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女性に多い「不定愁訴」に効果的で予防も期待できる各代替療法について



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ここからは、私がトライアルをした「不調に対する」様々な対処法の紹介をしたいと思います。


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個人的に手技や器具によって心や身体をほぐすものを「守りのケア」、自ら身体を動かしたり思考力を使って行うものを「攻めのケア」と呼んでいて、そのどちらとも健康には欠かせない要素だと考えています。

ここで言う「不調」は、病気までは行っていないけれども健康とは言えない体調のことを指していて、これを東洋医学では「未病」と呼んでいます。

病気は発症してからでは治療に時間がかかる場合が多いのです。未病の状態の時できるだけ「不調のもと」を取り除いておけば、それは病気予防にも繋がります。

その際ひとつ気をつけていただきたいのはその時々の体調、気分によって同じ人が同じ方法を用いてもいつも同じ効果を得られるとは限らないこと。

また薬ではないので、効果は少しづつ現れてくると考えた方が良いと思います。くれぐれも性急に結果を求めないことが大切です。

病気のひとつ手前で現れてくる様々な症状はひっくるめて「不定愁訴」と呼ばれることがあります。これらは女性に多い訴えとしても知られています。

これは「何となくいつも身体がだるい」とか「気分がいつも悪くてイライラする」とか「よく眠れない」といった訴えがあり、なおかつ西洋医学的見地では異常が認められない症状全般につけられた「症状名」です。

検査をしても数字上では異常がないので、西洋医学では病気ではないと見なされます。しかし現実には患者さんは苦痛を感じているわけです。

これはとてもおかしな話ですよね。私もかなり若い頃から酷い蕁麻疹が出たり、呼吸が苦しくなったりと、検査をしてもこれといった原因が分からない不調を経験してきましたから、この矛盾には人一倍感心を抱いてきました。

西洋医学は人体をパーツ単位で見ています。ですから「脳外科」とか「内科」とか「耳鼻科」のように、それぞれのパーツごとの治療科があるのです。

一方東洋医学は人体をトータルに眺めます。指圧や鍼は、人の身体にたくさん存在するツボや経絡を刺激することで、そこから身体の他の箇所を治療します。

どちらが良いとかいうのではありません。それぞれに長所短所があり、得手不得手があります。最近では西洋医学でも「総合医療科」という新しい科目が注目され始めました。西洋医学が東洋医学のやり方を取り入れ始めた注目すべき動きだと思います。

医学が最終的に目指すのは患者さんの病気を治す事。であれば、洋の東西を問わず、効果的な方法があればそれを積極的に取り入れていくのがベストでしょう。

ただ、そうなるにはまだしばらく時間がかかるかもしれません。ですから今現在もしも検査では異常なしと言われながらすっきりしない日々を過ごしている方がいらっしゃったら、是非一度代替療法を検討していただけたら、と思うのです。

代替療法は原因がはっきりしない症状に用いると有効な場合が多く、多くの人たちがその恩恵にあずかってきました。私もその一人です。

代替療法には次のようなものがあります。

もちろん他にもたくさん治療法がありますが、ここでは私が実際に体験したものだけを紹介します。

●リフレクソロジー
●アロマテラピー
●バッチのフラワーレメディ
●指圧
●整体
●カイロプラクティック
●リンパマッサージ
●カウンセリング1(催眠療法)
●カウンセリング2(認知行動療法)
●遠赤外線サウナ
●適度な筋肉トレーニング
●鍼(はり)治療
●低周波電位治療

この中で「適度な筋肉トレーニング」と「カウンセリング2」(認知行動療法)は、先に述べた「攻めのケア」に当たると考えていますが、その他は癒しを通じて身体に働きかける「守りのケア」に当たると考えます。

なお、カウンセリングは原則自費治療にはなりますが、心療内科や精神科でも正当な医療行為として行われています。しかしここでは私の経験をお話したいので、あえて代替療法の枠で取り上げさせていただきました。

指圧、整体、鍼については細かな説明はおそらく不要でしょう。どの地域に行っても必ず一軒は治療院があると思います。

カイロプラクティックは名称は異なりますが、整体とほぼ同じ手技を使う治療法です。また、整骨院という名称もよく聞かれると思いますが、こちらは健康保険が効く点で整体とはまた微妙に異なります。

低周波電位治療は、患部(痛みや違和感のある箇所)に弱い電流を流してその部分の血流を良くするもので、これは病院でも行われていますが、様々なタイプの器機があるようです。

リフレクソロジーは足裏の各ツボを刺激して、そのツボに対応した身体の各部分の働きを良くする方法。

アロマテラピーは植物の花や実や葉などから取れる「精油」を利用した健康法で、それぞれの香りには癒し効果があると言われています。また、精油をキャリーオイルで希釈してマッサージするアロママッサージも最近では大変知名度が高くなりました。

遠赤外線は皮膚のかなり深部にまで到達して、身体を温め、血流を活発にする効果が認められています。

カウンセリング1(催眠療法)については別項で触れたのでここでは省略します。

カウンセリング2(認知行動療法)は、自分の感情や行動を徹底的に客観視できるよう訓練する方法です。

「もう一人の自分」の目を通して、自分の気分の動きや身体の状態をできるだけ「数値」で評価します。かなり細かい作業で感情に支配されやすい人には大変な作業ですが、やり続けるうちにだんだんと自分で自分を冷静に眺める事ができるようになります。

この療法の良い所は、自分自身でその時どきに必要な「処置」を考えるのがうまくできるようになるということでしょう。いわば「内なるドクター」を養成できるということです。

私自身二年近くこのカウンセリングを受けて得るものが大きかったと感じています。

筋肉トレーニングに関しては、30歳を境に毎年少しづつ筋肉が減少していく女性には必須なことだと数年前に知ったため、現在も実践中です。

筋肉は体脂肪を燃やす働きもしているので、筋肉が減ればその分体脂肪も増えて行くことになります。どおりで若い頃と同じような食事をしていたら太る訳です。

ですからせめて現状維持をしたいのなら、今ある筋肉は最低落とさないことが大切になりますね。そのための筋トレなのです。筋肉を落とさない為にはある程度の負荷を筋肉にかけることが必要です。

またなるべく早いうちからこうした運動を始めていけば、高齢になってから車いすや杖のお世話になる危険性は低くなります。免疫力もアップするので、感染症に罹るリスクも減ります。

寝たきりで長生きというのは辛いことですよね。できるだけ健康長寿を目指したい女性に筋トレはおすすめです。

これらの中でおそらく日本での知名度が最も低いと思われるものは「バッチのフラワーレメディ」ではないかと思います。

これはイギリスの医師エドワード・バッチが提唱したもので、数十種類の植物から独自の方法で抽出されたエキスを飲用、ないしは塗布し、患者の「自己治癒力」を引き出す治療法です。

Dr.バッチの母国イギリスではこのエキスが含まれた「レスキュークリーム」を「万能薬」として常備している家庭も多いと聞いた事があります。

最も一般的に使われているのはこのレスキュークリームと、飲用タイプのレスキューレメディでしょう。レスキューレメディは小型のボトルに入っており、飲用時は水で希釈して使用します。

効能はネガティブな感情への働きかけ。身体そのものではなく感情に作用し、その結果体調にも良い影響が及ぶと謳われています。

リンパマッサージは体内において下水道的な仕事をするリンパの流れを活発にして、滞りを解消する手技です。

血液が体内を巡って酸素や栄養を届ける上水道とするなら、リンパ液は不要になった老廃物を運ぶ下水道。どんなに上水道で綺麗な水を届けても、下水道が詰まっては生活に支障が出ますよね。

リンパ管が詰まると同じことが身体にも起こるのです。

リンパ液は外側から身体に圧を加えたりさすったりすることでスムーズな流れにすることができますが、何もせずそのままにしておくとすぐに滞ってしまいます。立ち仕事が続くと足がむくむのはそのせいです。

それらを解消するには、まず鎖骨近辺(特に左側)を手のひらで優しくさすります。多少圧をかけるようにして数十回刺激しましょう。鎖骨近辺にはリンパ液が最終的に還り着く鎖骨リンパ節があるので、リンパマッサージをする前にそこを開いておく必要があるのです。

脚のむくみを解消したい場合には、その後両足の付け根部分にある鼠径部リンパ節にやや強めに圧をかけてマッサージし、次に両膝裏のリンパ節にも同様にマッサージ。

それから足首から膝裏のリンパ節に向けてゆっくりとマッサージをします。脚の前面も同じように足首から両手のひらでゆっくりとマッサージしますが、最後は膝裏のリンパ節にむくみを「流す」ような気持ちで手を動かします。

その次は膝の裏から鼠径部リンパ節に向けてゆっくりと太ももの裏部分をマッサージしていきます。膝の時とは逆にこの場合は膝裏から手を脚の表側に滑らせて最後にリンパ液が鼠径部リンパ節に流れるように動かします。

前面は膝からそのまま上に向けてマッサージ。こうすることでむくみがとれ、脚の疲れが和らぎます。皮膚の滑りをよくするためにできればマッサージ用のジェルなどを使っていただければより効果的だと思います。

このマッサージはリンパ液の流れを良くすると同時に血行も良くしてくれるので、結果的に体調をアップすることができるのです。

ここまで代替療法の紹介と具体的な手法について紹介してきましたが、どんな方法が一番自分にあっているかは実際に自分で試してみるより他ありません。

そして私自身が最近新たに注目しているのは、足裏と頸椎の状態を安定させ、そこから自律神経のバランスを良くしていくという方法です。

以前から足裏の状態には危惧感を抱いていましたし、頸椎が人並みはずれて歪みやすいことはずっと悩みの種だったからです。

頸椎が歪むとすぐに目眩や耳鳴りが出るので何か良い方法はないかと探していたところに出会ったのがこの方法でした。

足裏には専用の靴下、頸椎には「首枕」を使い始めたばかりで、結果についてはまだこれから、という段階です。

最後に病気はけっして医者や薬が治すものではありません。あくまでも自分の身体が「治る」のであって、医者や薬はそれを助けてくれるだけです。

常日頃から自分の身体の声を聞く習慣を持ち、良いと感じたら積極的に取り入れて行く姿勢が自分を救うと私は信じています。

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