お呼ばれマナー七か条。和室、お手洗い編:和室には、知らないと怖い日本古来のタブーが…
お呼ばれのときに知っておきたい7つのマナーをご紹介しています。
第2回の今回は、和室編、お手洗い編です。
到着前・玄関・手土産編
和室・お手洗い編
おいとま・お礼状編
第4条: 和室では“踏まない”
昔ながらのお宅へ訪問するときは、和室に通されることもあるでしょう。
普段なかなか和室でお茶をいただくことのない人は、床の間に掛け軸が飾られているような静かで落ち着いた雰囲気に、ちょっと緊張してしまうかもしれません。
でも、ポイントさえ心得ておけば、心配はいりません。
いちばんに注意したい大切なことは、「ふすまの敷居を踏んで部屋に入らないこと」です。
昔は、敷居を踏むのは当主(その家の主人)の頭を踏むのと同じだと言われ、とても失礼なこととされていました。その習わしは今も同じです。
座布団のお作法
また、畳の縁を踏んだり、座布団を踏むのもマナーに反します。
そして、座布団は家の人にすすめられるまで座らないのが作法です。それまでは、座布団の横に座っていましょう。またご挨拶をする時も座布団から降ります。
座布団の座り方は、両手を握りこぶしにして座布団の上につき、ひざを使ってにじり寄るようにしてください。一度、自分で練習してみると、本番ではすんなりとできるようになります。
第5条:お手洗いでのマナー
訪問先でお手洗いを借りるのはもちろんマナー違反ではありません。
しかし、訪問先について真っ先にお手洗いを借りるのはあまり良い行動ではないので、そうならないようにも外出時にお手洗いは済ませておきましょう。
トイレットペーパーは三角折にするべき?
訪問先でお手洗いを使う時も、いくつかのポイントがあります。
トイレットペーパーはミシン目できれいにカットしましょう。三角折りにする必要はありません。三角折りは業務用で、お手洗いの掃除が終わりましたという印なのです。
あるマナー本では、来客の三角折りは大きなお世話ですと書いてあったほどですので、良かれと思ってやってしまいがちかもしれませんが、気を付けましょう。
トイレのフタは必ず閉めます
洋式トイレを使ったら、必ずフタを閉めるのがマナーです。これは、次にトイレを使う人への気遣いに繋がるのです。フタを閉めることによって、前にトイレを使っていた人の姿を連想させないために繋がります。トイレに入った時に、便座が上がっていたりして、なんとなく嫌な気分になったことはありませんか?
余談ですが、風水でもトイレのフタは閉めた方がいいとされています。自分の家でもフタを閉めるように心掛けると、知らず知らずのうちにマナーが身につくのでおすすめです。
こうしたマナーは普段からやっていないと、なかなかできるものではありません。おうちでも、できるだけいつも実践して習慣づけておきましょう。