タラソテラピーパックで肌トラブル?タラソパックのアレルギー回避法
美容を目的としたパックの中に、タラソテラピーパックというものがあります。
タラソテラピーパックとは、海藻、海水、海泥といった海からの贈り物の特性を生かしたパックで、さまざまな美容効果が期待できるとされています。
ところが近年、タラソテラピーパックでお肌がかぶれたり、ヒリヒリ感が現れたりするトラブルに見舞われる方が増えているのだそうです。
天然成分をベースとし、本来であれば安全性が高いはずのタラソテラピーパックでそのようなお肌のトラブルが現れるというのは、いったいどこに原因があるのでしょうか?
海藻の成分を調べてみました
あまり知られていませんが、海藻は褐藻類、紅藻類、緑藻類の3種類に分類されています。少々専門的なお話になりますので、海藻の種類についての細かい説明は省かせて頂きますが、タラソテラピーパックに使用されている海藻がどの種類であるかは、ほとんど不明であるのが現状です。
これらの海藻に含まれている成分には、ミネラル、ビタミン、ヨード、フコダインなどがあり、これらの栄養素を食用として摂取した場合には、高血圧予防、糖尿病予防、骨粗鬆症予防などの健康維持に役立つほか、つややかな髪の生成、便秘の予防と解消、美肌効果など、美容効果も期待することができます。
このように素晴らしい効果を期待することができる海藻ですが、これが食用ではなくお肌に直接塗布するタラソテラピーパックに姿を変えると、少々状況は異なってくるようです。
たとえば、私たちの身体の各細胞の形成に必要不可欠であるといわれているミネラルであっても、タラソテラピーパックに含まれている量が多すぎる場合には、お肌が過敏に反応してアレルギー症状などのトラブルを引き起こすことがあります。
つまり、食用としては素晴らしい成分であっても、お肌に直接塗布する場合には注意が必要であるということですね。
添加物の問題
市販されている製品にはなんらかの化学薬品(防腐剤)が含まれている可能性があり、海藻成分そのものではなく、このような化学薬品に対してお肌が過敏な反応を起こすことがあります。
タラソテラピーパックを購入する際には、化学薬品などアレルギーを引き起こす可能性のある物質の含有の有無をきちんと確認しましょう。
おススメできるのは、化学薬品を含有していない粉末タイプのタラソテラピーパックです。このような製品の特徴は、天然美容成分を化学的に週出したのちに、フリーズドライ加工を施しているという点です。
このタイプであれば、ご自身で製品と水を練り合わせてパックを作って使用しますので、少々手間がかかるという難点はありますが、その分、安全性は高いと考えることができます。
ただし、化学薬品を使用していない製品の場合では、指定期限内にすべてを使い切る必要があります。
安価な製品に注意しましょう
タラソテラピーパックは全般的に高価……。そのような印象をお持ちの方は多いのではないでしょうか。ですが、製造工程などを考えると、どうしても高価な価格設定とならざるを得ないということをご理解頂けるのではないかと思います。
一方で、安価なタラソテラピーパックも流通しているようですが、そのような製品に対しては、少々注意が必要です。というのは、そのような製品の中には、海藻ではなく淡水藻が混入している可能性がなきにしもあらずだからです。
つまり、海藻や藻を選別する際の管理が不行き届きであるということですが、そのような製造工程における管理の手間を省いた分、安価で市場に送り出すことができると考えることができるということです。
タラソテラピーパックを手作りする方法
ここまで読み進めてきたあなた、タラソテラピーパックの信頼性について、少々疑問や不安を持ってしまったかもしれませんね。
ですが、そこまで神経質に考えることはありません。現在、日本国内で販売されているタラソテラピーパックの多くは、よほどのことがない限りひどい粗悪品であることはないでしょう。
それでもやっぱり不安……。そのような方は、手作りタラソテラピーパックではいかがでしょうか?
作り方はとても簡単です。
生ワカメをすり鉢ですりつぶし、少量の小麦粉で混ぜてみましょう。お肌に乗せやすい硬さに混ぜ合わせたら出来上がりです。
小麦アレルギーがある場合は…
ここでひとつ、小麦アレルギーのお話をしておくことにしましょう。
小麦は5大アレルゲン(小麦、米、大豆、牛乳、卵)の中のひとつであるめため、小麦に対してなんらかの反応が現れる方は、小麦粉ではなく、海泥パックで代用しましょう。
海泥パック(粉末)は、バラエティショップやインターネット通販などでお手軽に購入することができ、それほど高価なものではありません。
海泥パックは、毛穴に入り込んだ汚れを吸着する役割を持っていますので、ワカメとともに使用すれば、なめらかな美肌づくりに役立ちますよ。
手作りならアレルギーの特定も容易に
また、手作りタラソテラピーパックを使用してお肌が過敏に反応してしまった場合には、原因を特定して改善策をとることが必要となりますので、ひとまずアレルギー検査を受け、原因を特定しておきましょう。
アレルギー検査は採血のみ、約1週間後に検査結果を知ることができます。