質の良い睡眠は美肌の味方！お肌のターンオーバーと眠りとの深い関係

　お肌は睡眠と深い関係があります。化粧品を変えても、食生活を整えても、いつも何だか肌の調子が悪いという女性は、睡眠を見直してみませんか？　意外とそこに原因があるかもしれません。

 
　お肌のターンオーバーについては、皆さんもご存知だと思います。皮膚の奥深くで生まれた細胞は２８日かけてどんどん上に上がっていき、最後に肌表面まできたら役目を終え、古い角質としてはがれ落ちます。この一連の流れがターンオーバーです。このターンオーバーが正常にできている人のお肌は、健康です。吹き出物やシミができたとしても、回復が早くすぐにきれいな肌に修復されます。

 

ターンオーバーは睡眠中に行われる

　さてこのターンオーバー、いつ行われていると思いますか？　寝ているときなんです。熟睡していると脳から「成長ホルモン」が分泌され、お肌のターンオーバーのスイッチが入るのです。だから睡眠時間が極端に短い、眠りが浅い、夜中によく目覚めてしまうような人は、ターンオーバーのスイッチが入っていない可能性があります。寝不足が続くと、お肌が荒れることを経験した人もいるでしょう。それはお肌のターンオーバーが正常にできていなかったからなのです。

　お肌のために、質のよい睡眠をとるように心がけましょう。まずは毎日決まった時間に寝ること。毎日不規則に違った時間に寝ると、体がうまく眠りに入っていきません。毎日同じ時間に寝ることで、体に「この時間がきたら睡眠」ということを覚えこませるのです。そうすると短時間で効率よく深い睡眠に入っていけるようになります。夜中に目覚めることもなくなりますよ。

 

「お肌のゴールデンタイム」に縛られる必要はない

　よく「お肌のゴールデンタイム」として、だいたい夜10時～2時くらいには寝ていたほうが良いという話を聞くと思います。でもなかなかその時間に眠るのは無理という女性も多いでしょう。現代の女性は、仕事や家事や育児など何かと忙しいもの。そんな方でも大丈夫。成長ホルモンは、寝始めから３時間くらいの深い眠りの時に分泌されます。何時に寝ても深い睡眠さえ得られれば、ちゃんと成長ホルモンは分泌されるんです。

 

ホルモンバランスにも影響する睡眠の質

　熟睡できないとお肌に悪影響が出るのは、もう１つホルモンバランスの乱れが原因でもあります。女性ホルモン「エストロゲン」は美肌ホルモンと呼ばれるくらい、お肌にとって大切なホルモン。このホルモンもきちんと熟睡できないと、分泌が少なくなってしまうのです。

　女優さんやモデルさんが「美肌のコツは？」と聞かれて、「特別なことは何にもしていません。ただよく眠ることです」と答えているのは、案外本当のことだったのかもしれませんよ。毎晩気持ちの良い睡眠をとることには、すごいパワーがあったのです。