オーガニック化粧水と無添加化粧水、どっちが良いの？

 
スキンケアに欠かせない化粧水は、毎日使い続けるものだからこそ、より肌に負担の少ない、優しい使い心地ものを選ぶのも一つの選択です。
昔に比べて成分に配慮された化粧水が増えた今日、有機栽培の植物成分をメインに使用した「オーガニック」と表記されたものや、「無添加」と表記された化粧水もたくさん店頭に並んでいます。

 
そんなオーガニック化粧水と無添加化粧水、それぞれの特徴や効果を正しく知り、自分に合ったものを上手に選ぶことができれば、より理想の肌に近づくことができます。
一見大差ないように思われがちなオーガニック化粧水と無添加化粧水のそれぞれの違いと良さをご紹介したいと思います。

 

オーガニック化粧水の主成分は？

オーガニック化粧水の主成分は、安心安全な環境や農法で栽培された植物の成分です。
例えばよく化粧水に配合されているものでは、カモミールやラベンダー、ローズなどのハーブエキスや、ティーツリーやペパーミント、レモングラスなどでお馴染みのアロマオイル、ローズヒップやオリーブ、ホホバ、シアなどから採取された植物油などがあります。
これらの植物を育てる段階で、農薬や化学肥料を使用せず、植物そのものの力を活かして栽培し、採取されたものがオーガニックと呼ばれる成分です。

洗顔後の肌を落ち着けるのに欠かせない収斂効果や、ニキビや肌荒れが気になる肌を優しくケアする消炎作用があるものの多い植物由来の成分ですが、オーガニックと言われる農法で栽培されることによって、より肌への刺激が少なく、安心して連用できる成分を抽出することができます。
このような原料をメインに使用した化粧水がオーガニック化粧水と表示されているもので、その名の通り、植物の持つ綺麗になる力がたっぷり詰まった化粧水ということになります。

 

無添加化粧水の本当の意味とは

無添加化粧水と表示されているものには、まず何が無添加なのか具体的に表示されているものと、漠然と無添加化粧水と謳っているものの二種類があります。
何が無添加なのが具体的に表示されているもの多くは、合成界面活性剤、防腐剤、石油由来原料、シリコンなどが無添加と表示されているものが多いようです。

まず、合成界面活性剤は、油分や肌に浸透しにくい有効成分を均一に水に混ぜ、スムーズに角質層へ届くように配合される成分ですが、配合量が多かったり、市販の化粧品にかぶれやすい敏感肌の人のとっては、刺激になりやすい成分でもあります。

また、防腐剤は配合することで商品の劣化や雑菌の繁殖を防ぐために必要な成分ですが、稀に刺激を感じる人もいることからあえて「無添加」と表示されることの多い成分です。

今の日本で使用されている原料では純度も高く安全性が高いと言われている石油由来成分や、使用感は滑らかになるけれど、肌質によっては吹き出物などの原因にもなるシリコンも、無添加とアピールすることで、より成分を厳選した化粧水であるというイメージを作ることができますし、合わない成分がある人や、敏感肌の人が化粧品を選ぶ一つの目安にすることもできます。

それ以外の漠然と「無添加」化粧水と表示されている化粧水は、主に旧表示指定成分が無添加という場合がほとんどです。
旧表示指定成分とは、1980年頃当時の厚生省が定めた、肌トラブルが起きる可能性のある102種類の成分のことを指します。よく化粧水に配合されているパラベンやプロピレングリコールもこの旧表示指定成分の一種ですが、旧表示指定成分以外にも肌に負担となる可能性のある成分もあるので、これらが無添加だからと言って一概に肌に優しい化粧水という意味にはなり得ないのも事実です。

 

オーガニック化粧水と無添加化粧水それぞれが持つ魅力

このように配合成分に特徴のあるオーガニック化粧水と無添加化粧水ですが、それぞれの商品が持つ魅力的な部分も異なります。

オーガニック化粧水は何と言っても、植物の力を安全安心な農法や製法で抽出していることが一番の魅力です。
古来より植物は薬でもあったように、植物には肌を健康に保つ力や、抗酸化作用で老化を防ぐ力、肌を紫外線から守る力や、炎症を抑える力など、様々な美容効果があります。
これらがふんだんに使用されたオーガニック化粧水は、そんな植物の力をスキンケアに活かし、残留農薬などの心配も無く安心して連用していけるというところが、他にはない魅力です。

また、無添加化粧水も、予め肌に負担になりやすい成分が無添加と表示されていることで、市販の化粧水がなかなか合わない敏感肌の人や、旧表示指定成分の使用をできれば減らしていきたいと考える人にとって、とても選びやすく安心して使うことのできる化粧水と言えます。

 
肌に優しいという意味で一見同じようなイメージのオーガニック化粧水と無添加化粧水ですが、どちらが良いかという答えは、一概にはないと思います。
なぜならその答えは、それぞれの特徴を知り、自分に合ったものを選ぶことによって「良さ」として初めて発揮されるものだからです。
皆さんもぜひ、自分に合ったオーガニック化粧水、無添加化粧水を見つけてみて下さい。