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バジルシードの副作用と注意点のまとめ。食べ過ぎたらどうなるの?



バジルシード

 

バジルシードは、イタリア料理などによく使われるバジルの種子です。バジルは、クセのある香りですが、とくに食べてはいけないということはありませんよね。では、種子はどうなのでしょうか?ダイエットに良いということですが、副作用はないのでしょうか?

 
結論から言うと、健康な人が普段、適量を食べる分には問題ありません。でも、食べ過ぎたり、妊娠中であったりすると、注意が必要です。ここでは、バジルシードを食べる際の注意点をまとめてみます。

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バジルシードで下痢・便秘?!

バジルシードの特徴は、水分を含むと30倍に膨らむという膨張性にあります。これがダイエットや便秘解消に役立つのですが、使い方を誤ると、お腹につらい症状が出てしまいます。

 
食べる前の水分の含ませ方が不十分だと、お腹の中で腸内の水分を吸収してふくらみ、腸が詰まることもあります。
また、1度にたくさん食べると、やはりお腹の中で詰まります。
胃腸のはたらきを損ねて腹痛や下痢を起こしたり、腸に詰まりを起こして便秘になったりもします。

 
バジルシードの1日の適量は9gとされていますが、最初のうちは、1日のうち数回に分けて摂取し、様子を見ながら増やしていきましょう。

 
もともと便秘の人は、便秘が改善しないうちにどんどん食べ続けると、腸の中でふくらんだバジルシードが不調の原因を作ってしまいます。少量ずつ食べて、その分が排出されてから次を食べる、というように、慣れるまでは慎重に摂りましょう。
効果が大きい食材ですから、お腹への影響もその分大きくなります。初めは効果を期待してたくさん食べたくなりますが、口に入れるものなので慎重に扱いましょう。

 

 

バジルシードの発がん性

バジルシードに発がん性がある、というウワサがあります。でも、それは違いますよ。

 
平成17年8月と18年2月に、厚生労働省から次のような発表がありました。
「輸入された外国産のバジルシードの一部から発ガン性を有するカビ毒の一種である「アフラトキシン」が検出され回収命令が出された」というものです。
これを受けて、平成18年のテレビの情報番組で、「バジルシードの一部から発がん性物質が見つかったという報告があります」と報道されました。

 
これは、次のような事情によるものです。
問題となったアフラトキシンは、多くの輸入食品の検査項目の1つで、カビによるカビ毒です。発がん性は、このアフラトキシンに認められたものですが、これはバジルシードの成分ではなく、取り扱いの不備による汚染が元になっています。

 
ですから、一般的には、バジルシードだから発がん性物質が入っているかもしれないと心配する必要はありません。
ただし、バジルシードは東南アジアからの輸入が多いですから、きちんとしたルートで輸入され、厳しい検査を通過しているものを選ぶようにしましょう。これは、じつはどの食品に関しても言えることですよね。体に良いものと思うと、つい気軽に試してしまうかもしれませんが、安全性に関する基準は国によっても違いますし、流通や保存の間のちょっとしたきっかけで質が落ちてしまうこともあります。口に入れるものなので、どんな食品でも安全安心のものを選ぶ習慣を持つことも大切ですね!

 

 

バジルシードは妊娠中の便秘解消に使ってもいいの?

妊娠中に便秘になる妊婦さんは多いものです。その便秘解消にバジルシードは使えるのでしょうか?
答えは、Noです。

 
妊娠中は栄養摂取がとくに大切な時期です。バジルシードに含まれる豊富な食物繊維は、それ自体が消化吸収されにくいだけでなく、一緒に摂ったほかの栄養素の消化吸収も抑制する作用があります。
ですから、妊娠中や授乳中の、食べ物が赤ちゃんに影響する期間は、バジルシードを摂り過ぎるのはリスクがあると思っていたほうが良いですね。グルコマンナン自体も、妊娠中・授乳中の安全性を示すデータがまだ不十分ですから、事前に医師に相談するか、使用を控えるかしたほうが安心です。

 

 

バジルシードを食べる上での注意点

副作用というほどではありませんが、食べる際の注意点がいくつかあります。

 
・発芽毒
バジルシードは種子なので、発芽をコントロールする因子が成分に入っています。発芽に適した時期がくるまで栄養分を閉じ込めておく作用があり、これは人間にとって有害なものです。
このような発芽毒を取り除くためには、30分以上水に浸せばOKです。種子が水に浸かることで発芽モードに変化し、発芽毒を持つ因子は無毒な物質に変化します。
ですから、バジルシードはそのまま食べるのではなく、かならず水に浸してふやかしてから食べましょう。

 
・加熱
健康効果を期待する場合は、αリノレン酸を効率よく摂取したいものです。αリノレン酸は、熱に弱い性質があるので、加熱しないで食べるようにしましょう。ダイエット目的で食物繊維を豊富に摂りたいという場合は、加熱しても問題ありません。

 
今回は、バジルシードの副作用や注意点をお伝えしました。
栄養があり、食物繊維やオメガ3脂肪酸などの健康と美容効果のある成分が詰まっているバジルシードは、これといった副作用はありません。
でも、玄米や大豆にも共通する発芽毒はできるだけ避けたいですし、食べ過ぎにも注意したいところです。また、効果を十分に引き出すには、加熱にも慎重になったほうが良いでしょう。
このような注意に気を配りながら食べれば、お手軽に健康・美容効果が手に入ります。とても便利な食材なので、ぜひ毎日の食事に摂り入れてみて下さい!

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