日本酒のパワーは凄い！酒粕で作るパックと入浴剤でシミ・シワ対策

 
お酒をつくっている人たちの手は透き通るように白いといいます。これは、酒粕が手につくことによるものだと考えられています。

今回は、このような酒粕のパワーをシミ・シワ予防に生かしてみましょう。

酒粕がなぜシミなどに効くの？

まず、女性のお悩みで多いのが、シミやそばかすなどではないでしょうか。これらはメラニン色素が沈着してしまうことによっておこります。
ちょっとシミ・シワがあるだけで老けて見えることもありますね。
紫外線が多い時期には、たくさんあびることによって日焼けもおこってしまいます。これもメラニン色素の働きです。

実は、このメラニン色素ですが、もともとは「ドーパクロム」というものです。これが紫外線をうけてメラニン色素に変化します。
逆に考えると、もしこの「ドーパクロム」という物質をたくさん発生させないようにできれば、メラニン色素にも変化することなく、シミなどにもならないのではないでしょうか。

ちょっとややこしい話ですが、この「ドーパクロム」は、さらに「チロシナーゼ」という酵素が、Ｌ―チロシンというアミノ酸の一種に、作用してできてしまうようです。

ここでやっと酒粕のお話ができるのですが、酒粕の中に含まれている成分の「リノール酸」
がチロシナーゼの働きを妨げてくれます。ですから、逆にたどっていくと、「チロシナーゼ」ができなければ、「ドーパクロム」もできず、「メラニン色素」もできないということです。

これは嬉しいですね。酒粕は、シミやソバカスなどメラニン色素が原因でおこるものに対して効果があるということです。
このおかげで、透き通った白く美しい肌になれるのです。

酒粕はシワにも効くの？

さて、シミに効果的なことはわかりましたが、果たして酒粕はシワにも効果があるのでしょうか。

空気が乾燥する季節や、暖房や冷房を良く使う季節には、どうしてもお肌が乾燥してしまいますね。
酒粕には、お肌をしっとりと保つ保湿効果があります。ですから、乾燥による小ジワなどに特に効果が期待できるといえそうです。

酒粕のパックでしっとり艶肌に

では、このようにシミ・シワを防ぎ、美肌に効果がある酒粕を美容にどう使っていけばよいのでしょうか。おススメなのが、酒粕のパックを作ることです。
まず、使いやすい一週間分でみてみましょう。

材料と用意するもの

酒粕　約30ｇ
精製水または日本酒　180ｍｌ
すり鉢
すりこぎ
密閉できる瓶

作り方

１
まず、すり鉢で酒粕をすっていきましょう。ダマが残らないように念入りにすりましょう。

２
精製水、または日本酒を加えて良く混ぜます。日本酒があれば日本酒を使った方が効果的です。

３
清潔な、密閉できる瓶に入れます。防腐剤などが含まれていないので、保存は冷蔵庫で行いましょう。できれば一週間以内に使い切るようにしましょう。

敏感肌やアトピーなどの方にも比較的優しい使い心地のものではありますが、すべての人にとって大丈夫かどうかはわかりません。体調によっても赤みが出たりすることもあります。
皮膚が弱い方は、使う前には目立たない皮膚でパッチテストを行い、肌に異常がでないかどうか確認してから顔に使うようにして下さい。

使い方

では、酒粕のパックの使い方をみていきましょう。
綺麗に洗顔した後に、たっぷりと酒粕のパックをつけます。５～１５分ほどたったら、洗い流します。

特におススメな使うタイミングとして、入浴時があげられます。お風呂では気温も高く、酒粕の有効成分が浸透しやすいようです。
まず顔を洗って、このパックをつけてから、ゆったりと入浴しておけば、入浴時間がお手入れの時間となりますので、一石二鳥。お子様のお世話などでお忙しい方にも嬉しいですね。

お風呂からあがって再度洗顔をし、洗い流せば、しっとりと潤ったみずみずしいお肌になります。季節の変わり目に肌がかさつくようなかたにもおススメです。

酒粕の入浴剤で全身ツルツル！

さきほどのパックで全身のお手入れもできるのですが、手っ取り早い方法として、酒粕の入浴剤を作ってみても良いでしょう。

作り方はとても簡単です。

酒粕入浴剤の作り方

１
酒粕を適量用意して、すり鉢ですります。

２
手ぬぐいやガーゼなどに酒粕をのせて口を輪ゴムでしばります。

３
お風呂の中でこれをもみほぐして、酒粕のエキスをお風呂のお湯に溶かし出します。
これで顔や体を優しくこすっても効果的です。

酒粕の入浴剤を入れると、血流が良くなりポカポカと温まります。毛穴が開き、汗がでてくることもあるでしょう。余分な老廃物を排出し、お風呂からでたときには肌がみずみずしくプルプルとしてきます。

酒粕のパックや入浴剤を毎日使うことによって、若いころのように肌のキメが整い、しっとりと美しく白い肌によみがえってくることでしょう。
メラニン色素を作らせない効果が期待できる、酒粕。
食べても、飲んでも、肌につけても体に良いなんて嬉しいですね。
ご興味があるかたは是非一度お試しください。

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