> >

物事を学ぶときには修破離の手順を踏んで…勉強に役立つヨガの知恵



ヨガ
どうすれば効率良く物事を学べるか、ヨガではその方法を教えています。

ヨガは心と体を合理的に活用するための知恵の集大成ですが、その学びは知識を得るだけでなく、実践することが要となります。知識を基にして自分でそれを実際に試し、その結果が自分だけの知恵となるのです。


スポンサードリンク



 
言葉で学んだ知識をつなぎ合わせても、それが真実か、自分の役に立つのかはわかりません。この体験の繰り返しが自分という唯一無二の人間をつくるのです。現代のように大量の情報があふれていると、何が正しいのか判断することがかえって難しくなります。なかにはある健康法に対して正反対のことが言われている場合もあるでしょう。一つ一つの事柄を試してみれば、自分が分かることと分からないことの区別もつくようになり、不安が生じたり、人の意見に流されることもなくなります。

 

修・破・離の法則

ヨガを学ぶ場合(芸術や学問を学ぶ場合にも当てはまる)に次のような手順を踏んで勉強するように指導されます。この手順を修(しゅう)・破(は)・離(り)の法則といいます。何かしらを習得するのに一度にマスターできる人はおらず、このような法則に従って勉強するのが無駄のない方法の一つでしょう。

学びの中でも、特に芸事や学問は先人の真似からはじめます。既にあなたの頭の中には沢山の知識があるかもしれませんが、何かを学ぼうとする時、一旦自分をからっぽの状態にします。そうでなければ、自分の我が邪魔をして新しいものが入らなくなるからです。ここで基礎をしっかりとしておくことが重要で、基礎ができていなければその先の成長もできません。初めから我流でやると、後で伸び悩むことが多いのです。先人の真似を完璧にすることで良い形が自分の中にできます。これが修です。

真似がしっかりとできたら、その中身は他人の借り物なので、今度はそれを捨てて自分に合った物に変えてゆきます。基礎は大事にしながらも、よりじぶんらしいものにすると言えるでしょうか。これを破と呼びます。
最後の段階としては、先の二つの段階を通った後の自分が、自分独自のものを生み出します。これが離とされています。

 

迷うことがあれば基礎に立ち戻る

このステップを踏んで進む途中で、分からないことや迷うことがあれば、また基礎に戻ります。高度な学びを成し遂げた人でも、時々基礎に戻ることは重要です。その時点でしか見つからない新しい視点が得られるからです。
この方法を頭に置いて、実践しながら自分の世界を広げ、知恵を深めましょう。

何千年もの間に膨大な数の人間が、どのように生きれば良いかを試した結果がヨガです。その人たちが私達に問いかけます。
「私達の実践の結果ではこうでした。さあ、あなたの場合はどうですか?」

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク
この記事は当ブログのライター「小笠原ちひろ」が書きました。

Comments are closed.