数字は高いほうが良い?SPF、PAの意味と日焼け止めの正しい選び方
日焼け止めクリームや、日焼け止め効果のある化粧品などを購入すると、必ず「SPF○○」や「PA++」などが表記してあると思います。
これはどういった意味があるのでしょうか?
SPF
SPFは、紫外線防御指数(Sun Pritection Factor)の略で、紫外線の種類である「UV-B」を防止することができる効果を表しています。
UV-Bとは、その紫外線の波長により、皮膚の細胞を損傷させ、DNAまでも破壊する害があります。
日焼けのあと赤くなってヒリヒリしたりする原因となっており、将来的にシミや、最悪の場合は皮膚がんの原因になったりもします。
SPF値が持つ意味
さて、このUV-Bを日焼け止めをせずに浴び続けると、20分で肌が赤くなる人がいるとします。
この肌が赤くなる時間の単位を「SPF1」と呼びます。
SPFの数値は、この肌が赤くなる単位を何倍まで引き延ばすことができるかの数値となっています。
上記の人がSPF15の日焼け止めを塗ると、20×15=300分(5時間)の日焼け止め効果が期待できるということになります。
SPF値は高いほうが良い?
日焼け止めは、SPFの数値が高ければ高いほど効果があると思われがちですが、実は、持続時間の違いを表している物なのです。
そのため、紫外線を浴びるとすぐに赤くなる人は、高SPFでも持続時間が短くなる傾向があり、日焼けに強いタイプの人は、低SPFでも効果があるのです。
日本では、SPF50以上の数値のものは信頼性が低いということで、数値は表示されておらず、50+と表記されています。
PA
PAは、UV-A防御指数(Protection grade of UVA)の略であり、紫外線の種類である「UV-A」を防止することができる効果を表しています。
UV-Aは、肌に蓄積し、しわ、たるみ、老化の原因となる紫外線です。
PAは、PPDという数値によって分類されており、SPFと同じような計算方法で、肌がUV-Aによって黒化する紫外線量を1として、何倍まで耐えられるのかを+で表しています。
防御指数2~4の場合 PA+
防御指数4~8の場合 PA++
防御指数8~16の場合 PA+++
防御指数16以上の場合 PA++++
日焼け止めの選び方
日焼け止めは、高SPF、高PAの物ほど肌に負担をかける成分が多く入っているため、肌が真っ赤になるような焼け方をする人以外は、日常生活ではSPF30程度のものを使うことをお勧めします。
高SPF、高PAの日焼け止めは、紫外線の多い季節に長時間外にいる時に、スポット的に使うのが良いと思われます。