身体に熱がこもると大人ニキビができやすくなる!その原因と対処法
東洋医学の観点から見ると、大人ニキビができてしまうのは、体内に篭ってしまった過剰な熱が原因だと言われています。つまり、ニキビをなくすには、単なる肌のケアだけでは足りないということ。篭った熱の発散を促進させるための対処が必要になるのです。
熱が篭るとニキビができる理由
人間というのは、体の筋肉や内臓から熱を出しています。熱を出しているということは、その分の熱を発散しなければいけないということになりますよね。
こうした熱を、人間は呼吸、皮膚からの発散、小便や大便などの排泄物、そして汗といった経路を通して発散しています。こうして、体内の熱というのは一定に保たれているわけです。
ところが、熱がこれらの経路から排出されずに滞ると、体内に熱が篭ってしまいます。皮膚から発散しようにも、皮膚の発散にも限界がある上に、皮膚の発散力が弱っていると、皮膚の裏側に熱が篭ってしまうのです。
こうした不要な熱を発散させようとする過程で、赤いニキビができてしまいます。ニキビが熱を持っているのには、こういった背景がある訳なんです。
因みに手足ではなく、顔や体といった比較的体の中心部にニキビができやすいのにも、こういった場所に熱が篭りやすいからです。
体内に熱が篭る原因
熱が篭ってしまう原因はいくつかあります。
まず、一つ目に挙げられるのが、皮膚にある皮脂やホコリなどが排泄を邪魔しているということ。上手く排泄が行えないがために、皮膚からの発散が上手に行えず、熱が溜まってニキビができてしまうのです。
二つ目の原因は、小便や大便からの発熱が滞っているということ。水分を取らないせいであまり尿を出さなかったり、便秘なので排泄の回数が少なかったりするという場合、その分熱が排出されないことになります。このため、その分の熱が皮膚に回されてしまい、熱が篭ってニキビができてしまいます。
三つ目の原因は、皮膚からの熱の発散(不感蒸泄と呼ばれる)に必要な体液が、十分に供給されないために、熱の発散力が弱くなっているということ。水分をあまり取らなかったりすると、こういったことが起こってしまい、熱が滞ってニキビができます。
4つ目の理由は、胃腸の働きが弱くなっていることです。食生活が乱れていたり、猫背や体が冷えていたり等の理由で胃腸が上手く動かないと、お腹の冷えを起こします。これによって、皮膚の発散力が下がってしまい、ニキビができるのです。
普段の生活を改善し、こういった問題を上手く対処すれば、大人ニキビを防ぐことができると思います。