肌を老化させる原因の「糖化」は何故起こる?原因と防ぐ方法
“糖化”という言葉をご存知でしょうか?酸化、はよく耳にする言葉ですが、糖化について知っている人はまだ少ないようです。糖化は、肌を老化させる原因の一つとして数年前に発見されました。その名の通り「糖分が化ける」という現象です。
生活習慣病の糖尿病と同じことが肌で起こる、というと分かりやすいでしょうか。糖化が起こると肌のコラーゲンが変質し、硬化してきます。
その結果、肌の弾力が低下し、シワができやすくなります。女性のエイジングの悩みに繋がるんですね。
その上、肌色が黄茶色にくすんでくる、ということも認められています。若い肌は代謝がよくコラーゲン生成が活発な為、糖化は起こりません。
年齢と共に代謝が低下しこわ~い糖化は起こります
年齢と共に代謝が低下しコラーゲンが上手く作られなくなると、古いコラーゲンが肌に停滞しがちになります。
体内の糖分とこの古いコラーゲンが結びついてしまうことで、糖化は起こります。
最近、元気なのに人に会うと「疲れてる?」と言われた、とか、鏡を見てシワが急に目立ってきたと感じる、、なんてことありませんか??
もしかすると、この糖化が原因かもしれません。
特に、甘いものが大好きでスイーツが日常に欠かせない!という人は、体内に糖分がたまりやすいことからこの糖化により注意するべきでしょう。
食事で糖化を防ぐ方法
では、この糖化を防ぐにはどうすれば良いかについて言及していきましょう!
まず食生活について。
お米やパンなどの炭水化物の摂り過ぎは太りやすくなると言われますが、抗糖化にとってもよくありません。
血糖値が急激に上がることも避けたいため、空腹時は炭水化物よりサラダなどの野菜から食べ始めましょう。
糖質の吸収をゆるやかに保つことが大事です。
糖化を防ぐ栄養素としては、糖の代謝を促進するビタミンB、コラーゲンと糖の結びつきを阻害するαリポ酸があります。
ビタミンBを多く含む食材は、穀類の胚芽や豆類、レバーなどです。
ビタミンBは水に溶けやすいので、調理する際は汁物や煮物にするのが無駄なく栄養素を摂れる方法です。
αリポ酸は、トマトやブロッコリーに多く含まれます。
サラダに添えるのもいいですが、飽きたら濃度100%のトマトジュースや、果物を加えたスムージーにするのもお勧めです。
また、ついお腹いっぱいになるまで食べ過ぎてしまうのも良くない習慣です。
身体の消化に見合った食事を摂ることが、糖化を遠ざける食生活と言えるでしょう。
入浴方法を工夫すると糖化を防げる?
続いて、毎日の入浴も方法によっては抗糖化に効果的になります。浸かるお湯の温度を40度から42度の間にすること。
低温浴は副交感神経が働き、高温浴は交感神経が働きます。40度から42度のお湯が適温で、細胞の働きを最も活性化させる温度と言われています。
身体の新陳代謝が上がると、肌の真皮層にあるコラーゲンを産生している細胞の働きが良くなります。
新しいコラーゲンが次々に生み出されると、糖化は起こりにくくなります。
適温入浴はストレスを癒す効果も絶大。
ストレスは自律神経を乱すホルモンバランスに影響を与えるので、たまった一日のストレスは次の日に持ち越さないのが理想的です。
日常でこの二つのことに気をつけるだけで、糖化しにくい肌をつくる“抗糖化生活”は可能です。
これからのアンチエイジングには、抗酸化、とともに抗糖化の意識も高めていきたいですね。
“光老化”って何?!
最近、徐々に浸透してきている『光老化』という言葉。
紫外線による光だけでなく、蛍光灯の光によっても光老化は起こります。 例えば、長い間部屋の同じ位置にタンスを置いていたら、何年かたって動かした時に壁にタンスの痕が残ったりしますよね。
これが光老化です。光を浴びるだけで、劣化してしまうのです。
身体でも普段衣服を着て隠れている胸やお腹の肌はキメが細かく、いつも光を浴びている手や首より肌色が明るいです。
外出時だけでなく、部屋から出ない日でも日焼け止めを塗ることが推奨されるのは、窓から差し込んでくる紫外線対策の為だけじゃなく、蛍光灯の光から肌を守ることにもなるからなんですね。
日常浴びる光から肌を極力守ることが、アンチエイジングケアの鉄則なのです。