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重心を丹田に落とす~心身をリラックス状態に戻すヨガのポーズ3種



ヨガをしている綺麗な人
 
考えすぎて疲れた頭をリラックスさせるために、重心を下げるコツを知っておくと役に立ちます。


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ヨガや座禅を行う重要な目的の一つに、重心を丹田に落とすということがあります。重心が丹田(下肚、へその下辺り)にあり、下腹部に力がこもっていて、上半身は力が抜けている状態が人間にとって自然な態勢だからです。昔から、体の理想的なあり方を「頭寒足熱」「上虚下実」と表現してきました。丹田に重心があれば、全身がリラックスするだけでなく、呼吸がしやすくなり、また心(大脳)も安定します。

 

重心が上がるデメリットと下げるメリット

普段の生活で、同じ姿勢で長時間過ごしたり、心理的なストレスを感じたり、頭を使う作業に取り組んだりすると、重心が上半身に上がってしまいます。頭がうっ血し、首や肩の凝りを作る原因になります。そのような時は、体の血流が悪くなり、呼吸も浅くなっているはずです。そのまま作業を続けても、効率が上がらないでしょうし、良いアイデアも浮かびません。時々、作業を中断して、意識的に重心を下げてみてください。頭がスッキリして、体の疲労も取れやすくなります。

 

重心を下げる簡単な方法

最も簡単な重心を下げる方法は、床上に腰幅に両足を開いて立ち、つま先に体重をかけてかかとを持ち上げて、つま先立ちになったところから、ストンと息を吐きながらかかとを床に下ろすやり方です。これを何回か繰り返します。この動作だけでもかなりの効果があるかと思います。時間がある時、緊張や疲労が重い時にじっくりと行えるよう、重心を下げるためのヨガのアーサナ(ポーズ)をご紹介します。

 

1. 頭の重心を下げるためのポーズ

床に仰向けに寝て、両手を頭の後ろで組みます。両肘で床を押します。アキレス健を伸ばし、意識を丹田に集中し、息を強く吐きながら胸を張ります。その状態でしばらく静止した後、息を吐きながら床に体を戻し、リラックスします。

 

2. 首、肩に上がった重心を下げるポーズ

床に仰向けに寝て、肘を直角に曲げて手は親指を中に入れてグーをつくります。こぶしが下を向くように肘を曲げたまま腕を床の上に置きます。意識を丹田に集め、アキレス健を伸ばし、息を吐きながら両肘で床を押さえて、そのまま肘をずりながら頭の方へ近づけて行きます。できるだけ胸を反らします。息を吐きながら腕、足をリラックスした状態に戻し、呼吸をします。

 

3. 胸に力が入って上がっている重心を下げるポーズ

床に仰向けに寝て、両肘を折り曲げて、手はグーをつくり、こぶしが上を向くように肘を曲げたまま床の上に置きます。頭、首、肩の重心を下げた時と同じように、アキレス健を伸ばし、胸を反らします。呼吸と丹田を意識することを忘れないように行います。

 
実際に重心を下げる動きを行うと、気分が変わり、体がとても楽になるのが感じられると思います。簡単な方法で自分の生産性を上げる知恵の一つとして身に付けましょう。

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この記事は当ブログのライター「小笠原ちひろ」が書きました。

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