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冷えは万病の元…冷え症への対処法にみる西洋医学と東洋医学との違い



女性と毛布
 
「冷えは万病の元」と言われていますが、まさしくその通り。たかが冷え。されど冷え。
冷え症を侮っていると様々な病気を引き起こします。


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そもそも、西洋医学的には「冷え症」という診断名はありません。ただ単に末梢の血管が収縮していて、末梢に来る血液が不足し、そのために冷えて辛さを感じている人という感じで見られるだけなのです。それに冷え症は体質であって、病気だとはみなされていません。「冷え症」というよりは、「冷え性」という感じを当てた方が良いですね。

ただ、普通の人よりも冷えやすい体質というだけであって、病院に行っても、お医者様によるとは思いますが、血行を良くするビタミンEとかビタミンB12あたりを出してくれるだけのことも多いようです。

 

冷えの改善は東洋医学の得意とする分野

しかし、東洋医学的に言えば、冷えは体の不調を伝える大切なサイン。西洋医学はいわば木を見る医学とするならば東洋医学は森全体を見る医学です。西洋医学上での不調は手術などで取り除く、改善を試みることなどもありますが、本格的な不調で病気にならないと、病気だとはみなしてくれないというところがあります。

一方東洋医学は冷えというちょっとした不調も見逃しません。
未病と言って、本格的な病になる前の状態があるのですが、その状態のうちに病気の芽を摘んでおくのが東洋医学の考え方なのです。
ですから、「冷え症」などは東洋医学が最も得意とする分野だと言えるでしょう。

 

冷えによって自律神経が乱れてしまうことも

近頃、朝晩の寒暖の差が激しいですが、人間は変温動物ではなく恒温動物なので、きちんといつも一定の体温を保っていますね。それは自律神経というもののおかげなのです。
脳の視床下部というところにあるセンサーで外気温が下がった場合には体温調節中枢にきちんと伝えて、体内で作る熱の量などをきちんと調節してくれます。一方、暑く感じた場合にはきちんと熱を体外へ逃がすように働きます。人間の体の機能って知らないうちにこういうことをやってくれているのですから、賢いですね。

ただ、冷えに長い時間さらされていますと、この自律神経も狂ってしまうことがあります。
冷え性の方は、ひょっとすると西洋のお医者さんに診ていただいた場合には、「自律神経失調症」という病名がついているかもしれませんね。
東洋医学では、「気・血・水」という3つの要素で体を診ます。どれかのバランスがちょっとでもくずれると、病気になってしまいます。
木だけではなく森を見ると言うのはそういうところです。ワンポイントだけではなく、全体を見て、対応策を考える学問です。冷え症の方で西洋医学で診てもらっても良くならないという方は東洋医学で診てもらうことも視野に入れると良いですね。

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