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ごぼう茶は諸刃の剣?ごぼう茶で起こる副作用の可能性とは



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ごぼう茶は、日本人の食生活に古くから馴染みの深い野菜である、ごぼうから作られたお茶です。
ごぼうは他の植物では育つことができない、細菌だらけの地中の過酷な環境下でもすくすく育つことができる強靭な野菜であるだけに、そこに含まれている成分もとても優れたものがたくさんあります。

ごぼう茶の代表的な成分として知られているのが、サポニンです。
サポニンは血液サラサラ効果や、コレステロールを吸着して排出する効果など、世代を問わずあらゆる人にとって嬉しい効果を得ることができる成分です。

そんなとてもありがたい成分であるサポニンですが、摂取することで起こる副作用もあるようです。
ごぼう茶を飲み始める上でぜひ知っておきたい、サポニンの副作用についてご説明していきたいと思います。


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サポニンが善玉コレステロールを減らす?!

サポニンの効果として血液サラサラ効果の他に、コレステロールを分解する効果があります。
コレステロールは過剰に蓄積すれば、動脈硬化や高脂血症などの生活習慣病の原因となることから、適度な数値を保つことが良いとされています。

コレステロールには、余分なコレステロールを体外へ排出する効果のある善玉コレステロールと、増えたら蓄積して生活習慣病の原因となる悪玉コレステロールの二種類があります。
体の中に蓄積したら困る悪玉コレステロールを分解する分には、サポニンはとてもありがたい成分なのですが、サポニンには強力な界面活性力があることから、悪玉コレステロールだけでなく、善玉コレステロールも壊してしまうと言われています。

善玉コレステロールは、体内にしっかり適量を持っておいて、適宜、余分なコレステロールを排出して欲しい大切なコレステロールです。
ごぼう茶をあまり過剰に摂取すると、このような副作用が起こる可能性があるので注意しましょう。

 

赤血球を分解してしまうこともある?

サポニンはごぼうの皮の部分に含まれている成分です。
ごぼうは地中深くで育つ植物であることから、サポニンの持つ界面活性効果によって、細菌などの外敵から身を守っています。
そのようなサポニンの強力な界面活性効果が、細胞膜を傷つけてしまうこともあると言われています。血液の中の赤血球を破壊することで、溶血作用を起こす可能性があるのです。

こちらも通常の量のごぼう茶を飲んでいる分には問題はないので、副作用を避けるために過剰摂取にはくれぐれも注意することをお勧めします。

 

サポニンによるもの以外の副作用の可能性は?

ごぼう茶は基本的には過剰摂取しなければ、とても安全性の高いお茶です。
ノンカフェインである上に、ごぼうという普段から馴染みの深い野菜が原料なのも安心できるところです。

しかしごぼう茶には、サポニンの副作用以外にも、いくつか副作用があります。
まず、ごぼう茶は、あく抜きをしないでごぼうを使用していることから、稀にあくが腸の刺激となって下痢をする場合があるようです。

また、利尿作用があることから、あまり大量に飲んだり就寝直前に飲んだりすると、トイレが近くなることもあるので注意が必要です。

他にも、ごぼうはキク科の植物なので、ブタクサなどキク科の植物のアレルギーがある人は、ごぼう茶にもアレルギー反応を起こす場合もあるので、念のため注意して摂取していきましょう。

 

毒抜き?ごぼうを水に晒す理由

ごぼう茶は綺麗に洗ったごぼうを、皮のまま薄いささがきにして、乾燥や焙煎してつくるお茶です。
サポニンの効果を活かすためにも、あえて水には晒さず、そのまま天日やレンジで加熱して作ります。

しかし通常ごぼうを料理に使用する場合は、切ったりささがきにしたものを、一旦酢水に晒してあく抜きしたり、お湯に通したりします。
これは、ごぼうに含まれているあく、つまりサポニンの毒性を軽減するために行われてきた先人の知恵です。

しかし、そんなサポニンがあるからこそ、雑菌などがたくさんいる、過酷な環境である土の中でもごぼうは育つことができます。
優れた健康や美容効果がある反面、副作用となる毒性を持つ成分であるサポニンは、ごぼうの皮の部分に存在することで、過酷な環境下でもすくすくと命を育むことができる、とても強力な成分なのです。

 

過剰摂取さえ避ければ大丈夫!

効果もあるけれど、毒性もあると聞くと、何だか諸刃の剣のようで、ごぼう茶を飲むことがちょっと心配に感じる人もいるかもしれません。

しかしこのような副作用が起こるのは、過剰摂取をした場合なので、通常の量を飲んでいる分には、ごぼう茶自体が体質に合えば、心配ないとされています。

ごぼう茶は、サポニンの健康効果を活かすために、あえて水に晒さず、ごぼうそのものが持つ栄養や成分を余すことなく摂取することができます。
血液サラサラ効果や、コレステロールを分解する効果だけでなく、サポニン以外にもイヌリンやカリウムもたっぷり含まれていることから、デトックスに利尿作用、便通のスムーズな改善など、優れたダイエット効果を実感することもできます。

優れた効果があるお茶だと知ると、ついつい早くその効果を実感したくて、たくさん飲みたくなるものですが、過ぎたるは及ばざるが如しという言葉の通り、ごぼう茶もたくさん飲めば良いというものではないようです。
適量を守りながら、副作用の心配なく、ごぼう茶のメリットを実感していきましょう。

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