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体が若返る!腹式呼吸のやり方…呼吸とアンチエイジングの深い関係




 
「もし健康の秘訣を一つだけしか教えられないとしたら、それは正しい呼吸法を身に付けることだ」――そう断言するのは、統合医療のパイオニアであるアンドリュー医学博士です。アンチエイジングの秘訣は、正しい化粧水やクリームを使うことではなく、健康的でいること。いくら表面だけを繕ったって、中身が老いてしまえば、外見もすぐに後を追うことになります。


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普段特に気にも留めない呼吸ですが、何故そんなに重要視されているのでしょう? それには、呼吸と身体の深い関係が理由としてあるんです。

 

普段の呼吸は、「浅く、早い呼吸」

私達は、一日におよそ2万回も呼吸をしています。そして呼吸は、私達が生きるのにとても重要なことなのですが、当たり前すぎてほとんどの人が気にも留めません。そして、ほとんどの人が間違った呼吸法をしているのです。その間違った呼吸とは、浅く、そして早い呼吸のことです。

普通の人は、1分間におよそ15回から20回ほど呼吸をしています。しかし、ほとんどの人が今している呼吸は、大人になる間に学んでしまった「間違った呼吸法」なのです。その証拠に、生まれたばかりの赤ちゃんの呼吸は深い呼吸をしています。それこそが正しい呼吸法で、私達も皆正しい呼吸を身に付けていたはずなのです。

しかし、成長する間に様々なストレスに晒されることにより、呼吸のパターンが変わってしまい、浅く、早い呼吸をするようなってしまったのです。本当に良い呼吸とは、普通の呼吸の3~4分の1の呼吸数――つまり、1分間に4~7回の呼吸数で、浅くではなく深く呼吸することです。

 

胸式呼吸の2つの弊害

浅い呼吸のことを、「胸式呼吸」と言います。呼吸をする時、胸が上下に動くのが特徴です。浅くて早い呼吸には、実は二つの弊害があります。

一つ目は、浅い呼吸がストレスの原因となることです。浅い呼吸である胸式呼吸は、交感神経を緊張させる役目があります。交感神経は身体を活発にさせ、私達の興奮させる機能があるのですが、これは同時にストレスホルモンである「コルチゾール」を分泌させることになります。そのため、浅い呼吸を続けていると交感神経が活発になり続け、どんどんストレスが溜まってしまいます。

もう一つの弊害は、肺の下の方にある空気の交換がされないということです。胸式呼吸は、肺の上部の空気をメインに交換することはできますが、下部にある空気はその場に留まりがちです。そうすると、血流に多くの酸素が送られないことになるので、身体は腹式呼吸の時よりも酸素不足になります。特に、肺の下の方に多くの血液が流れているので、その弊害は大きくなります。

酸素が少なければ、その分身体の新陳代謝も低くなり、細胞も古いままになりがちです。更に消化器官の機能も低くなるので、栄養の吸収や排泄にも弊害が出てきてしまうのです。

 

腹式呼吸がもたらす3つのメリット

深い呼吸のことを、「腹式呼吸」と言います。呼吸する時に、お腹が前後に動くのが特徴です。深くて遅い呼吸には、三つのメリットがあります。

 

1. リラックス効果が高い

一つ目が、ストレスが溜まらず、心がリラックスすることです。その理由は、深い呼吸である腹式呼吸が、副交感神経を活発化させることにあります、副交感神経は、休んでいる時やリラックスしている時、身体を回復させるときに活発化します。そのため、深い呼吸をすることによって、ストレスが溜まらないどころか軽減することもできるのです。

 

体の新陳代謝が活発化する

二つ目は、身体の細胞に十分な酸素が行き届き、機能が活発化するということです。腹式呼吸をすると、肺全体の空気がしっかりと交換されるようになるので、多くの酸素が身体に行き渡るようになります。すると、身体の新陳代謝が活発化し、老廃物も溜まりにくくなります。

 

3. 胃腸の機能が良くなる

三つめは、胃腸の機能が良くなるということです。胃腸に十分な酸素が送り届けられるので、消化吸収が良くなり、栄養の吸収も排泄もスムーズになるのです。更に、腹式呼吸によって胃腸が刺激されるので、蠕動運動も活発になります。

 
これらの理由から、浅い呼吸がなぜ身体の老化を早め、深い呼吸が老化を遅くさせるのかがよくわかるのではないでしょうか?

 

深くて遅い腹式呼吸の方法

普段の呼吸を深くて遅い呼吸にするのはとても難しく、限界があります。なので、朝起きた時や寝る前、そして気が付いた時に、深くて遅い呼吸を実践していきましょう。やり方はとても簡単です。

朝起きた時や寝る前なら、胡坐をかいて目を瞑り、瞑想をするような形で行いましょう。お腹をへこますようにして、4秒で肺の全ての息を鼻から吐き出し、4秒でまた鼻から息を吸います。これを、少なくとも5回は行いましょう。

昼間なら、できれば目を瞑って、同じように最低5回は深呼吸をしましょう。この場合は、座っていても立っていても構いません。

こうして深くて遅い呼吸を毎日行えば、身体の調子も以前より良くなり、若々しい身体を維持することができるでしょう。この機会にぜひ、新しい呼吸の習慣を取り入れてみてください。

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