アロママッサージオイル作りに!代表的キャリアオイル3種類とその特徴
以前アロママッサージの方法をご紹介した時にキャリアオイルについて少し触れました。その時はホホバオイルとスイートアーモンドオイルの2種類だけを簡単にご紹介させて頂きましたが、実はキャリアオイルも10以上の種類があります。
今回は代表的なキャリアオイルとその選び方についてお話しますね。
キャリアオイルにも特徴がある
アロママッサージで作るオイルはキャリアオイルに精油を混ぜたものを使うことがほとんどなので、キャリアオイルは何となくマッサージオイルを作るためのイチ材料にすぎないと感じられるかもしれません。私もアロマ始めたての頃はキャリアオイルなんて何でもいいや、という感じで適当に選んでいました。
しかし、キャリアオイルも様々な植物から抽出されるもの。当然キャリアオイルによって効果・効能が異なりますし、キャリアオイル単体でも様々な作用を持っています。
まずはマッサージサロンなどでよく使われる代表的なキャリアオイルのご紹介から始めましょう。
1.ホホバオイル
科名:ツゲ科
成分:ワックスエステル(約97%)、ビタミンA・E、オレイン酸など
効果:肌の保湿など
ホホバオイルの特徴
キャリアオイルの中でも代表格といってもいいオイルです。名前こそ「オイル」という言葉が使われていますが、実際は液体ワックスです。
約97%をワックスエステルという成分で占められています。ワックスエステルは水分を逃がさない性質を持っています。人間の肌の角質(皮膚の表皮を覆う皮膚バリアと呼ばれるもの)にはワックスエステルが約30%含まれています。人間の皮膚は肌に何もつけなくてもワックスエステルによって自力で保湿する力を持っています。また、ワックスエステル以外に、ビタミンEも含んでいるため酸化しにくいです。
また、他のキャリアオイルと違って長期間品質を損なわずに保存することが可能です。
このような特徴を持っているため、日々のスキンケアで乳液やクリームの代わりにホホバオイルを使ってみるのもいいですよ。
ちなみにホホバオイルは温度が低い場所に保管しているとたちまち固まってしまいます。冬場は部屋に置いておくだけで固まることもあるので、コタツの中に一時的に放り込んでおいて液体に戻すと良いです。ホホバオイルは300度までの熱に耐えられます。
2.スイートアーモンドオイル
科名:バラ科
成分:オレイン酸、リノール酸、ビタミンA・B・Eなど
効果:肌の保湿など
スイートアーモンドオイルの特徴
ホホバオイルとともに代表的なキャリアオイルです。「アーモンド」という言葉のとおり、香ばしい香りがします。
肌なじみがよく、ホホバオイル同様保湿効果に優れているので特に乾燥肌の方に最適なオイルです。
適度に粘り気と柔らかなテクスチャーでマッサージすることによってリラックス効果も期待できます。
肌荒れやくすみを予防するはたらきのあるオレイン酸を多く含み、敏感肌の方でも使えるキャリアオイルです。ただし、念のためパッチテストだけは忘れないでくださいね。
初めてアロママッサージをする方はスイートアーモンドオイルを最初に使ってみることをオススメします。
3.グレープシードオイル
科名:ブドウ科
成分:リノール酸(約70%)、オレイン酸(約20%)、ポリフェノール、ビタミンEなど
効果:肌の老化防止や血行促進など
グレープシードオイルの特徴
原料はワインを作った後のブドウの種です。ですのでワインの産地で作られることの多いオイルで含まれる成分量も産地によって異なります。
主成分のリノール酸という物質は酸化しやすく、悪玉コレステロールだけでなく善玉コレステロールまで減らすはたらきしをします。
なのであまり大量に使うことはオススメできません。ただ、少量でものびが良く軽いテクスチャーなのでそもそも大量に使う必要もありません。
この点はコストパフォーマンスが非常にいいといえますね。
また、主成分のリノール酸が酸化しやすい特徴を持っている一方、ポリフェノールやビタミンEが持つ抗酸化作用によって酸化しにくくなっているのです。
ワインのほのかな香りがするかと思いきや、香りはほとんどしません。精油本来の香りを楽しみたい方にオススメのオイルです。
刺激が少ないので敏感肌の方のマッサージに最適だと思います。ただし、パッチテストは必ず行ったうえで使ってください。
これが使用頻度の高い3つのキャリアオイルです。
ホホバオイルはややお値段が高いですが、他の2つは比較的安価なので気軽にお試しできると思いますよ。
次は今回ご紹介したキャリアオイルほど頻繁に使われないものの、それでも単体でも優れた効果のもつキャリアオイルについてご紹介したいと思います。
続きはこちらをどうぞ。
「スキンケアにオススメ!個性豊かなキャリアオイル3種類とその特徴」