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香水にまつわるエピソード:シスレー「オードカンパーニュ」よみがえる田園風景



香水

 

古き良き時代を思い返したくなる時もある。室生犀星の詩のようにふるさとを思い浮かべることもある。
そんな遠くへ広がる田園風景、過去の情景を今に想起させてくれるのが、シスレーのオードカンパーニュである。1976年に人気調香師、ジャン・クロード・エレナによって調香されたこちらの香水は、とても爽やかで印象的な香水です。そのすっきりとした爽やかなボトルのフォルムも洗練されています。

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オードカンパーニュをご紹介します

鮮やかなグリーンカラーに彩られたボトルからは、ベルガモットやバジル、ハーブなど、柑橘系と香草の見事なハーモニーから幕を開けます。
プラムやジャスミン、ミュゲなど、香り高い印象をもたせ、オークモスやパチュリ、ムスク、ベチバーいった、ウッディ系で温かく包み込まれています。

例えるならそれは、ヨーロッパのだだっ広い田園風景です。少し伸びてきた芝が目につき、周囲を囲む木々、山々。そして、その萌える緑の深さ、谷間を抜ける爽やかな風、少し遠くへ目をやると、山間から流れでる川の流れがそこにあります。新芽の息吹を感じる香りとでも言えます。

都会の荒波とは真逆のふるさと、田園地帯。
そこに思いを馳せるとなんだか忘れていた自分を思い出すスイッチになり得たり、さらにありのままの姿でいていいのだというようなリラックスささえも感じます。
そして、リラックスしてパワーを充電したあとは、また新たな世界に立ち向かっていくぞ、というパワフルさ、陽気さも感じさせてくれます。

 

 

オードカンパーニュは心で香る香水かもしれません

東京や、首都圏、都会に住んでいる方は、日々の生活の中で、ゆとりを忘れていませんか。一分一秒を争うようなせかせかした世の中にストレスを感じていたり、辟易していたりしませんか。どんな場所でも、自分の落ち着く場所が欲しいと願うのは人間の本来的な欲求かもしれません。

香りでも同様です。気分がすぐれない時、落ち込んでしまった時、明るくテンションを上げたい時、その時々にスイッチの入れ方を知っておくととても便利です。
学生時代につけていた香水を匂って、あの頃の思い出に浸ったり、辛いことを思い出して次のステップの糧にしたり、はたまたオードカンパーニュのようにふるさとを思い出してリラックスしたりもします。

ちょっと親の顔を見に帰りたいな、帰省してゆっくりしたいなという気持ちにさせられるオードカンパーニュ。
是非、あなたのオフタイムのお供に使って欲しいフレグランスです。あなたの帰りを待つ家であったり、故郷があなたの嗅覚を通じて脳内いっぱいに広がっていくこと間違いなしです。

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この記事は当ブログのライター「ペングー」が書きました。

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