肉割れ・セルライトのできやすさは年齢次第？その原因とメカニズム

 
肉割れやセルライトは年齢を重ねるごとにできやすくなっていくのでしょうか。
小さな赤ちゃんには肉割れもセルライトもありませんよね。特に生まれてから1歳になるまでは30センチ程度背が伸びますし、数か月で生まれたときの倍以上の体重になります。太ももや二の腕にはたくさんの脂肪がつき、拳はクリームパンのようだと表現されることもあるくらいです。しかし、赤ちゃんの肌は当然ながらすべすべです。この成長スピードだけを見れば肉割れやセルライトが起こってもおかしくはないはずですよね。

肉割れやセルライトと年齢との関係

体質によって差はあるものの、急激な体重増加によって肉割れやセルライトは起こると言われています。しかし、赤ちゃんは肉割れもセルライトもありませんし、肉割れがある赤ちゃんやセルライトのある赤ちゃんは見たことがありません。ということはつまり、肉割れやセルライトには年齢が関係しているのでしょうか。

肉割れとセルライトは年齢が上がるごとにできやすくなっていることが分かっています。これは肌の老化が原因です。年を重ねるごとに必ず体は老化していきますが、この老化と肉割れやセルライトは大いに関係があるのです。

急激に体重が増えた場合でも、急激に背が伸びた場合でも、皮膚がそのスピードに合わせることができれば肉割れは起こらないのです。ですから赤ちゃんはどんどん背が伸びて体重が増えても肉割れの心配はありません。しかしどんどん皮膚の成長のスピードは遅くなります。そのため急激に背が伸びたり急激に痩せたりすると、それに追いつくことができずに皮膚は千切れてしまうのです。分かりやすく言えば、肌のターンオーバーのサイクルが異なるために徐々に肉割れができやすくなってくるというわけです。

セルライトも同様です。セルライトの場合はリンパの流れが悪くなり、老廃物が滞ることによって溢れ出し、その溢れ出した老廃物が脂肪とくっつきあいでこぼこと蓄積したものです。年齢により筋肉量が低下することにより血流も悪くなり、むくみの原因にもなります。これによってセルライトができやすい環境が整っていってしまうのです。そのためセルライトも年齢が上がるにつれて悩む人が増えてきます。

若いうちは肉割れやセルライトはできない？

肉割れやセルライトは年齢が上がるにつれてできやすくなるのであれば、若いうちは心配しなくても平気だと思ってしまう人もいるかもしれません。しかし、それは間違いです。もちろん若い人は肉割れができにくいと言えますが、できないわけではありません。また年齢が上がると肉割れやセルライトができやすいことは確かですが、中には小学生の頃から肉割れやセルライトに悩んでいる人もいるのです。

これは主に成長期の急激な成長に肌が追いつけなかったことが原因であったり、慢性的な肥満により運動を避けてしまうことが原因だと言われています。体質的な問題もあり、小さなころから悩まされてしまう子もいるのです。

また、肉割れの発症年齢を見ると10代後半が多いこともわかっています。これは急激な成長やセルライトや肉割れに関する認識不足が関係していますが、その頃から肌の再生能力はピークを過ぎているためだと考えられています。そしてそこから徐々に肉割れやセルライトに悩まされる人は増えていくのです。

30代や40代はケアをしても改善されない？

肉割れやセルライトが肌の再生能力が関係していれば、30代40代になってからでは、肉割れやセルライトは改善しないのでしょうか。結論から言えば、そんなことはありません。しかし、10代や20代の頃と比較すれば、改善しにくくなっているのは確かです。

やはり30代40代の肌のターンオーバーは、10代や20代とは同じではありません。どんなにケアしていても、それは変わらないことです。ですから10代や20代の時と同じケアをしていれば改善されないと言うこともできるでしょう。

変わりにくいということを受け止めて10代や20代の頃よりもケアの時間を増やしたり、内容を充実したものに変更するのがいいでしょう。例えばリンパマッサージを続けていた場合には、そこにオイルなどを利用し熱をより浸透させる工夫を行うのもいいですね。ウォーキングを行って筋肉を維持していたのであれば、姿勢を意識して負荷を考えてあげるのもいいでしょう。年齢が上がっても、その分ケアの内容を変えてあげれば効果が期待できるということを覚えておいてください。年齢によってケアの方法を変えることは当然のことですから、年齢を気にする必要はありません。

肉割れやセルライトは、短期間で改善できるものではありません。1年2年と長期的に改善していくべきものです。それ自体が美容だけでなく健康の意識にもつながりますから、ケアを意識して心掛けることは大切です。もちろん、これらは年齢関係なくすべての人にとって大切なことですから、家族で実践するのもいいかもしれません。

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