仕事の合間にもできる体の一部分を使ってできるヨガ
日常生活のすきま時間でできる手や眼、顔のみで行えるヨガを紹介します。
ヨガのアーサナ(ポーズのことをこう言います)を継続して行いたくても、慌ただしい毎日の中で、そのための時間と場所を確保するのはなかなか大変です。
部分ヨガは楽しみながらできる
職場での短い休憩時間や、バスや電車での移動中など、ちょっと思いついた時に手軽にできる部分ヨガを紹介します。
東洋医学では「部分即全体」という考え方があり、体の一部分を刺激するだけで全身のコリをほぐしたり、疲労回復の効果をもたらすことができるとされています。
手を例にとりますと、手を全身と見做し、指を回したり、手のひら手の甲にマッサージを行うと、全身の血液や気のめぐりが良くなるというものです。
こうした部分ヨガは、単なる東洋医学的思想に留まらず、実際に効果が確認されているものなので、どのような変化が体に表れるか、楽しみながら試してみてください。
手・手の指のヨガ
首・肩のコリをほぐす
手(左右どちらでもかまわない)の中指を反対の手で持ち、指の根本からぐるぐると回す。
薬指と中指の付け根の間を揉んでほぐす。
一指し指と中指の間も同じように行う。東洋医学では、中指は首・背骨に関係しており、その両側の指との間は肩に関係しています。それぞれの3本の指をよく動かしたり、関節をゆるめてあげるのも効果があります。
頭がぼんやりして集中できない
小指(左右)を刺激します。指の付け根から回したり、反対の手で指を掴んで外側へ反らせたり、指先に向けて引っ張ったりしてみましょう。
小指は交感神経に関連しており、意識をはっきりさせ、神経を活動的にすることができます。
眼の疲れに効果のあるヨガ
顔を正面に向けたまま、視線を上・下・左・右の順に動かし、できるところまで思い切り見ようとします。
眼球に刺激が感じられるくらいの強度で行います。眼の運動をすることで眼の筋肉のコリをほぐすことができます。
「寄り目」を意識的に行うこともストレッチ効果があります。
顔のコリをほぐし、美容に効果のあるヨガ
舌を刺激する
顔を正面に向けたまま、目を大きく見開き、舌を下に向けて思い切り出します。(アッカンベーをする気持ちで)舌を伸ばし、刺激を与えることで内臓の働きを良くして新陳代謝を活発にしたり、むくみを解消します。普段動かすことの少ない舌を刺激することで気分をすっきりさせる効果もあります。
ほうれい線の予防
顔を前に向けたまま、息を吸い込み、口の中に空気を溜めてほっぺたを膨らませます。
年齢とともにできやすくなるほうれい線を予防し、肌のたるみにも効果があります。若返り効果が期待できる顔ヨガです。
どの部分ヨガも、全身のヨガを行う時と同じように、呼吸をゆったりと吐きながら行うことを忘れないでください。