肝斑、シミ、シワ…年齢が気になる肌の基礎化粧品の選び方

 
あなたは今、どんな基礎化粧品を使っていますか？
今のお肌の状態や起こりやすいトラブルに合った基礎化粧品をきちんと選べていますか？

年齢が気になり始めた肌に起こりやすいトラブルに立ち向かうには、どんな成分が配合された基礎化粧品を使用したらよいのでしょうか？
今回は肝斑などをはじめとしたシミや、シワのできやすい目元のケアを行うのに適した基礎化粧品の選び方をご紹介していくことにします。

1. 肝斑・シミ

肝斑ってどんなもの？

30代から40代にかけて発症しやすくなるお肌トラブルのひとつに「肝斑」があります。
肝斑とは口の周りやほほ骨の当りから頬にかけて、左右対称にできるシミのようなもの。
しかし、シミは「老人性色素斑」と呼ばれ、肝斑とは根本的に異なります。

肝斑の、一般的なシミ（老人性色素斑）との違いは、

●左右対称に出やすい
●シミと比べると輪郭がはっきりと出ず、ぼやけた感じに出やすい
●大きく広がったようにできる
●症状が続くのは50代くらいまで

などが挙げられます。
色はシミと比べると薄いことが多いのですが、薄茶色に出やすいため、お肌がくすんで見えてしまいます。

肝斑ができる原因

肝斑ができる原因には女性ホルモンやストレスなどが関係していると考えられ、特に妊娠した女性や経口避妊薬のピルを飲んでいる女性に発症しやすい傾向にあります。

肝斑は様々な方法で治すことが可能ですが、再発しやすいお肌のトラブルです。
飲み薬などで治療することもありますが、広範囲に出ていない限りは基礎化粧品で肝斑の色素を薄くしていくこともできます。

肝斑やシミに効果的なハイドロキノン

肝斑に効果のある成分として知られているのは、「ハイドロキノン」です。
ハイドロキノンは肌の漂白剤と言われるほど、シミや肝斑に効果を発揮します。
肝斑を薄くするにはまず試したい成分です。

ハイドロキノンはシミ対策や美白をうたっている基礎化粧品に入っていることが多く、簡単に手に入れられます。
ただし、肌の漂白と考えると少々刺激が強いものなので、お肌の弱い方にはお勧めできません。

また、ハイドロキノンが入った基礎化粧品を選ぶときには、「安定型ハイドロキノン」が配合された製品を購入されることをお勧めします。
安定型は純ハイドロキノンと違い、刺激成分がなく、肌の弱い人でもトラブルが出にくいとされているため、安心して使用することができます。

2. 目元のシワ

基礎化粧品で毎日の肌のケアを行っていても、目元のケアまでは十分にできていないという人は少なくないでしょう。
しかし、目元は年齢が現れやすい場所です。
また、疲れも目元に現れやすいことから、目元をしっかりとケアしていないために実年齢以上に見られてしまうなどということも起こりえます。

逆に早い段階から目元ケアをしている人ほど印象が若々しく、シワやくすみ、シミなどが見当たらない人が多いようです。

目元ケアは専用のクリームや美容液で

では、目元のケアはどのように行えばよいのでしょうか。
最も効果的なのは、目元専用のクリームや美容液を使うことです。
とはいえ、目元は顔の他の部分と比べて皮膚が薄く、敏感な場所。それ故に刺激の強いものは使いたくないところでもあります。
その刺激が少ないもので、目元で気になる問題をしっかりと改善する成分をたっぷり含んだものを選ぶのがよい、ということになります。

目元のケアに有効な成分は？

目元は小じわやちりめんジワが目立つ場所。そして、できやすい場所です。
これらのシワの原因は乾燥がほとんどです。
こうしたシワに効果のある成分として、「セラミド」や「レチノール」などが挙げられます。

また、こちらも目元のトラブルとして多いくすみやクマなどには「ヒアルロン酸」や「コラーゲン」、「ビタミンC誘導体」などの成分がお勧めです。

目元ケアの方法

洗顔後、化粧水、美容液、乳液やクリームをお顔全体にのせた後、目元専用クリーム、美容液で目元のケアを行うようにして下さい。

目元専用クリームや美容液を使うときは、まず、クリームや美容液を指先に取り、目の下の目尻から目頭にむけて小さく間隔をあけながらクリームや美容液を置いていきます。
このときには伸ばしたりせずに、ポンポンと軽く叩くように優しくクリーム等をつけていきます。

それが終わったら上瞼も同様にクリーム等を乗せていきます。
とにかく伸ばすのではなく、少量を重ねづけする感じでクリーム等を乗せていくように繰り返してください。

これを普段のケアに付け加えるだけで、翌朝の目元の感じが全く違ってきます。
基礎化粧品にプラスしてのケア、というよりも基本的なケアの一環として、目元のケアを毎日行うことをおすすめします。

アイクリームは高い？

目元専用クリームや美容液は他の基礎化粧品と比べるとかなりお値段の張るものが多く、なかなか手の出せない方もいると思いますが、目元限定なので、使うのはごくごく少量。
そのため、毎日使っていてもすぐに買わなくてはいけなくなるなんてことはありません。

また、しっかりとケアを行うことでこの先に起こり得る目元の問題を回避、解決できるのですから、意外とコスパは良いと言えるかもしれませんね。

3. 未来のお肌のために。基礎化粧品の切替時期

基礎化粧品の使い分けや切り替えをしたことはありますか？
同じ基礎化粧品を使い続けることももちろんできますが、理想的な使い方は使い分け、切り替えをすることです。

それではどんなときに使い分け、切り替えをするとよいのでしょうか。

●お肌の状態に合わせて
●季節によって
●年齢によって

などが挙げられます。
中でも特に気を遣いたいタイミングが、季節や年齢によるものです。

季節によって基礎化粧品を変える

季節で切り替える例としては、「乾燥する秋から冬にかけては保湿力のある化粧水や乳液、クリームなどを使い、夏場など汗のかきやすい時期はさっぱりと仕上がるものや殺菌力のあるものにする」などのパターンが考えられます。

夏場に保湿力の高いクリームなどを使用してしまうと、お肌の油分や汗との関係でニキビや吹き出物ができやすくなる人もいます。
油分の多い基礎化粧品を使うことで化粧崩れに拍車をかけてしまうこともあるため、お肌の状態を見ながら夏場は基礎化粧品の成分を変えた方が良い場合もあります。

そして、夏場は洗顔料にも注目しておきたいところ。
しっとり感を残すタイプの洗顔料は油分が多めに配合されていることから、夏場には少々不向きなものもあります。
例えば化粧崩れを起こしがちなオイリーなお肌に対しては、油分をほどよく残しながらもしっかりと化粧や汚れを落としてくれるものを選んでください。

年齢によって基礎化粧品を変える

年齢によって基礎化粧品の使い分け、切り替えが必要になるのは、お肌の悩みが年を重ねるごとに変化していくからです。
お肌の悩みは人それぞれなので、対応する年代が謳われている基礎化粧品を使っても良いですし、自分が気になる問題にターゲットを絞った基礎化粧品を選んでも良いでしょう。

年齢によって基礎化粧品を選ぶのは、ご自身で気になることが出てきたときが切り替える時期に適しています。
現在のご自身の肌に合ったものを使い続けても構いませんが、年齢に関する問題は早めに対処した方が解決しやすく、今後のトラブルに備えることもできることを考えると、ベストの選択とは言いがたくなります。

基礎化粧品を変えるときというのは年齢を感じてしまう瞬間でもあります。ただ、シミやシワ、お肌のハリ、ツヤなど、気になる問題に早めに対応しておくことで後々のお肌の状態を良い方向に持っていきやすくなるため、将来の自分のために、ぜひポジティブに考えてみてください。

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