乾燥性敏感肌の特徴。腸内環境を整えて身体の内側から乾燥肌を改善
乾燥肌の人は敏感肌も同時に悩んでいる場合があります。
いわゆる乾燥性敏感肌という状態のことですが、乾燥するだけでも女性にとっては粉吹き、かさつき、小じわなど悩みが尽きないのに、加えて敏感肌まで重なったら落ち込みますね。
乾燥肌と敏感肌が一体化すること
乾燥すると肌のキメが乱れます。
キメが乱れているとセラミドや水分が流れやすいので、頑張ってスキンケアをしてもうるおいが保たれるのが難しくなります。
何をしてもうるおいがキープできなくなると、乾いた空気が動くだけでも刺激に感じるようなこともあります。
乾燥性敏感肌になった時にするべき対策方法でうるおいを保てる肌を取り戻す努力をしてみましょう。
化粧水がヒリヒリする時
乾燥肌にしっかりとうるおいを与えるための化粧水なのに、ヒリヒリして肌が赤くなったり、かゆみが発生したりすることがあります。
昨日まで全く平気だったとしても、ある時突然にヒリヒリすることもあるんです。
これは肌のバリア機能の壊れ度合いがひどくなって起こるものです。
刺激から守れる限界を超えてしまったのです。
このような状態ではヒリヒリする化粧水を使うのはNGです。
刺激はさらに肌を乾燥させるので、少しでも刺激を感じたら肌を休ませてあげましょう。
でも、何もつけないわけにはいかないんだけど・・という時は、低刺激性の化粧水に変えてみましょう。
低刺激性とは、アルコールを使用していないこと、防腐剤を使用していないこと、無香料、無着色と表示されているものです。
とくにアルコールは刺激として感じやすいので、乾燥しやすく、敏感肌傾向にある人は日頃からアルコール不使用の化粧品を選ぶのがおすすめです。
洗い方を変えること
顔を洗う、身体を洗う、髪を洗うということは、毎日欠かさず行っている女性が圧倒的に多いと思います。
清潔にすることは良いことですが、乾燥性敏感肌の悩みは間違った洗い方に原因があると言われています。
乾燥による敏感肌を改善するために、洗い方を見直してみましょう。
・ボディソープや石けんは、植物性原料を使用したものを使ってみる
・メイク落としにクレンジングを使用しない(クレンジング不要のファンデーションを使用する)
・朝の洗顔には洗顔料を使わずに、水(ぬるま湯)だけで洗ってみる
・シャンプーやコンディショナーをアミノ酸系に変えてみる
洗うことで肌をケアしているはずなのに、それが原因で乾燥性敏感肌にならないように少しだけ変えてみてはいかがでしょう。
また、乾燥肌を改善するためには身体の中を整えることもとても大切なことです。
特に腸の健康は身体のためにも意識しておきましょう。
お腹の中がキレイになるとお肌もうるおう
腸内環境が整っていないと便秘になりやすいというのはみんな知っていることでしょう。
腸内には500種類、100兆個ほどの腸内細菌が存在しています。
その中にはみんなよく知っているビフィズス菌や乳酸菌もありますが、じつは腸内細菌の多くは日和見菌というどっちつかずの菌です。
悪玉菌を少なくすることで腸内環境を整えることは間違いありませんが、日和見菌というどっちつかずの菌を味方にすることが大切です。
日和見菌は体調が悪くなると善玉菌のように悪影響を与える働きをしますが、腸内環境が整っていれば善玉菌の味方をしてくれます。
腸内環境を整えることで便秘になりにくくなることは誰でもイメージできるでしょうが、乾燥肌とはどんな関係があるのかイマイチ結びつかないという方は自分の乾燥肌の原因が腸内にあるかも知れないということを疑ってみましょう。
腸内環境によって分泌されるもの
便秘をするとニキビや吹き出物ができて困ったという経験がある人なら、肌も腸と近い存在だと実感していると思います。
じつは腸内環境が乱れてしまうと、肌荒れを起こしやすくなる有害物質フェノールを分泌するのです。
この物質が腸から血管を通り皮膚に到達すると、皮膚が水分を維持することが難しくなり、肌が乾燥しやすくなるんです。
ニキビができるのは便秘をして老廃物を溜めこんでいるせいで毒素が肌に出るからというのが、この有害物質フェノールだということなんですね。
水分を失い、乾燥した肌になると肌が過剰に反応して皮脂を沢山出すようになり、それが毛穴を詰まらせてニキビを作るのです。
腸内環境が乱れることで肌が乾燥するというのは、有害物質のせいだったんですね。
腸で吸収される栄養たち
私たちが食べ物から得られる栄養のほとんどが、腸で吸収されるというのをご存知でしょうか?
胃から各臓器を通る間に、消化、分解、ろ過されて栄養として吸収される形となり腸へ到達します。
腸の中が健康じゃないと、せっかくの栄養が吸収されずにムダになってしまうんです。
これでは肌に必要なうるおいを作る成分を作り出すパワーも低下してしまいます。
乾燥肌の場合は、外側からうるおいを与えられるのはほんのわずかです。
肌の奥底から湧きあがってくるような本物のうるおいは、身体の中から作り出すほかないんですよね。
そのために美容成分の配合されたサプリメントやドリンクを飲んでケアしているのなら、腸内の環境を整えることも同時に行うようにしましょう。
美容成分をムダなく吸収できるようになりますよ。
腸内環境を整えるためには、乳酸菌を毎日摂り続けることです。
ヨーグルトやチーズ、ぬか漬けやキムチなど発酵食品を食事に必ず取り入れるようにすれば腸内の善玉菌を元気にすることができますよ。