとどうしても不自然に真っ白な仕上がりの化粧下地になってしまいます。

ベースメイクの前に使用する化粧下地が、あまりにのっぺりと白浮したり、厚ぼったくムラになってしまっては困るというものです。
そこで化粧下地を開発している各社は、いかに二酸化チタンや酸化亜鉛の粒子を小さくし、白浮せず均一に肌にのせてUVカット効果を発揮させるかを日々研究しているので、日進月歩で一昔より白浮しないのにUVカット効果の高い化粧下地が増えてきました。
特にデパートのカウンターなどでしか購入できない高価な化粧下地には、全く白浮しないのに水や汗に強く、高いSPF値を実現している商品も多くあることから、やはり値段なりの研究費が費やされているとも言えます。

しかし安い化粧下地にも白浮しないものも増えてきていることから、大切なのは値段よりいかに均一にUVカット成分が肌にのるかということになります。
紫外線乱反射剤を使用した乳液タイプの化粧下地には、中に小さなボールのようなものが入っていて、カタカタと容器を振る事で乱反射剤や成分を撹拌して均一にするものも多くあります。
また、クリームタイプには合成界面活性剤が配合されていて、配合した紫外線乱反射剤を均一に保つように工夫されています。

これらの紫外線乱反射剤以外に配合されている成分が肌に合うなら、値段の安い高いに関係なく表示通りのUVカット効果を期待することができます。

 

中には刺激の強いものもあるので注意は必要

安い化粧下地と高い化粧下地の違いは、人件費や宣伝費と思われがちですが、中には原料の質に差がある商品もあります。
安い化粧下地の中には汗や水に強い商品を作るために、安価で強力な乳化力を持つ合成界面活性剤を使用したり、配合されている保湿オイルの質が値段なりな物のみの場合もあります。これらの成分が肌に合わなければ、肌荒れを起こす原因になってしまうので、UVカット効果を期待して連用することが難しくなります。

また、レジャー対応の化粧下地を比較すると、どうしても高い値段の化粧下地の方が汗や水に強い傾向があります。
これは紫外線乱反射剤である二酸化チタンや酸化亜鉛の粒子の細かさと、汗や水に触れても落ちにくく、いつまでも均一に乱反射剤が肌の上にのる処方が研究されていることが理由です。
ただし、ここまで落ちにくい化粧下地は専用のクレンジング必要なことから、敏感肌の人には負担になりますし、普段使いレベルのUVカット効果の化粧下地では、そこまでの機能は必要ありません。

化粧下地のUVカット機能を活かすためにも、一番大切なのは肌に合うかどうかです。
安い値段の化粧下地でも、自分の肌や使用しているベースメイクとの相性が良く、正しい使い方をすれば、表示通りのUVカット効果を期待することができます。

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