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明日使えるプチ知識!C2?C3?虫歯の種類を知っておこう



昔、学校の歯科検診などで「C2」とか「C3」などという言葉をきいたことはないでしょうか。それは虫歯の進行具合を示しています。

虫歯の種類

 
歯科では虫歯の進行具合が5段階に分けられています。

「C」とは虫歯を意味するカリエスの頭文字です。

Cと言われた時点で虫歯があるということです。まずC0ですが、これは実質欠損はないが歯の表面が脱灰している状態のことを指します。


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ちょっとだけお勉強!実質的欠損とは?

実質的欠損とはみなさんのよく知る穴のあいた虫歯のことです。C0は穴はあいていないけど歯の表面が溶けて白く濁った色になっている状態を指します。

この状態ですぐに治療ということはありませんが、虫歯のなり始めがあるのでフッ素などを塗布したりと進行しないように注意しなくてはなりません。次にC1ですが、これは歯の表面を覆うエナメル質に限局した虫歯があるということです。

 

こちらも虫歯としては比較的軽いほうですがC0とは違い実質欠損がある状態のことを指します。治療としては虫歯の部分を削って詰め物をします。この段階では症状をあまり感じないことが多いようです。

 

 

C2は冷たいものがしみる虫歯

続いてC2ですが、これはエナメル質の内側にある象牙質にまで虫歯が及んだ状態のことです。象牙質を顕微鏡などで拡大してみると無数の穴が神経に向かって伸びているのがわかります。この穴は象牙細管といいます。

このC2にまで虫歯が進行するとこの象牙細管を通じて神経に刺激が伝わるので、冷たいものがしみたり甘いものがしみたりと症状が出てきます。

 

この刺激があまりにも強いと中の神経が死んでしまうことがあるので注意しなくてはなりません。続いてC3ですが、これは歯髄つまり歯の神経にまで虫歯が及んでしまった状態のことを指します。

 

 

C3は神経を取るほどに進行した虫歯

神経のある歯でC3の虫歯になってしまうと神経は細菌に汚染されてしまっているので放置しても神経が死んで腐ってしまい膿がたまる原因になります。ですからC3で神経のある歯の場合は神経を取る治療が必要になります。

これは根管治療といい治療には数回かかり患者さんの負担も大きくなります。

 

最後にC4ですが、これは「残根」と呼ばれる状態のことを指します。

名前をみてわかるように歯の根っこしか残っていない状態です。これは虫歯をかなり放置してしまったあかしです。

状況的にはかなり悪く最悪の場合は抜歯となります。

 

 

歯は自然治癒しません

歯は自然治癒力のない組織です。風邪をひくのと違って一度虫歯になると元には戻りません。後悔先に立たず。

もっと早く治療しておけばよかった。いえ、虫歯にしないよう努力すればよかったと後から思わなくてもいいように今から歯のことを考えた生活を送ることが後に自分の歯を残す一番の近道なのです。

 

 

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この記事は当ブログのライター「チェブ」が書きました。

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