「頭寒足熱」と「腹八分目」が冷え症改善の基本 その理由は?
冷え性を改善するために欠かせないのは「頭寒足熱」と「腹八分目」です。冷え取り医学のモデルになっている東洋医学ではこのふたつが改善のカギになっています。ようするに下半身を温めて、おなかいっぱい食べないことが大切なのですよ。美容と健康にかかせないのでまずはこのふたつをしっかりマスターしましょう。
「頭寒足熱」と「腹八分目」が冷え症改善に効果的な理由とは?
読んで字のごとく「頭寒足熱」は頭を寒くして足を温かくすること、「腹八分目」は食事の満腹感を八分目で抑えることを言います。このふたつはからだのメカニズムに沿った方法で、本来持っているパワーを最大限に発揮するためにかかせません。
頭寒足熱とは?
頭を寒くして足を温めることを「頭寒足熱」と言います。普通にしていると人間のからだは上半分の体温が高くて下はいつも冷えています。臓器が密集している上半身はエネルギーに満たされているので温かいのですが、内臓がない下半身はどうしても体温が低く触ると冷たくなってしまいます。
すると血管は収縮してしまうので下半身の血流が悪くなり、やがて冷え症を招いてしまいます。そこで足を積極的に温めれば血管が拡張し下半身が冷えるのを防ぎます。
また常に温かい頭を冷やせば下半身と同じくらいになるので血流がよくなって、冷え症の改善につなげられます。上半身と下半身の差はおおよそ6℃程度なので同じ温度に保つためには下を十分に温めなければならず「頭寒足熱」がかかせません。
腹八分目とは?
「腹八分目」とは満腹の一歩手前でやめておくことをいいます。昔はもちろん現代医学の考え方でも「腹八分目」が理想的だと言われていますね。その理由は食事を食べ過ぎると血中コレステロール値が上がって血液がドロドロになってしまうからです。さらに血管の壁がムダに厚くなるので狭くなってしまい、血流が悪くなってしまいます。
また食べ過ぎると胃腸に血液が集中してしまうので、それ以外の器官へ送られるぶんが少なくなります。それでなくても下半身は冷えやすいところなので、なるべき血液の供給量が不足しないように気をつけなければなりません。
冷え症を防ぐ頭寒足熱の方法
上半身を涼しくして下半身を集中的に温めるようにしましょう。これで冷え性改善作用が期待できます。また上半身は涼しくするため冬以外のほとんどを半袖でいるイメージにするとちょうどいいと思います。衣類で調節したら半身浴を取り入れると効果的ですよ。
パンツの下にもう一枚?
パンツの下にもう一枚、絹素材のインナーかパンツを履きましょう。絹は毒出しをし、血流を改善するのに役立つと言われています。できれば締め付けないようにゆったり目のものを選ぶようにしてください。ゆるめにすれば血流を改善することにつながります。必然的に外に履くものもゆったり目のものになりますが、冷え症のためにはベストなスタイルですよ。
靴下を重ね履きする
絹→綿→絹→綿…と靴下を重ね履きしましょう。素材も絹と綿を用意して、自分の足元が冷えなくなるまで交互に重ねます。冷え取り医学では絹が毒を吸い上げて、綿がキャッチすると言われています。足首まですっぽり覆うように履きましょう。
足に汗をかきやすい方はこまめに取り換えるか、綿の代わりにウールなどの毛素材がおすすめですよ。しっかり温まって冷え症を改善へ導きます。しかし安いのは綿素材なのでたくさん用意して湿ったら履きかえましょう。非常に薄いですが重ねることで層ができて温かいですよ。
半身浴する
37~38℃くらいの湯船に最低20分は浸かって半身浴をしましょう。熱いお湯に浸かると下半身が温まる前に上半身が熱くなって長時間浸かっていられなくなってしまいます。1日1回からだの芯から温まるようにすると血流がよくなって冷え症の改善につながります。毎日の習慣にするようにしましょう。
腹八分目で冷え性を改善する方法
そもそも食べ過ぎてしまうのは冷えていてからだの調子が狂ってしまっているから、と東洋医学では言われています。食事はおなかいっぱいになる手前でやめておきましょう。またよく噛んで時間をしっかりとってゆっくりと食事するようにすると、満腹感を感じやすいので守るようにします。どんなに冷えに効果的な食事もガツガツ食べてしまってはすべて台無しです。しっかりよく噛み味わって食べるようにしましょう。
冷え症は足を温めて腹八分目をこころがけましょう
冷えは人間の健康と美容そのものだといっても過言ではありません。血流が悪くなってしまっては酸素も栄養も全身へ運ぶことができず、また毒がたまりやすくなってしまうので病気や美容に影響を及ぼしてしまいます。頭寒足熱と腹八分目は人間が本来持っている力を最大限に発揮し、冷え症はもちろんあらゆる不調を改善するためにかかせません。冷え症を改善して真の元気を手に入れましょう。