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一生ツカえるニキビ対策マニュアル



ニキビってひとつできただけでもホントに憂鬱。なぜか目立つところにできて、しかもなかなか治りにくかったりするんですよね。

 

にきび

 

体質的にできやすい、できにくいというのはあるものの、ニキビは比較的ありふれた皮膚疾患。つまり誰にでもできる可能性があるんです。
ここでは最近大人の方の間でも増えてきているニキビについて、できる原因とその対策を探ってみることにしましょう。

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ニキビの基礎知識

ニキビは詰まった毛穴の中でアクネ菌が繁殖することで作られます。
アクネ菌というのは特別な菌というわけではなく、実は健康な皮膚の毛穴の中にも常駐する存在なのですが、注目すべきは【酸素を好まず皮脂が大好き】というその特徴。皮脂のつまった毛穴の中ってアクネ菌の格好の住処なんですね。そして、そこで過剰に繁殖したアクネ菌がイヤ~なニキビを作ってしまうというわけです。

ニキビは放っておいて治るケースも少なくありませんが、一旦治っても大抵は同じような場所に繰り返しできてしまうのが厄介。同じ場所に頻繁にニキビができると角質層が荒れて再発しやすくなる上に、炎症が酷くなれば痕が残ってしまう可能性すらあります。

 

 

思春期にできるニキビ

思春期のニキビはホルモンバランスの変化により皮脂が過剰に分泌されることが原因となって作られます。
できやすい場所は額や鼻、口の周りなどのいわゆるTゾーン。ですが、この時期の肌はかなりニキビが作られやすい状態になっているので、Tゾーン以外の場所や背中などにニキビがたくさんできてしまうなんてことも少なくありません。

 

思春期にきび ちょっとコラム
思春期のニキビは、もちろん本人にとってはとても深刻な問題ではあるのですが、一定の時期が来れば治るものでもあります。また、この時期にできるニキビは原因がはっきりしているため、比較的対応しやすいのも特徴。
皮脂の分泌自体を完全にコントロールするのは難しいものの、皮脂が過剰に分泌されないように脂っこい食事を控えたり、正しい洗顔方法によって肌の清潔を保つなどといった方法はかなり有効です。

 

 

二十歳以上の方にできる大人ニキビ

一般的に、二十歳以上の方にできるものを「大人ニキビ」と呼んで、思春期にできるニキビとは区別しています。
以前は大人ニキビのことを単に「吹き出物」と呼んでいましたが、最近では大人ニキビというちょっとソフトな響きの呼び方がすっかり定着していますね。それだけニキビに悩まされる大人の女性が増えているということなのかもしれません。

大人ニキビそのものは思春期のニキビとさほど変わりはないのですが、そのモトとなる皮脂が過剰に分泌される理由とそれに伴う対策は異なっています。

 

大人ニキビの原因はいくつも考えられ、しかもひとつのニキビの原因に複数の問題が絡んでいるケースも珍しいことではありません。原因が特定しにくいためになかなか治りにくく、せっかく治ってもすぐにまた新しいニキビができてしまうという悪循環は、大人ニキビの大きな特徴だと言えるでしょう。

 

 

大人ニキビは体調のバロメーター

実は大人ニキビの陰には体調の不良や疾患が隠れているケースが少なくありません。その中でもよく知られているのは胃腸の不調。特に額や口の周りにニキビが繰り返しできる場合、胃が荒れていたり便秘であったりということが多分に考えられます。

また、肝機能が弱っていたり婦人科系のトラブルがあるときに、頬やあごにニキビができるケースもありますので要注意です。

 

 

生活習慣が肌に反映されることも

生活習慣がそのままニキビとなって現れることはよくあります。例えば食生活の乱れ。外食が多い方は野菜が不足し、ビタミン不足からニキビができやすくなります。
また、脂っこいものや甘いもの、刺激物をたくさん食べる方もニキビができやすくなっています。思い当たる方は普段から食事のバランスをよく考え、野菜はたっぷり摂るように心がけましょう。

 

栄養分は本来食事から摂るのが好ましいのですが、どうしてもうまくバランスが取れない、足りない栄養分があるという場合にはサプリメントを利用するのもひとつの方法です。とりわけビタミンB群の摂取はニキビ対策に有効ですので、ぜひお試しになってみてください。

この他、生活リズムの乱れ、寝不足、ストレス、喫煙習慣などは肌の状態に大きく関わってきます。生活習慣を見直すことで大人ニキビが劇的に改善する例は決して珍しくありません。

 

 

外的要因チェック!化粧品やシャンプーもニキビの原因に

使用している化粧品が肌に合わなかったり、間違ったスキンケア方法によってニキビができてしまうケースもよくあります。
フェイスラインにニキビができやすい方は、クレンジングや洗顔が正しく行われているかどうか、特にすすぎが十分であるかをチェックしてみてください。
すすぎに関しては、「もうこの程度で大丈夫かな?」と思ってからさらに2~3度すすぐくらいでちょうど良いかもしれません。

また、デコルテや背中にニキビができやすい方は、シャンプーやリンスを流した液が当該部分に付着しているケースが大いに考えられます。お風呂では洗髪した後で体を洗うようにすると、こうしたケースを避けることができます。

 

 

ニキビ対策の基本は洗顔と保湿

ニキビができていると角栓が気になるあまり、洗顔するときにどうしてもゴシゴシ擦ってしまいがちです。でも、これはNG。しっかりと洗って余分な皮脂を取り去ることは確かに大切なのですが、その際にはできるだけ肌に負担がかからないように行うというのが重要になってきます。

ニキビのできている肌、できやすい肌はとてもデリケートです。たっぷりの泡でやさしく丁寧に洗うように心がけましょう。そして洗った後は、必ず十分に保湿してください。

油分は良くないからと洗顔後はローションのみという方がたまにいらっしゃいますが、ローションだけでは肌が乾燥してしまいます。乾燥はニキビ肌には決して良いことではありませんので、ローションを使った後はせっかく補った水分が蒸発しないよう、クリームや乳液でしっかり保湿してください。もしべたつきが気になるようであれば、オイルフリーのものやジェルタイプのものを選ぶと良いでしょう。

 

洗顔によって清潔を保つというのは正しいことではあるのですが、一日に何度も洗顔を繰り返して皮脂を取り過ぎてしまうのは考えものです。それは肌が「皮脂が足りていない」と判断して、どんどん皮脂を分泌してしまうから。ですので、通常のケアとしては1日2度の洗顔で十分ということになります。

 

 

酷いときには迷わず皮膚科へ

ご紹介した対処法を試してみてもニキビ改善の兆しがない場合、もしくは何度も繰り返したりひどい炎症を起こしてしまうような場合には、ぜひ躊躇せず専門医に相談するようにしてください。
皮膚科では炎症を抑えるための塗り薬やビタミン剤などが処方されるというのが一般的ですが、抗生剤や漢方薬を処方するところもあるようです。

 

私事になりますが、実は以前ニキビが悪化して皮膚科のお世話になったことがあります。

その際に某市販薬を使ってケアしていたことを説明したら、先生に「それは薬というよりは化粧品に近いものなので、あなたのような状態なら余計に悪化してしまいますよ」と言われてしまいました。
結局、その部分はうっすらと痕が残ることになってしまい、「これは悪化しそうだと感じた際にすぐに皮膚科に行けば良かった」「自己判断がいちばん悪かった」と今さらながら後悔しているところです。

ニキビができたら市販薬を使いながら様子を見るという方が多いと思いますが、酷い場合には是非受診を!適切な手当てはもちろんのこと、自分が気づかなかった視点からアドバイスを受けられることもあります。何よりも、痕になってしまっては残念過ぎますからね。

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この記事は当ブログのライター「望月杏子」が書きました。

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