ラフターヨガ（笑いヨガ）・顔ヨガ・月ヨガ～ちょっと変わったヨガ

 
　一口にヨガといっても、動きを伴うものだけでもかなりの種類と流派があります。運動系のヨガでも激しいもの、すごくゆっくりで無理のない動きのものまで様々です。また、動きがほとんどない、瞑想だけのヨガもありますし、身体のあるパーツだけに特化したものもあります。そのたくさんの種類があるヨガのなかで、少し変わっているものをいくつかご紹介します。ヨガの幅広さ、奥深さを知っていただけたらと思います。

ラフターヨガ（笑いヨガ）

　ヨガと言えば運動というイメージが強いと思いますがラフターヨガ（笑いヨガ）は、普通のヨガのように、ヨガマットの上で動いたりはしません。ラフター（Laughter）＝笑いというように、笑いとヨガの呼吸法を組み合わせた健康法です。なにか、特別な面白いことをしたり、面白いものを見たりするわけではなく、ただひたすら笑うというヨガです。1995年にインドのお医者さんとその奥様が始めた比較的新しいヨガです。

　「笑うだけなんて、あえてヨガでやらなくてもいいんじゃない？」と思う人もいるかもしれません。でも、現代人は意外に笑うということが苦手なんです。特に、表面上の笑いではなく、身体の奥底から笑うということはほとんどしていないです。1週間くらい振り返ってみてください。疲れるほど笑った時間を持っている人はかなり少ないでしょう。ですから、あえてヨガで笑う時間を作ることが必要なのかもしれません。

　グループでひたすらわらうラフターヨガで笑うと血液の循環が改善したりストレスの緩和が感じられるようです。そのことによって、消化器系や生殖系の状態改善や免疫力アップする人が多くいるそうです。うつも改善するひともいるみたいです。笑いの力はすごいです。普段あまり笑わない人は、心の底から笑うということが初めは難しいかもしれません。でも、作り笑いでも効果があると最近の医学で証明されていて、作り笑いから始めても大丈夫です。

顔ヨガ

　顔ヨガも変わり種のヨガのひとつです。最近、テレビなどでも話題になっていてご存知の方も多いかもしれません。ダンスインストラクターの間々田佳子さんが広められている顔のエクササイズです。本などもいくつか執筆されています。顔ヨガは顔のパーツを伸ばしたり、縮めたり、ユニークな表情をつくることでリフトアップなどの効果があるそうです。人の第一印象の多くは顔で決まると言われていますが、日々忙しい中にいるとなかなか豊かな表情をつくる機会がなくて、顔の筋肉があまり使われていないのが現実です。顔ヨガではその表情をつくる筋肉を意識して動かすことで、表情を豊かにして、顔の印象が変わることで、ココロのあり方も変わっていくようです。

月ヨガ

月のリズムを取り入れた月ヨガも、新しいヨガで人気があります。古くから月は女性の象徴で、女性の身体は月のリズムに合わせて生きていると言われています。月経も正常であれば月のリズムと同じです。また、人の生死も月のリズムが関係しているといわれています。このように、月の満ち欠けは私たちの身体とリンクしていろんな作用が起きています。月ヨガでは新月から満月までの間は陰陽でいう陽の期間で生み出す、再生の時間で、満月から新月の期間は陰の浄化の期間としていて、それぞれの期間にあったポーズをすることで、身体を正しく月のリズムにリンクさせていきます。特に、満月の夜に行うヨガは「満月ヨガ」といわれていて月ヨガ以外のヨガを実践している人も満月のパワーを感じながらヨガをする人が多いです。満月ヨガは、月のパワーで若返り効果や、リラックス効果が普段より増すようです。

　月ヨガは女優の島本麻衣子さんが始めたヨガでテレビ番組の「ソロモン流」など、様々なメディアで取り上げられていて、ブームにもなり若い女性にとても人気です。スマートフォンアプリもあって、ご自宅で初めての人も気軽にできるようになっています。もちろん、実際に教室に通うほどの効果は期待できないかもしれませんが、お試しで気軽に始められるのは嬉しいです。月経が乱れている方等は特に、月ヨガはオススメです。

珍しいヨガが自分に合うケースも

　今回は、ちょっと変わったヨガをご紹介してきました。伝統的なヨガ以外にも様々な種類のヨガがあります。伝統的なヨガをする中で、いろんな気付きが起こった人たちが、アレンジして独自のヨガとして伝えている場合も多くあります。

　また、ここでご紹介したラフターヨガや顔ヨガのように、普通のヨガのイメージからはかなり離れているけれど、ヨガのエッセンスを取り入れて独特のヨガとして広めている場合もあります。最近は、それらのヨガの本もたくさん出されていて、気軽に触れることができます。気になるものがあった方は、それらの本を読んでみてはいかがでしょうか。

　ヨガは身体と心をつなぐもので、明確に「この運動がヨガ」という定義がない、とても奥が深いものです。ヨガをする人の数だけヨガの種類があるかも知れません。初めはオーソドックスなヨガから初めて、ご自分の心と身体にあったヨガを模索するのが良いのではないでしょうか。

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