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色の性格と心理学…感覚ではなく理論に裏打ちされたパーソナルカラー



アンチエイジング
「パーソナルカラー」という発想はいつごろ生まれて、どのようにして広がっていったのでしょうか?パーソナルカラーの診断法に入る前にパーソナルカラーの歴史についてふれたいと思います。


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そう、パーソナルカラーの考え方は、感覚によるものではなく理論によってきちんと成り立っているということをお分かりいただければと思います。

 

色彩感覚は伝統的な教養だった

色に対する感覚は古くから存在し、ヨーロッパでは「淑女のみだしなみ」として受け継がれていたといわれています。褐色の髪で鳶色の瞳を持つ子供には明るいオレンジ色を着せ、ブロンドの髪にすみれ色の瞳を持つ子にはすみれ色を着せて瞳が美しく見えるようにするという案配です。ヨーロッパの伝統的な教養として色に対する感覚は受け継がれていったのです。

 

色彩の調和には原理がある

1928年、インテリア分野で活躍をしていたロバート・ドアが色彩調和の原理を発見。色を2つにグループ分けし、そのグループ内の色同士は自然に調和するという「カラーキイプログラム」をつくりあげます。2つのグループとは、「ブルーアンダートーン(青味の色)」「イエローアンダートーン(黄味の色)」のこと。この原理はカラーコーディネートの目安となっていきました。もちろん今でも使われています。

 

パーソナルカラーの原点「四季の分類法」

20世紀に入り、スイスの美術家・色彩学者のヨハネス・イッテンは、パーソナルカラーの原点ともいえる「四季の分類法」を成立。四季に注目し、自然界の四季の色彩調和の美しさを研究し続けました。

また、「ある人が好む配色や色彩はその人の外見的特徴や性格と一致する」という考えを発表。人は自分の髪の色や肌の色に近いものを美しいと感じる、派手な色を好む人には、自信家で情熱家が多いなどという感じです。

今でこそ、すんなり受け入れられますがこの「色」と「性格」「特徴」を結びつけるという発想がすごいですよね。

 

色彩が持つ2つの表情

フェイバー・ビレンは1940年代カラーマーケティング分野で活躍したひとりですが、ビレンはあらゆる色彩には2つの表情があると唱えます。つまりどんな色彩でも「暖・寒」の顔をもつと考えました。冷たい赤と暖かい赤、冷たい青と暖かい青があるといった感じです。ひとつの色に対して、2種類の表情を見いだしたのです。

具体的には、たとえば赤に青を混ぜれば紫っぽい赤、赤に黄色を混ぜれば朱色っぽい赤になります。想像してみて下さい。紫っぽい赤は冷たい印象、朱色っぽい赤は暖かい印象をもちますよね。
このように同じ色でも青を混ぜると冷たい印象になり、黄色を混ぜると暖かい印象になります。

フェイバー・ビレンの考えかたがシステム化され誕生したものが、「フォーシーズンズ」。1973年ころだといわれています。

さらに日本に入ってきたのは、1983年ごろ。やはり日本ではまだまだ定着が浅いですものね。

 

アメリカ発!色を考えた自己プロデュース

1960年代、カラーテレビが普及したアメリカ。大統領選挙では色を使った戦略が行われました。
ケネディーは、イメージコンサルタントをつけて、どうしたら国民からの信頼を得やすくなるかも徹底的に研究しました。その効果もありケネディは見事に当選し、大統領となります。

その後、アメリカでは「色を使って自己プロデュースをする」という考え方が急速に進んでいきます。

この考え方が1980年代に日本にも伝えられました。

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