絶対に間違えられないときの手紙の書き方。1度覚えれば一生使える手紙マナー集
メールが主になった今でも手書きの手紙を書かなくてはならない時はあります。
そんな時に覚えておくと便利なお約束です。
拝啓 前略の使い方
まず、頭語=最初のあいさつですが、拝啓や前略などを書きます。
それに対して敬具などは結語と言って最後の締めくくりの言葉です。
これらはセットで使います。
その後に時候のあいさつを書きます。
時候は手紙の内容や相手により選ばなくてはなりません。
(春)春陽の候、春風の候、惜春の候=春を惜しむ感じですね。
(夏)盛夏の候、暑さのみぎり、大暑の候=二十四節季の一つ。
(秋)初秋の候、新涼の候、白露の候=二十四節季の一つ。
(冬)寒冷の候、寒さのみぎり、短日のみぎり=日暮れの早い様子です。
季語の選び方
此処で気をつけたいのが二十四節季ですが、歳時記などで調べて、その言葉よりあまり早すぎても遅すぎても妙ですね。
日本の古来からの季節の言い表し方で、立春や立冬などもそうですので、その日を境に季節が移り変わるとされているので、気に留めておくといいでしょう。
日付と結語
時候の次に本文が来て、最後の結語になり、その後に日付がきます。
日付は横書きの場合は左に寄せて書きます。
縦書きの場合は2字下げて書きます。
署名の仕方
横書きは右寄せに1字余るくらいに書きます。
相手の名前ですが、横書きは一番最初に!背景より先に書きますが、縦書きでは日付と自分の名前の後に上に寄せて書きます。
ここは重要ポイントです!それから親しい人には追伸など最後に付け足してもよいでしょう。
縦書きと横書きの形式だけでも覚えておくとかなりきちんとした感じになりますので是非覚えて下さいね。
〆の言葉にも季語を用いて
本文の後には末文になりますが、末文はやはり季節により変化させます。
たとえば「暑さのみぎりお体ご自愛下さい」「梅雨冷の候ご自愛下さい」など、相手の体を気遣う文を入れます。
全体を通して気をつけたいこと
あと気をつけたいのが、敬語、謙譲語でしょうか。
「お召し上がり下さい」「頂戴いたしました」などですが、余り難しい言葉を使うと間違いやすいので、背伸びしない程度にした方が無難でしょう。
最後に、手紙は2枚以上で送るものなので1枚で終わってしまった場合、もう1枚白い紙を足して送ります。
逆にお悔やみの場合は重なるのを嫌いますので1枚にします。
こういうきちんとした手紙は形式さえ一度覚えれば一生使えます。
外見だけではなく、きちんとした手紙も書ける中身も美しい人になりましょう。