食用ごま油とはどう違う？最強セサミオイルの成分と効果・効能

 
セサミオイルは、トロリとした粘性があるのでお肌に乗せてもすぐには浸み込まず、丁寧なマッサージでお肌にゆっくりなじませていくオイルです。セサミオイルの成分は、抗酸化作用のひじょうに高いごま独自の成分が含まれているのが特徴ですが、オレイン酸とリノール酸が多く、浸透性が高いところは、オリーブオイルと似ています。
ここでは、セサミオイルの作り方、成分の特徴や効能を調べてみましょう。

ごま油をセサミオイルにするには？ごま油のキュアリング

セサミオイルをわざわざ購入しなくても、ごま油で代用することもできます。
ただし、使えるのは香ばしい香りの茶色いごま油ではなく、お店で「太白ごま油」として販売されている、透明な白ごま油です。白ごま油は、冷圧式で抽出されていて、匂いがほとんどありません。この白ごま油を加熱すれば、マッサージに使うことができるのです。

加熱することをインドのアーユルヴェーダでは、「キュアリング」と呼んでいます。
健康法に用いるセサミオイルをキュアオイルと呼んでいるからです。

キュアリングの手順

キュアリングの方法は、簡単です。

 
1. 鍋にごま油を入れ、弱火でゆっくり加熱します。

2. 100度前後になったら火を止めます。

3. ゆっくり冷まします。

4. 密閉容器に入れて保管します。

キュアリングの効果と注意点

少量を加熱した場合はすぐに100度になるので加熱しすぎないように注意しましょう。
加熱することで、成分が安定し、体内への浸透力が強まります。
また、いちど加熱したごま油を食用に使うのも問題ありません。
ごま油はデトックス効果が高いので、加熱したごま油で全身をマッサージすることで、老化防止、疲労回復、美容効果、精神安定などのさまざまな良い効果が得られます。

ごまの香りがしないのはどうして？

ごま油だったら、ごまの良い香りがするものが最上級のような気がしますが、丁寧に圧搾抽出されたごま油はほとんど香りがしません。
その理由は、ごまを擦ったり煎ったりしていないからです。反対に、すりごまやいりごまは独特の香ばしい香りがありますよね。白ごま油は、生のまましぼっているので、ごまの味はしますが、ごまの色と香りは出ていないわけです。

栄養成分がいっぱい！ごまの成分

セサミオイルの元となるごまの成分は、栄養たっぷりです。

 
●たんぱく質　20％がたんぱく質で、大豆の次に多い含有量です。
●ビタミン　ビタミンA、B、E、ナイアシンが含まれています。
●ミネラル　カルシウム、鉄、マグネシウム、銅、亜鉛、セレニウム
●セサミン　ごま特有の成分ゴマリグナンの一種。
●食物繊維　玄米の3倍の量です。

セサミオイルの成分

ごまを低温でしぼった白ごま油（セサミオイル）には、ごま本来の栄養たっぷりの有効成分がそのまま入り、セサミオイル特有のセサミノールという特徴成分も含まれています。特徴成分やビタミンＥのはたらきで、とても抗酸化作用が強く、日持ちして酸化しにくい安定したオイルになっています。

 
●脂肪酸
オレイン酸　約40％
リノール酸　約40％
セサミノール

 
●ビタミン
ビタミンA
ビタミンB
ビタミンE

 
●ミネラル
カルシウム
マグネシウム
リン

セサミオイルに含まれるゴマリグナンの諸成分

ごまの成分ゴマリグナンには、セサミン、セサモリン、セサモール、セサミノールという4種があります。

セサミンとセサモリンは、ごま油（セサミオイル）、すりごま、ねりごまなどどのごま製品にも含まれています。
セサモールは茶色いごま油、セサミノールは白ごま油（セサミオイル）に多く含まれています。

 
●セサミン
コレステロール値を下げ、肝臓の働きをうながし、二日酔いを予防します。

 
●セサモリン
抗酸化作用があり、体内の活性酸素を抑えます。

 
●セサモール
セサモリンが焙煎過程で生成されます。茶色で香ばしい香りのごま油に含まれています。

 
●セサミノール
白ごま油を生成する過程で増加します。強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を消してくれます。血清コレステロール値を下げるなど、さまざまな作用があることが分かってきています。

ゴマリグナンの効果

●抗酸化作用で、細胞の老化、細胞のがん化をうながす原因とされる過酸化脂質の生成を抑制します。

●悪玉のＬＤＬコレステロールを減少させ、動脈硬化を防ぎます。動脈硬化に関しては、オレイン酸とリノール酸も効果があります。

●肝臓の機能を活発にするので、二日酔いにも効き目があります。

セサミオイルの美容効果

体に良い成分がたっぷりのセサミオイルは、ビタミンEや特徴成分ゴマリグナンの諸成分により、スキンケア効果も幅広くなっています。

1. 体を温め、血行を良くします。

セサミオイルによるスキンケアの効能は、何と言ってもビタミンEとゴマリグナンの諸成分のパワーで血行が良くなることです。適度な粘性もあるので、じっくりマッサージするのに最適です。丁寧にマッサージしていくとそれだけでも血行が良くなりますが、セサミオイルは浸透性も高いので、お肌の奥までごまの栄養が浸み込んでいきます。

2. 保湿効果でしっとりが長持ちします。

セサミオイルの粘性は、お肌をうすくおおい、長時間しっとり感を持続させてくれます。お肌のバリア機能がはたらくと、お肌の調子も整い、好循環が生まれます。

3. 肌や髪にハリ、ツヤをもたらします。

お肌に浸み込んだセサミオイルの成分は、お肌の奥から保湿するので、シワやたるみを解消し、ハリやツヤが出てきます。ぷりぷりのしっとり肌になれるわけですね。

4. 抗酸化作用で老化防止効果があります。

ビタミンEとごま特有の成分は、抗酸化作用でアンチエイジング効果が抜群です。
老化を招く細胞の酸化を防ぐはたらきがとても大きいので、スキンケアに使うとお肌の老化を防いでくれます。

 
セサミオイルは、ほかの天然オイルとひと味ちがった強力なアンチエイジング効果を持っています。
体を温め、お肌にハリとツヤをもたらすセサミオイルは用途も豊富です。ぜひお試しください。

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