腹八分は健康にも美容にも良い。空腹を感じることがアンチエイジングになる理由
アンチエイジングといえば、何かの栄養素をしっかり食べたり、運動したり、「何かをする、食べる」という事を良く聞くと思います。
しかし今回紹介するのは、なんとその逆。食べない事、お腹を空かす事で、アンチエイジングする事ができるんです。嘘みたいな話ですが、科学に基づいた本当の話なんです。
空腹で『サーチュイン遺伝子(SIRT3)』を活性化!
人間の細胞内には、ミトコンドリアいう物があるのをご存知ですか?これは、細胞の成長と死を司る部分で、エネルギーを作り出します。
今回ご紹介するアンチエイジングは、このミトコンドリアにある『サーチュイン遺伝子(SIRT3)』というのが関係してくるんです。
人間の体は普通、老いると共に血液にある細胞、赤血球や白血球などが減少していきます。何故かと言うと、それらを作り出す元の細胞『幹細胞』が弱り、減少してしまうからなんです。そうすると、人間の体は酸化に弱くなってしまい、体がどんどん老化してしまいます。
サーチュイン遺伝子が活性化すると幹細胞が若返る
しかし、その幹細胞にも救世主がいます。それがサーチュイン遺伝子です。サーチュイン遺伝子が活性化する事で、幹細胞が再び若返ります。そうすると元気を取り戻して、血液の細胞も若返るんです。
このサーチュイン遺伝子を活性化させるにはどうすればいいのか?それが冒頭で紹介した『空腹』。お腹を空かせる事でサーチュイン遺伝子が活性化し、血液が若返り、結果として体全体が若返る事になるんです。
血液が若く健康である事は、アンチエイジングにとても重要な事なんです。血液は体中の細胞に酸素や栄養を届け、老廃物を運びます。免疫機能だって、血液の中にある白血球が関係しています。血液が老いてしまえば、体中の細胞が老いることとなるんです。
チンパンジーを使った研究でも、毎日しっかりと食事を取らせた方と、食事制限を行った方では、後者の方がより健康的だった事がわかっています。それだけでなく、食事制限が無かった方は、年を取ると共に、老化が進んで皺くちゃになり、おじいさん化していたそうです。
人間も好きなだけ食べているから、年を取ると目に見えておじいさん/おばあさんになってしまうのではないでしょうか?
空腹を実践!その方法とは?
お腹を空かせるといっても、いくつかの方法があります。
一つ目が、三食食べるけれども一食の量を六~七腹分目まで減らすという事。そうする事で、次の食事までの空腹時間が長くなります。
二つ目が、朝を食べずに、昼と夜を腹八分目の量まで食べる事。こうすると、朝の間空腹でいられる事ができます。
三つ目が、一日一食で昼ごはんもしくは夕ご飯だけを食べるという方法。この場合、空腹の時間がとても長いので、サーチュイン遺伝子も長く活動します。
オススメは2番・3番
因みにお勧めは二番と三番です。一日三食を取る事は、本来人間の体に適さない食事習慣ですので、一番はできれば止めた方がいいでしょう。
普段私達は、空腹を長時間経験しないので、空腹に慣れていません。なので、初めは苦痛に感じると思いますが、慣れてくると空腹が気にならなくなります。むしろ、お腹に食べ物がある事に違和感があるようになります。
もし初期段階で空腹に絶えられないようであれば、果物ジュース、もしくはクラッカーやビスケットを2~3食べても構いません。しかしそれ以上はなんとか自制して、慣れるまで頑張りましょう。