ニキビを無くしたい人必見！ピーリングでできること

 
思春期に多い悩みのひとつに、ニキビの問題が挙げられます。思春期のニキビのおもな原因はホルモンバランスの崩れや受験などのストレスが最も多く、寝不足や暴飲暴食がニキビの原因となることもあります。
また、思春期のニキビはホルモンが安定期に入ったり、生活習慣を改善したりすることによってかなりの確率で改善に向かいます。

 
厄介なのは、思春期を過ぎた頃に現れる”大人ニキビ”、いわゆる吹き出物の状態です。
そして、それを改善するためにはピーリングが効果的であるという話をよく耳にしますが、ニキビ肌にピーリングを行うと、本当に症状を改善することができるのでしょうか？
別の肌トラブルが起こることはないのでしょうか？

 

ニキビ肌とピーリング

私たちのお肌には、常在菌の一種であるアクネ菌が存在しており、お肌になんの問題も発生していないときにはその鳴りを潜め、私たちのお肌に対して悪さをすることはありません。
それどころか、なんらかの細菌が私たちの毛穴から体内に侵入することを防いでくれる、とても頼もしい存在です。

ところが、皮脂の過剰分泌やお肌に汚れが溜まっていると、アクネ菌はそれらを餌とし、またたく間に繁殖し、ニキビをつくりだす原因となってしまいます。
じゃあ、洗顔をこまめに行えばいい？　という話になりますが、過剰な洗顔を行うことにより、今度はお肌がダメージを受け、角質層が厚くなりはじめます。すると、毛穴に溜まっている皮脂などの老廃物が外部へ出ることができなくなり、ニキビをつくり出してしまいます。

では、どうすればいいのでしょうか？

まず、皮脂を完全に洗い流す洗顔はやめること。
そして、ピーリングを行ってお肌のターンオーバー周期を整えること。
これが大切です。

それでは次に、ニキビとピーリングの関係について考えてみることにしましょう。
ピーリングとは、表皮に溜まっている角質をピーリング成分で柔らかくし、剥がしてしまう方法です。
すると、角質が急になくなってしまったお肌は慌てて新しい角質を作りはじめます。
つまり、無理やりターンオーバーを早め、ニキビができている部分の表皮を新しくしてしまおう、ということですね。
そして、これにより早期のニキビ改善を期待することができるというわけです。

 

ピーリングを行えるニキビ肌、行えないニキビ肌

まず、赤ニキビ(化膿が進んでお肌に大きなダメージが生じているニキビ)の状態になっているのであれば、絶対にピーリングを行ってはいけません。

ここでもう一度、ピーリングとはどのようなものか考えてみましょう。
ピーリングとは、お肌の角質を無理やり剥がすケアでしたよね。
そして、ピーリング後のお肌は非常に無防備な状態となっているため、毛穴が露出しやすく細菌が入り込みやすくなっています。
つまり、赤ニキビを覆っている角質を取り除くことによってニキビ部分の毛穴が露出し、さらに症状を厚さ化させる可能性があるということです。
赤ニキビの状態が起こってしまったら、素人判断による民間療法などを行ってしまっては危険ですので、なにはともあれ皮膚科で治療を受け、いち早く赤ニキビの状態から脱出することが先決です。

では、どのようなニキビの状態であればピーリングを行うことができるのでしょうか？
ピーリングを行うことができるのは、できはじめの症状が軽いニキビと、症状が改善されつつあるニキビ、ニキビ跡に対してです。
また、ニキビができているお肌は非常にデリケートな状態になっていますので、美容皮膚科などの医療機関で受けることのできるケミカルピーリングはおススメできません。

まずは市販されているピーリング成分の弱いピーリング剤でピーリングを1回だけ行って様子を見て下さい。1回のピーリングでニキビやニキビ跡が目立たなくなることがありますが、それは一時的な見せかけであって、ニキビやニキビ跡が改善に向かう前の段階です。ここで連続してピーリングを行わないよう、注意して下さい。
そして、ニキビやニキビ跡が悪化しないようであれば、1週間後に再度ピーリングを行ってみましょう。
これを繰り返して行くうちにニキビやニキビ跡の改善が見られるはずですが、少しでもお肌に異常が現れたのであればピーリングを中止し、クレンジングと洗顔をきちんと行い、保湿でお肌を保護して下さい。

いかなる場合であっても、ニキビ肌は非常にデリケートな状態で、症状がどのように変化するか予想がつくものではありません。
赤ニキビ以外のお肌に対してピーリングを行う場合には、様子を見ながら少しずつ、慎重に行って下さいね。

 

改善が見られないときには？

大人ニキビは、できる場所によって原因が異なることが多いものです。ピーリングで改善されることもあればそうでないこともある大人ニキビ。
ピーリングで悪化、あるいはまったく症状の改善が見られない場合には、身体の内部に問題が潜んでいる可能性が大。
その原因を見つけ出すためには、内科での受診が必要になります。

たかがニキビ、されどニキビ。
ニキビは非常に奥が深く、素人判断での治療が逆効果となってしまうことも少なくはありません。頑固なニキビに悩まされているのであれば、ピーリングを行う前に医療機関で診察を受けてみてはいかがでしょうか。