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お肌に潤いがよみがえる♪マンゴーバターの効果・効能と注意点




 
マンゴーバターは、マンゴーの木の実から採取される油脂です。常温では固形なので、バターと呼ばれていますが、天然オイルの仲間ですね。マンゴーはおいしい果物として知られていますが、真ん中にある大きな種から採取される油脂は、肌や髪に効果的な成分がたっぷりです。今回は、マンゴーバターの美容効果をご紹介しましょう。


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マンゴーの木と油脂

マンゴーはウルシ科の熱帯果樹で、インドやマレーシア、フィリピン、メキシコに自生します。マンゴーは、南国というイメージがありますが、熱帯果樹の割には比較的寒さに強く、5度以下にならなければ、温室がなくても育てられます。1つの木に500~2,000個の花が咲きますが、実はわずかしか実りません。実の色は、赤や黄、緑などさまざまで、大きさも品種によって50~500gまで幅があります。種子は大きく、硬い殻におおわれています。
油脂の採取は、低温圧搾法ということなので、種子から仁を抽出し、つぶしてしぼっていく方法です。高温で加熱したり、無理にしぼりとったりはしないで、適度な加圧で良質な油脂を抽出します。

 

マンゴーバターの特徴

ほんのり黄色がかった白色です。基本的に無臭ですが、わずかにフルーティな香りがすることもあります。
常温では固形ですが、融点は約31度なので肌に乗せると自然に溶けていきます。マンゴーバターは、シアバターとよく似ていますが、つぶつぶ感があるのが特徴で、シアバターよりも少し固く、こっくりとしています。
マンゴーバターは、肌や髪になじむ成分で抗酸化作用が高いので、保湿剤や万能薬として原産地では昔から親しまれてきました。現在の用途としては、クリーム、乳液、リップクリーム、マッサージオイル、石けんに使われます。

 

マンゴーバターの効能は?

マンゴーバターの成分は、オレイン酸、パルチミン酸、ステアリン酸が豊富で、シアバターとよく似た脂肪酸の構成になっており、肌や髪になじみやすい天然のバターです。
脂肪酸の構成から乾燥防止に高い効果があり、乾燥肌や敏感肌でも使える、低刺激のバターです。
おもな効能は、保湿と紫外線対策です。

 

保湿

マンゴーバターは、肌を軟らかくするエモリエント作用が高いので、硬くなってしまった角質ケアにオススメです。エモリエント作用とは、モイスチャー、保湿ともほぼ同じ意味ですが、お肌にうるおいをもたらし、なめらかでやわらかく、血行の良い健康的な肌にするはたらきを指します。マンゴーバターは、自然のエモリエント作用を持っています。かかとの角質のような、乾燥して分厚く硬くなってしまった部分でも、繰り返し塗ることでしだいに表面から奥までやわらかくなり、すべすべの肌に変わっていきます。

 

紫外線対策

紫外線の一部をカットするはたらきもあるので、サンオイルとして塗るときれいに日焼けができます。
紫外線にはA波(UVA)とB波(UVB)があります。UVAはシワやたるみの原因となり、UVBはシミやそばかすの原因となります。マンゴーバターには、UVBをカットする成分が含まれているので、紫外線対策として活用できるのです。
この、紫外線B波を吸収する成分ケイ皮酸化合物はシアバターにも含まれていますが、天然バターに含まれる紫外線カットのパワーはそれほど強力ではないので、紫外線を長時間浴びる時は、市販のUVクリームも重ね塗りしたほうが安全です。
でも、マンゴーバターは保湿力がありますから、手作りUVクリームとして、紫外線カット効果の高い二酸化チタンや酸化亜鉛などと一緒に混ぜて使うと効果的です。

このように、すぐれた効能のあるマンゴーバターですが、注意点もあります。

 

うるしアレルギーの人は気を付けて!

マンゴーの木はうるし科の木です。そのため、うるしアレルギーのある人には、マンゴーバターの使用は控えましょう。心配な人は、事前にパッチテストをすると良いでしょう。

 

パッチテストのやり方

パッチテストは、二の腕の内側などのやわらかく、日の当らない部分に、マンゴーバターを、ガーゼに塗って貼っておくか、直接塗ります。そのまま放置し、24時間後にチェックして、赤くなったりはれたりしていなければ合格です。ただし、腕では大丈夫だったのに顔に塗ったらダメだったとか、体調が悪くて肌荒れをしていたらかぶれてしまった、というときには、パッチテストをクリアしていてもすみやかに使用を中止しましょう。

 

うるしアレルギーとは

うるしアレルギーは、うるしの汁に触れてかぶれる、アレルギー性接触性皮膚炎の一種です。
うるし(漆)は、漆器の塗料として昔から日本で使われています。漆黒という表現もあるように、黒い漆器にはうるしが塗られています。漆器のようにうるしが乾いているものは、かぶれが起こる心配はありません。でも、乾き切っていないうるしや、生のうるしの汁がついてしまうと、多くの人がかぶれると言われています。
うるしアレルギーは、少し遅れて翌日以降に発症します。皮膚の毛穴にある皮脂(たんぱく質)とうるしの主成分であるウルシオールが反応して起こると考えられています。

症状は、湿疹が出て赤くなり、はれをともないます。かゆみが強いのも特徴です。
うるしアレルギーは、花粉症と同じように、いちどかかるようになると、その後もうるしに触れるたびに症状が強く出るようになります。ひどい場合は、うるしの木の下を通っただけでもかぶれることがあるそうです。
発症すると、症状が治まるまでに1~2週間かかります。かゆみが強く、かきこわしてしまうこともあるので、うるしかぶれになったと思ったら、早めに皮膚科を受診し、適切な処置を受けましょう。たいていは、かぶれに合った服薬と塗布薬を処方してもらえます。

マンゴーの木はうるし科の木なので、うるしアレルギーの人はマンゴーを食べたり、マンゴーバターに触れたりするとアレルギー症状が出ることがあります。うるしアレルギーの人は、マンゴーバターではなく、ほかのバターを使いましょう!

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