「くつろぎポーズ」で体のサインに耳を傾ける。体は鍛えるだけでなく、ほぐすことも必要
自分の身体を感じる時間を作っている方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?
風邪をひいたり、怪我をすればもちろん気が付くのですが、もっと小さな身体からのサインに耳を傾ける時間を作っている方はあまり多くないと思います。
人の身体はとても良くできています
自然治癒力もあります。
けれど、毎日毎日動き、頑張っている身体はいつも快調では無いと思います。どこかに疲れが溜まってきていたり、ストレスが蓄積されていくのです。その小さな変化にまず最初に気が付いて癒してあげられるのは自分自身です。
忙しい毎日の中で、数分の時間を身体の声に耳を傾けるために使っていただければと思います。
身体をスキャンしましょう
完全なくつろぎのポーズから始めます。
くつろぎのポーズ
仰向けになり、両腕のワキをゆったりと開きます。
手のひらを上にして力を抜きます。両足は肩幅に開いて、足首の力を抜き、つま先を外に向けるようにします。目は軽く閉じ、口元は緩め(微笑むように)、深くゆっくりと呼吸します。
1.両足先に注意を向け、足先、かかと、足裏、足の甲を感じていきます。
2.足首から膝までに注意を向け、冷えていないか、冷えているとしたらそれはどこかを感じていきます。
3.膝から足の付け根までに注意を向け、筋肉の張りは無いか感じていきます。
4.骨盤と骨盤の内側に注意を向け、どういう状態かを感じていきます。
5.腰とお腹に注意を向け、痛みは無いか、内臓(胃や腸)も感じていきます。
6.背中と胸に注意を向け、呼吸が入っているか、出て行っているか感じていきます。
7.両手、指先、手のひら、肩までに注意を向けていき、痛みや疲れを感じていきます。
8.肩、うなじ、目、鼻、口、頭に注意を向け、力は入っていないか、感じていきます。
9.もういちど、足先から頭まで自分の身体を感じていきます。
ゆっくりと目を開け、身体の右を下にしてゆっくりと起き上がります。
体と心の声をじっくり聞いてみましょう
最初は何も感じないかもしれません。けれど、徐々に何かを感じていくと思います。自分の身体の声に耳を澄ます時間を作ってみてください。コリや張り、痛みだけでなく、感じたままを感じたままに受け止めていきましょう。
ここを動かしたい、ここをほぐしたいということが聞こえてきたら、その声に従って身体を動かしていきましょう。
動かすといっても鍛えるだけでなく、ほぐしていくことも大切です。ヨガの一番大切なことは、自分に合ったポーズを見つけること。
全てが自分に必要だと思うと、あまりにも大変です。自分に必要だと感じた部分を、必要なポーズを作って与えて上げられるようにしましょう。