香りと脳科学の意外な関係
街で書いだ香りが忘れられない、前の彼氏・彼女がつけていた香水の香りが忘れられないということはないでしょうか。
私はたまに街ですれ違った女性から前の彼女がつけていた香水が匂うと、思わず振り返ってしまいます。
もしかしたら彼女がそこを通ったのかもしれない、今更会って話すこともないけど、今何をしているのかな、と妄想を膨らましていつも「こんなところにいるはずもないのに」って山崎まさよしの歌のように呟くのですが(笑)
香りは脳に記憶を刻む
そんな経験は私だけではないでしょう。例えばシャンプーの香りであったり、洗濯用洗剤でも同様でしょう。それだけ香りは私たちの脳にしっかりとした記憶を刻みこむのです。人間の身体はまだまだ解明されていない点も多いでしょうが、感覚と作用に何らかの関係性があるのは間違いなさそうです。
香りと脳の関係は科学的に証明されている!
香りと脳とはすごく密接に関係しているようです。
香りは鼻の嗅上皮で気体分子を感覚し、それが脳のさまざまな場所に信号として刺激を与えることがわかっています。
それが起点となり、記憶を呼び起こす。
例えば、大好物の料理を目の前にして、食べていないのに「美味しそう」と感じるのはこのプルースト効果の働きのようです。
また、ブラウン大学のエルツ氏による研究結果では、香りを被験者に思い出のある香りを匂わせると、記憶を司る海馬に大きな反応が現れたことが明らかになっています。
将来を変えることもある「香り」
香りの効果は、過去の恋愛を思い出すような悪いことだけではありません。
自分の好きな香りを身に纏うことで強い自分になれたり、素の自分をさらけ出したりできると思うのです。
香水をつけるのは、単に好きな香りだからということを通り越えて、なりたい自分に香りから変わっていくような効果もあります。
そして、季節やTPOにあった香水の使い分けなどが出来るようになるともっと香りを楽しめます。
香りは人をハッピーにする
ある調香師の方が彼女の本で書いていらっしゃいましたが、「アロマでも香水でも、香りとは人をハッピーにするもの」です。
また、香りとは単にいい香りだということ以上に、あなたの脳に直接働きかけて、ストレスフリーにしたり、情感を漂わせるものです。
なりたい自分にもっと近づける香り、自分の性格を印象づけるような香り、オフィスシーンでの香り、好きな男性との勝負のときの香り、プライベートのゆっくりした時につける香り。
そんなあなたお気に入りの香りで身につけた時間がもっともっとハッピーなものになることを願っています。