収穫の喜びも美肌のスパイス♪バジルシードの栽培法と簡単レシピ

ダイエットに効果的と言われるバジルシード。お手頃価格で手に入り、簡単に食べられるのが魅力です。せっかく食べるのなら、効果的な食べ方をしたいですよね。ここでは、バジルシードのおすすめの食べ方をご紹介しましょう。その前に、自宅でできる栽培法もどうぞ。

バジルシードの栽培法

イタリア料理でおなじみのスイートバジルを自宅で育てたことのある人もいらっしゃるのでは？
ハーブとして葉を取って食べるのが普通ですが、そのまま育て、花が咲いた後の種を採取すれば、それは、バジルシードですよ。
ここでは、バジルの育て方とシードの取り方をまとめてみましょう。

種から育てる

種まきは、4月～6月が最適です。発芽には気温が20度以上であることが条件なので、お住いの地域の気候に合わせてまいて下さい。
高温で日光がよく当たるほうが発芽しやすいので、土は薄くかぶせてしっかり押さえ、水をたっぷりやります。

苗から育てる

ポット苗でも販売されています。種まきから発芽までの手間が省けるので、お手軽です。

挿し木で増やす

バジルは育てやすい品種なので、挿し木で増やすこともできます。
若い芽や茎を切り取り、水にさします。切り取る長さは10cmほど、水には1時間浸しましょう。土を湿らせておき、切り取ったバジルをしっかり挿します。土を寄せて固定します。この後、根付くまでは半日陰に置き、土が乾燥しないように気を配ります。
増やす時期は、真夏を避ければ可能です。

バジルの植え替えと摘芯

大きな葉が10枚くらいできたら、定植し、大きく育てます。日当たりが良く、水はけの良い場所に植えましょう。

 
20cmほどに育ったら、中心の太い茎の節のすぐ上を切り、摘芯します。脇芽が伸び、枝数が増えるので、最盛期の夏にはたくさんのバジルが取れるでしょう。この時期に肥料を与えます。

 
この後、摘芯を繰り返すと、たくさんの葉が茂ります。バジルの葉を食べる場合は、そのほうが良いのですが、バジルシードのためには、早く花を咲かせ、種子を採りたいですよね。
それには、摘芯をやめて様子を見てみましょう。すぐに蕾がつき、花が咲くはずです。
夏には葉を食べて、秋には種子を取る、という手順で長く楽しめます。
もともとスイートバジルは、ハーブの中でも栽培が容易ですから、ぜひ挑戦してみて下さい！

バジルシードを食べる時の注意点

バジルシードには、アブシジン酸(ABA)という発芽毒があります。これは、発芽をコントロールする発芽抑制因子となる植物ホルモンです。乾燥したバジルシードには、アブジシン酸が含まれており、そのまま食べるのは体に悪影響が生じます。

 
アブジシン酸のような発芽抑制因子は、土の上に落ちた種子が発芽に適した季節に芽を出せるように、栄養分が流出しないようにするメカニズムを持っています。
アブジシン酸は、人間の体に入ると、細胞内のミトコンドリアを攻撃します。ミトコンドリアは、代謝のために不可欠なので、弱まると、体温や免疫力が低下します。

 
でも、アブジシン酸は、バジルシードを水に浸し一定時間置いておくと死活し、発芽毒は無毒化されます。これは、浸水によって発芽のスイッチが入り、発芽モードになり、発芽を抑制していたアブジシン酸は別の無害な酸に変化するからです。

 
この仕組みは、玄米や大豆などにも当てはまります。玄米であれば、ひと晩水につけてから炊くようにすれば安全です。
種子を食用にする場合は、発芽までさせなくても良いですが、発芽モードにして、発芽毒を無効にしてから食べることが大切ですね。

バジルシードのおすすめの食べ方

発芽毒を避けるために、食べる前に水に十分に浸しておきましょう。時間は30分が目安です。
たっぷり水分を含んだバジルシードは、そのまま食べても良いですし、ヨーグルトや納豆に混ぜるのもおすすめです。
1日の摂取量の目安は9gと言われています。1度9gすべてを摂るよりも、２～３回に分けて食べましょう。

 
おすすめの簡単レシピを2つご紹介しましょう。

アサイーとバジルシードのヨーグルト

人気のスーパーフード、アサイーと組み合わせてヨーグルで食べます。
＜２人分の材料＞
アサイードリンク：100cc
バジルシード：小さじ２
水：50cc
ヨーグルト：200g
バナナ：1本
シリアル：適量

 
＜作り方＞
・バジルシードを大きめの容器に入れ、水をそそぎ、20分置きます。
・アサイードリンクを加えて混ぜ、10分置きます。
・ヨーグルトの上にスライスしたバナナ、バジルシードを乗せ、シリアルをふりかけて出来上がり。
バジルシードにアサイーの濃厚な味が浸み込み、甘いバナナ、さっぱりしたヨーグルトの味と重なっておいしく食べられます。

バジルシードドリンク

人気のドリンクタイプを手作りで。
＜4人分の材料＞
ココナッツミルク（牛乳でも良い）：400ml
牛乳：200ml
砂糖：大さじ3
カルビスの原液：大さじ3
バジルシード：大さじ1杯半
水：200ml

 
＜作り方＞
・バジルシードに水を加え、30分置きます。
・ココナッツミルク、牛乳、砂糖を鍋に入れ、温めてよく混ぜます。
・砂糖が溶けたら火から下ろし、粗熱が取れたらカルピスを加えます。
・冷蔵庫で冷やします。ココナッツミルクの脂分が固まるので、取り除きます。
・コップにふくらんだバジルシードとココナッツミルクを合わせて出来上がり。
簡単にできて本格的な味わいです！

 
バジルシードの栽培法と簡単レシピをご紹介しました。
バジルシードは自宅でも簡単に作れる食材です。毎日たくさん食べられるほどではありませんが、ハーブとして楽しんだ後に種を食べてみるのも楽しいですよ。
バジルシードの食べ方は、発芽毒に注意してしっかり水分を含ませてから食べましょう。レシピはどれも簡単なので、おやつ感覚でお試し下さい！

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