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椿油の使い方 おすすめはくせ毛直しや頭皮ケア!



オリーブオイル
 
世界三大オイルってご存知でしょうか?
一つはホホバオイル。一つはオリーブオイル。そしてもう一つは、椿油です。

椿油と聞くと、日本古来の特有のというイメージが強いかもしれませんが、現在では「カメリア・ジャポニカ」、「カメリアオイル」と呼ばれ、世界的にも広く知られるオイルなのです。

では、その椿油は一体どのような性質を持ったオイルで、どのような使い方をするのが効果的なのでしょうか?


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日本人の生活に密着したオイル

日本での椿油の歴史はとても古く、1200年もの昔、万葉集の時代には既に生活の様々なシーンで重宝されていたとされています。
電気はもちろん、灯油などもない時代の灯りを灯す原料として、食用に、そして当時から既に化粧用にと、なくてはならない存在だったのです。
江戸時代には既に、高級整髪料として普及していたのだそうですよ。

さて、一口に椿といっても実はその種類は、国内だけでも2000種、世界的にみれば6000種を超える品種が存在するといいます。
もちろんこれは、観賞用の椿も含めての数ですので、その全てから椿油が採れるというわけではありません。
普段、私達がよく目にする椿は観賞用のもので、油を採ることはできないのだそうです。

「椿油」とは、ツバキ属ツバキ科の種子から採れる植物性油の総称なので、中国では食用油として使われている「油茶(ユチャ)」や「山茶花(サザンカ)」などの種子から採取されている油も「椿油」として流通しています。

日本産の椿油は野生種として日本に自生している「ヤブツバキ(藪椿)」という品種が使われています。
2,000種類もある椿の中で、野生種として日本に自生している椿はたったの3種類。
その中の1つヤブツバキが世界に分布する6,000種類の椿の中でも、油を採取するための種子も大きく、椿油を作るのに最も適しているということですから、椿油はやはり日本人の生活に密着した、日本を代表するオイルなのだと思います。

ちなみに、「大島椿」というのは商品名で椿の品種ではないのだそうですよ。

 

皮脂に近いオイル

その椿油が古くから愛用され続けてるのには、やはりきちんとした理由があります。

椿油の主成分は脂肪酸です。
この脂肪酸というのは、ヒトの皮脂の構成成分でもあり、主には肌を保護(バリア)する役目を担っています。

まず、椿油の成分を細かく見てみると

 
オレイン酸 85%
リノール酸 3.8%
ステアリン酸 2.5%
パルミチン酸 7.9%
その他0.8%

 
となっています。
そして、ヒトの皮脂の成分にも

 
オレイン酸 17.2%
ステアリン酸 5.7%
パルミチン酸 22.7%

 
と、同じ種類の脂肪酸が含まれています。

※ヒトの皮脂には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミトレイン酸など他の成分も含まれています。

つまり、椿油は元々ヒトと馴染みの良いオイルだということなのです。
そしてサラダ油などにあるオイル特有の粘り気も少なく、サラリとしているのでベタつかずに馴染むのも使い勝手の良い理由の一つです。

もちろん、江戸時代の人がそんなヒトの皮脂との共通成分を確認できていたとは考えられないので、肌への馴染みの良さや、艶やかになる髪を体感することで普及していったのでしょうね。

 

椿油が肌にもたらす効果

椿油の成分がヒトの皮膚との馴染が良いということは分かりました。
では、馴染むとどんな効果をもたらすのでしょうか?

まずは、オレイン酸という名前はよく耳にしますよね。
食品として摂取した場合は、体内に余分に溜まった悪玉と呼ばれるLDLコレステロールを除去する作用があることで有名です。

そして、頭皮を含む肌や、髪にとっては水分の蒸発を防ぎ高い保湿効果をもたらすことが分かっています。
肌にとっては、乾燥からくる小ジワを防ぐ効果や、髪には潤いを与える効果があります。

ステアリン酸やパルミチン酸というのはどうでしょうか?
ホホバオイルや馬油などを使ったことがある方は、もしかするとご存知かもしれませんが、これらはとても抗酸化作用に優れた成分です。

肌が酸化するとはつまり、老化するということ。
抗酸化作用とは、アンチエイジング効果ということなのです。

 

椿油、おすすめの使い方

椿油は、万葉集の時代から様々な用途に重宝されていたということですが、その万葉集に「烏の濡羽色(カラスのヌレバイロ)」という言葉が登場します。
これは、黒々とした、または光の加減によっては青や緑がかったようにさえ見える艶やかで美しい女性の黒髪を、濡れたカラスの羽に例えて褒め称えた言葉です。
そのままではただの黒い髪も、油などで潤いを持たせることによって艶やかさが増すことを表していることもあるのだとか。

きっと当時から、その濡羽色の潤いを椿油によって補っていたのではないでしょうか。

 

髪のケアに

このように椿油には、オレイン酸の働きにより髪を保湿、コーティングする効果があります。
普段、髪がぱさぱさと乾燥しがちな人、クセの強い髪質の人などは、毎日の洗髪後タオルドライした髪に揉み込むように塗布することでまとまりが良くなります。
また、雨の日など湿気で広がりやすい髪を落ち着かせるのにもお勧めです!

クセを落ち着かせるだけではなく、ごわつきを防いで、指の通りも滑らかにする効果も期待出来ます。

 

頭皮のケアに

頭皮もケアしたいという方にも、もちろんお勧めです。

そもそも油は、油同士で馴染み合うことで汚れを落とす効果があります。
前述の通り、椿油にはヒトの皮脂と同じ成分が含まれているので、更に馴染みがよく、また負担を掛けることなく頭皮の汚れを落としやすい状態にすることができます。

そして、汚れを落とすだけではなく、頭皮の乾燥や老化を防ぎフケや痒みを防止し頭皮環境を改善することも出来ます。

使い方は、洗髪の前に乾いた状態で頭皮をマッサージを行なってください。
あとは普通にシャンプーで洗い、よくすすぐだけでOKです。

洗髪後に、頭皮に多少の成分が残ったとしても、それがダメージとなる心配もありません。

 

椿油を使用する際の注意点

椿油がいくら粘性が少ないといってもオイルはオイルなので、付け過ぎるとやはりベタッとしてしまいます。
それをそのままにしておくと、頭皮、髪ともに不必要にベタつきシャンプーをしても簡単には落ちなくなってしまいます。

そうなると、美容院などでカラーやパーマなどの施術に支障が出る場合もありますので、くれぐれも付け過ぎないように注意して適量を守って使用してくださいね。

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