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社会人1年生のうちに身につけておきたいマナー:お茶の頂き方と季節の季語



お茶

 

学生から社会人になった時のマナーで、戸惑うことの多いものの一つに「お茶」に関するものがありますね。

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会社訪問でお茶がでてきたら

社会人一年生のあなたは他の会社を訪問したとしましょう。お茶が出てきました。

 
しかも、茶卓に乗っています。それも蓋付き。どきどきしますね~でもあわてなくていいんです。
出していただいた方に軽く会釈とお礼をいいます。

 
「いただきます」と言って、蓋を静かにとります。この時滴が茶卓へ落ちないようにします。糸底(湯呑の底の部分)が濡れるとそこから書類やスカートなどに滴が落ちることにもなりますから。

 
右手で蓋のつまみを取り、左手をそえて上向きにして静かに右向こう側へ置きます。蓋がくっついている場合も考えられるので、必ず左手も添えて。書けば面倒ですが、やってみると簡単です。

 

 

いただくときはちょっと冷めてから

飲むときは音を立てずに!ふ~ふ~吹かず!熱かったら程よいころに頂きましょう。
ちょうど良い温度のお茶を出していただけるとは限りません。

 
湯呑は右手で持ち左手を添え、冷めきらないうちに頂くのが礼儀です。
男性なら片手でもいいでしょう。
そっと茶卓に戻します。「ごちそうさまでした」をいいます。飲み終われば落とさない場所に茶卓ごと移動させると良いでしょう。くれぐれも片手でせず空いている手も添えます。

 

 

新茶の季節を知っていますか?

新茶という季語があります。だいたい日本茶は年四回摘み取られますが、その年の最初に摘み取られるお茶を新茶といいます。それが一番茶であり、走り茶とも言います。
お茶に関する季語にはそのほかに製茶、茶揉み、茶摘女(ちゃつみめ)、茶摘唄、茶摘(ちゃつみ)籠(かご)などもそうです。
4月の終わりから5月中頃までのものが新茶といわれるようですが、「夏も近づく八十八夜」で始まる小学唱歌の歌詞にあるように、立春から八十八日目以降が茶摘みのシーズンでありそのお茶を蒸したり揉んだりしてお茶が出来上がります。

 
お茶作りはなんでも4~5時間もかかる根気のいる作業のようです。
姉さんかぶりの女性たちが歌を歌いながら夏めく茶畑で茶を摘み、汗かきながら丁寧にお茶を蒸し、揉む作業をする美しい季語です。農家や茶作りの職人さんたちのご苦労の季語でもあるのです。

 
煎茶にいちばんいい温度の7~80°は、初夏に頂くと汗の引くおもてなしのお茶の温度です。気負わず美味しくいただいて日本のお茶文化を楽しみましょう。

 
お茶を作った人、入れてくれた人への礼儀を忘れなければ自然と美しくおいしくお茶を飲めるはずです。

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