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1日3粒で血糖値も下がる?マカダミアナッツオイルだけの『POA』に注目



マカダミアナッツオイル

 

マカダミアナッツオイルには、とても豊富な脂肪酸が含まれており、その割合は全体の75%を締めます。
そして、そのうちの80%がオレイン酸です。

 
オリーブオイルやグレープシードオイル同様、やはりこのマカダミアナッツオイルの注目成分はオレイン酸なのでしょうか?
実は、マカダミアナッツオイルには、オレイン酸以外に大注目して欲しい成分が含まれているのです。

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マカダミアナッツだけが持つ『POA』

マカダミアナッツオイルに含まれる、大注目して欲しい成分。
それは『POA』という成分です。

 
『POA』とは、パルミトレイン酸という、オレイン酸と同じ不飽和脂肪酸の一つです。
『Palmitoleic acid』という綴りであることから『パルミトオレイン酸』と表記されている場合もありますが、どちらも同じものです。

 
不飽和脂肪酸とは、善玉と呼ばれるHDLコレステロールを増やし、悪玉、LDLコレステロールの過剰摂取分を減らす働きを持つ脂肪酸のことです。
逆に、過剰摂取をすると中性脂肪やLDLコレステロールとして体内に蓄積されてしまうのが、飽和脂肪酸と言われているものです。

 
更に、不飽和脂肪酸の中でも優れた抗酸化作用を持つ種類の物を一価不飽和脂肪酸といい、オレイン酸やパルミトレイン酸は、これに属します。
同じ不飽和脂肪酸でも、EPAやリノール酸などはとても酸化しやすい特徴を持つ多価不飽和脂肪酸に属します。

 
さて、ではこのパルミトレイン酸が、どのような食品に多く含まれている成分なのかを見てみましょう。

 
・くじら
・牛肉(特に和牛)
・アンコウの肝
・鶏
・鮎
・からすみ
・豚肉
・ウナギ

 
と、こうして並べてみると何かに気がつくでしょうか?
そうです。これらは全て、魚を含め動物なのです。

 
実は、植物の中でパルミトレイン酸を成分に含むのは、このマカダミアナッツだけなのです。
100gのマカダミアナッツに含まれるパルミトレイン酸は、約15000mg。
これは、マカダミアナッツの脂肪酸全体の約20%に当たります。

 
そして、魚や肉を含むすべての食品の中でも、このマカダミアナッツにおけるパルミトレイン酸の含有量は群を抜いて高く、現在確認されている中では最も含有量の多い食品なのです。
では、そのパルミトレイン酸から得られる効果とはどんなものなのでしょうか?

 

 

『POA』大注目の効果

このパルミトレイン酸が持つ健康への効果は、全く別の実験を行っていた過程で偶然発見されたものでした。
それは、「パルミトレイン酸を摂取することで脳卒中を予防することが出来る」という効果でした。

 
では、どうして脳卒中を予防することが出来るのか?

 
それは、パルミトレイン酸が吸収される場所に大きな関係がありました。

 
オレイン酸、リノール酸など一価・多価を含めた不飽和脂肪酸のほとんどは、体内の細胞膜の原料として使われるため、当然、体細胞に吸収されます。
しかし、このパルミトレイン酸は一般の体細胞には吸収されることなく、そのほとんどは肝臓や血管に吸収されていたのです。

 
つまり、パルミトレイン酸は他の不飽和脂肪酸とは違い、血液に入り込みやすい性質を持っており、更には血管壁の栄養源となっているということが分かったのです。

 
そもそも、日本人が発症する脳卒中の一番の原因は、脳血管の栄養不足によるものです。

 
栄養失調状態で、細く痩せ弾力性も失った血管は傷つきやすく血栓も出来やすくなっています。
そして厄介なことに、脳の血管の内側には特殊なバリアがあり、ブドウ糖などの極限られた栄養素しか通過することが出来ない仕組みになっているため、失調状態を改善するための栄養補給が非常に難しいのです。

 
しかし、パルミトレイン酸は、そのバリアを通過することが出来る数少ない脂肪酸だったのです!

 
パルミトレイン酸を栄養として摂り込んだ血管壁は強化され、血圧が高いことなどによる傷もつきにくくなるため、血栓も作られにくくなります。
この脳卒中予防の効果は、実験による研究結果が報告されています。

 

 

まだまだある『POA』の効果

パルミトレイン酸の優れた効果は、これだけに止まりません。

 

食べる

・血管強化→血流の改善→新陳代謝の向上
・インスリンの感受性を向上させる効果による血糖値の降下

 
また、抗酸化作用が非常に高いので調理用油として加熱利用した場合も、体に有害な過酸化脂質に変化しにくいため安心して使用することが出来ます。

 

塗る

・皮膚の再生・修復・保湿効果
・高い抗酸化作用による髪や肌の紫外線からの保護

 

 

マカダミアナッツの注意点

マカダミアナッツも、そのオイルもコレステロールを全く含まないため、普段の食生活でコレステロール値が気になる方にはお勧めのオイルです。

 
しかし、脂肪酸であるため、当然カロリーはあります。
100g(マカダミアナッツで10粒)当り720kcalといいますから、成人女性の1食当りの目安である1800kcalの半分近くのカロリーがあることになります。

 
ですので、1日にたくさんの量を摂取しようとするのではなく、体質改善と考え毎日少しずつ、長期的に摂ることをお勧めします。
ちなみに、1日の摂取量の目安は8g程度、ナッツであれば3~4粒といったところです。
マカダミアナッツオイルの良い部分を生かすために、上手に使ってみてください。

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