ツヤ肌作りに効果を発揮するケミカルピーリング でもこんな注意点も?
フェイシャルエステの人気メニューのひとつに、ケミカルピーリングというものがあります。これは、お肌に溜まった古い角質層を人工的に取り去り、お肌の新陳代謝を高める目的で行われる施術です。そしてその方法は、酸を使用し、古い角質を剥がしてしまうというもの。
ということは、ターンオーバーとなにか関係がある?
はい、あります。
お肌のターンオーバー周期の乱れの原因はさまざまですが、加齢、間違った洗顔、間違ったスキンケア、過剰なスキンケアなどにより起こることが多いと考えられており、いったん乱れてしまったターンオーバーを正常化させることはなかなか困難。
そのようなときに役立つのがケミカルピーリングであるというわけですね。
エステと美容外科で受けられるケミカルピーリングの違い
エステで行われるケミカルピーリングでは、使用する酸の濃度が1~5%前後、それが美容外科などの医療機関になると10~30%、あるいはそれ以上の濃度の酸が使用されることがあります。
というのは、エステで行うケミカルピーリングの場合には、お肌に起こったなんらかのトラブルを治療するためのものではなく、あくまでも美容を目的としているため高濃度の酸の使用は認められておらず、医療機関では重度のニキビ治療など、医療行為としてのケミカルピーリングが行われるため、高濃度の酸の使用が認められているということです。
ケミカルピーリングはどこで受けるのが望ましい?
では、ターンオーバーの正常化には、エステと美容外科のどちらでケミカルピーリングを行うことがベストなのでしょうか?
エステでケミカルピーリングを受けるためには、「トラブル肌」と「ニキビ肌」でないことが前提条件となり、「敏感肌」や「アレルギー肌」の方は、原則として受けることができません。ただし、エステによってはケミカルピーリングの危険性を軽視し、安易に施術を行ってしまうところもあるようですので、注意が必要です。
また、ご自身のお肌の状態についてきちんと把握できていないこともあるでしょう。たとえば、「ニキビ肌」や「アレルギー肌」などであればご自身できちんと把握できていることも多いのではないかと思いますが、「トラブル肌」や「敏感肌」などの場合には、お肌の表面になんらかの症状が現れていないこともあり、酸の使用でお肌に突然トラブルが発生してしまうことが考えられます。
ということは?
完全に健康な状態を保っているお肌を除いては、はじめてのケミカルピーリングは美容外科や美容皮膚科などの医療機関で行うことがベストであるということになります。
ケミカルピーリングを受けるときには慎重に
また、現在では低濃度のフルーツ酸配合のピーリングパックがドラッグストアなどで販売されていますので、ひとまずそのような製品を少量使用してみて、お肌に現れる異常の有無を確認してみるというのもひとつの方法です。
ケミカルピーリングはお肌のターンオーバーを促進してくれる施術ではありますが、お肌の状態によっては受けることができない、あるいは医療機関で受ける必要があるということを知っておきましょう。
特に、カウンセリングはそこそこで、すぐに契約を促すようなエステは信用できません。あなたの大切なお肌ですから、ケミカルピーリングを行う際には少々神経質に検討する必要があるといえるでしょう。