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サグラダ・ファミリア2:素朴な疑問。なぜいつまでも完成しないの?



サグラダファミリア 世界遺産

 

サグラダ・ファミリアはサン・ホセ協会が贖罪教会として、当初は建築家フランシスコ・ビリャールに依頼していた。

 
サグラダ・ファミリア1
サグラダ・ファミリア2

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建設の手がかりはたった1枚のスケッチ

しかし、意見の相違などで、建築を中止。その後、もともと熱心なカトリック教徒であったガウディが2代目建築家として任命されたのだ。
ガウディは既に企画されていたビリャールの設計図を白紙に戻し、最初から設計を手掛けることに。

 
しかし、これだけ精巧で入り組んだ設計にも関わらず、その完璧な設計図はガウディの頭の中。
残されたイメージはたった1枚のスケッチのみだった。そして、ガウディは1926年に事故でこの世を去ってしまったのだ。
建築が進むにつれてできあがった完成予想図や模型などの資料はあったが、なんとスペイン内戦で消失。
その後、残された僅かな手がかりを元に地道に建築を進めることとなり現在に至っている。

 

 

はまること間違いなしのガウディ建築

ガウディはサグラダ・ファミリアの他にも、素晴らしい建造物をバルセロナに残している。
また、ガウディ建築は特徴があり過ぎなので、バルセロナの中心街で「この建物変わっている・・・」なんて思うとガウディ作であることも。

 

カサ・バトリョ

1877年にジュゼップ・バッリョ・イ・カザノバス氏の邸宅として建設されたもの。
仮面のようなバルコニーや湾曲した屋根、少し不気味ながらも、どこか神々しい装飾がほどこされている。内部や屋上も見学可。
2005年に「アントニ・ガウディ作品」の1つとして世界遺産に登録されいる。

 
■Casa Batlló
住所:Passeig de Gracia 43
開館:9:00~21:00
休館:無休
料金:21.50ユーロ

 

カサ・ミラ

グラシア通りにある1907年に建てられた実業家の邸宅。直線部分がないという、建物の構造としては画期的すぎる設計は当時の建築家たちを驚かせた。
現在はマンションとして住民がいるので各部屋を自由に見学することはできない。
2階に入館無料の特別展示会場あり。その他に屋上と最上階は見学可能となっている。

 
■Casa Milá
住所:Passeig de Gracia 92
開館:9:00~18:30(入館18:00まで)/季節によって時間変更あり
休館:12月25日/1月7日~13日
料金:16.50ユーロ

 

グエル公園

バルセロナの中心から少し離れた場所にあるグエル公園。この公園も元々はブルジョワ階級のために建設された住宅地。ガウディとパトロンであり住宅の出資者であるグエル氏の建設予定は60軒だった。しかし、完成したのはたった3軒。全く買い手がつかず、結局ガウディとパトロンのグエル氏が1軒ずつ購入したそう。
まるでお菓子の家のような建物は、おとぎ話の世界。入口すぐにある建物はお土産ショップと反対側にインフォメーションとなっている。残りの1軒はガウディ博物館として利用されている。
2つの階段の真ん中に装飾されたモザイクのトカゲがユニーク。

 
■Parque Güell
住所:Olot, S/N Barcelona
料金:8ユーロ

 

コロニア・グエル教会

パトロンであったグエル氏の繊維工場の労働者コロニーとして建築された教会。しかし、ガウディが建設途中でサグラダ・ファミリアの着工を始めたため地下の聖堂が未完となっている。
未完とは言われるものの、幾何学的な石柱やアーチ状の屋根は見ごたえ十分。

 
■Colonia Guell
アクセス:コロニア・グエル駅下車徒歩約10分
開館:5月~10月(10:00~19:00)/11月~4月(10:00~15:00)
料金:4ユーロ

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この記事は当ブログのライター「bohemian」が書きました。

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