頭痛や花粉症、便秘をアーユルヴェーダのマッサージで改善する方法
「アーユルヴェーダ」という単語を聞くと、難しいヨガのポーズかな?それともヨガの流派かな?と思われる方がいらっしゃると思います。
実は、ポーズの名前でも、流派でもありません。けれど、アーユルヴェーダとヨガはとても密接に関係があるのです。
今回はアーユルヴェーダについてと、アーユルヴェーダの魅力を実際に感じていただくことができるマッサージをご紹介したいと思います。
アーユルヴェーダとは
アーユルヴェーダとは、インドの伝統医学のことです。
「寿命、生命、生気」を意味する「アーユス」と、「知識、学」を意味する「ヴェーダ」の複合語で、サンスクリット語です。
「生命の知識」「生命の科学」と言われていて、具体的な病気の治療や予防だけでなく、健康の維持・増進などにも深く追求されています。
また、精神的な面においては、「幸せな人生・不幸せな人生」を追求している。
それだけではなく、膨大な薬草についても広く深く語られています。
アーユルヴェーダとヨガの関係
ヨガによって呼吸とポーズ、瞑想でほぐれた肉体と精神。それにアーユルヴェーダによる治療を施すことにより、より心身共に充実した状態になることができます。
時には、ヨガで使った筋肉をほぐし、リラックス状態にもっていくことも、アーユルヴェーダのマッサージで可能です。
アーユルヴェーダのマッサージ
アーユルヴェーダ(インドの伝統医学)の治療法である、マッサージをご紹介させていただきます。ヨガを行いたくても、ちょっと体調が優れないなと感じた時、ヨガの呼吸法を行ってから、マッサージを行うと、少し身体と心が軽く感じていただけると思います。夜、疲れたなと思った時、寒い季節やエアコンで手足に冷えが残っている時などにもお勧めです。
また、女性特有の便秘や、甘い物を食べ過ぎてしまって胃もたれの時にお勧めのマッサージをご紹介しますね。
きっと心も身体もリフレッシュできると思います。
頭のマッサージ
●効果:
頭痛の緩和・花粉症で頭が重いときの緩和
●ポイント:
頭のてっぺんの部分は、オイルが体内に入っていきやすいところです。その部分をオイルでマッサージすることにより、悪いものが出て行くことになります。
●タイミング:
お風呂に入った後がベストタイミングです。髪を乾かした後に行います。オイルのべたつきが気になる場合は、少量に留めておくと良いでしょう。
●使用オイル:
ピュアなごま油を使用して行うことが本格派ですが、今回は違うオイルをお勧めさせていただきます。
『生活の木 パンチャカルマオイル』
●マッサージの方法:
1.オイルをティースプーン一杯分手に取ります。
2.頭頂部の髪をかき分けて、地肌にゆっくりとオイルを垂らします。
3.手のひらを当てて、ぎゅっと押さえてなじませます。
4.すぐに温かくなってくると思います。
5.手のひらを当てたまま、前後に手を動かします。
6.少なくとも1分はゆっくりと動かしていると、頭がすっきりとしてきます。
スチームでケア
●効果:
頭痛の緩和・花粉症で頭が重いときの緩和
●ポイント:
継続して行いましょう。
●使用オイル:
コリアンダーが一番おすすめです。
『生活の木 コリアンダー精油』
●マッサージの方法:
スチームは準備が少し面倒ですが、セットにしておくと良いですね。
1.洗面器一杯分くらいのお水にテーブルスプーン4杯分のコリアンダーを入れます。
2.そのオイル入りのお水を沸騰させてから洗面器に移します。
3.洗面器に顔を伏せ、蒸気が逃げないように、タオルを頭からかぶっておきましょう。
4.ゆっくりと鼻呼吸をしてください。
足のむくみ・冷えに効果的なマッサージ
ヨガや、ホットヨガを行うと、冷え性は改善されていきます。これは必ず改善されます。けれど、毎日ヨガを行うことができない方にとっては、冷えは大敵ですね。
そんな方には、お風呂上がりにクリームを塗る時に一手間加えるだけで、ほかほかした手足で深い眠りに就くことができるようになるマッサージをお勧めします。
●マッサージの方法:
1.オイルを適量(最初は少なめにして、足していくと良いですよ)手に取ります。
2.手をこすり合わせて、温めます。
3.内くるぶしの上にオイルを塗り、円を描くように手を動かしてなじませます。
4.膝からつま先に向けて、マッサージを行います。
5.続けていく内に、手も足もほかほかしてきます。
●使用オイル:
マスタード・オイルがお勧めですが、手に入らない場合は、ごま油にマスタードを混ぜて使っても良いんですよ。
もし、市販のマッサージオイルを使いたいなと思う方は、こちらがおすすめです。
『生活の木 マッサージオイル』
香りはお好みでお選びいただければと思います。
●ポイント:
マッサージは上から下に行うようにします。足先から悪い物を出すイメージで。
実はこのマッサージ、お風呂に入る前でも効果的なのです。それでも充分に暖まるからです。
その場合は、マッサージの後、熱い蒸しタオルで足をパッティングしてあげましょう。
便秘・胃もたれに効果的なマッサージ
とても簡単なマッサージですが、私はこれが一番すぐに効果を感じることができます。
●マッサージの方法:
オイルを適量手に取り、おへそを中心にして時計回りに5分、反対回りに5分マッサージを行います。
●ポイント:
とてもマッサージは簡単ですが、他にも気をつけておきたい事があります。それは、やはり口に入れる物に気をつけるということです。胃もたれや便秘の時は、白湯を飲むようにしましょう。
●使用オイル:
香りの気に入っているマッサージオイルを使用してください。
マッサージの時はできるだけ人肌にオイルを温めておきましょう。もし、オイル・ウォーマーがあれば、ぜひ使ってください。
簡単なマッサージですが、お母さんが子供に対して行う手当のような感覚で行うことで、自分の身体をしっかりと労ってあげてください。
マッサージもスチームによるケアもとても原始的だと思いませんか? 自然のオイルを使用していたり、お水(お湯ですが)を使用したり。薬で痛みを緩和することも可能ですが、こういった方法を取り入れることで、身体本来の力を取り戻すことにもなると思います。ぜひ、花粉症の季節などにお試し下さい。