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紫外線対策のための前知識。4つの種類に分けられる紫外線



日焼け止め

 

紫外線対策を考える前に「紫外線」とは何か説明します。
まず、紫外線とは可視光線と同じ「光」の一種です。
光のうち、波長が短すぎて人間の目に見えない存在が紫外線です。

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紫外線は波長の長さで種類が分けられている

一般的に紫外線は波長の長さ、要するに周波数帯に応じ4つに別け、エネルギーが弱い方からUV-A・UV-B・UV-C・遠紫外線に別れます。
紫外線のうち、一番威力が弱い紫外線、周波数938THz以下(968THz以下とする別け方もある)の紫外線を「UV-A」と言います。

 

 

UV-Aは対策が必要な紫外線

UV-Aは身体に急激な変化を起こさず、且つ、身体の細胞活動を活性化すると言った必要不可欠な要素も持つため、昔は無害な存在と言われました。
しかし、以下で詳しく説明するUV-Bと比べ皮膚の奥深くまで侵入する特性を持つため、身体に徐々にダメージを与えつつ、シミ・シワ等の諸症状を引き起こします。
UV-Aは威力が弱くても対策が必要です。

 

 

UV-Bは表皮にとどまりやすい

もう少し強力な紫外線、周波数938THz~1.071PHz帯の紫外線を「UV-B」と言います。
UV-Aと比べ威力が大きく、メラニン色素を活性化して日焼けを起こす点に留まらず、大量に受ける場合、炎症・水ぶくれ等の傷害を生じ、更に大量に受ける場合、皮膚中に存在する細胞のDNAを傷付け皮膚ガンを生じる例もあります。
しかし、UV-Aと比べ必ずしも害が大きいとは限らず、UV-Bは皮膚の第Ⅱ層(表皮)に留まる特性を持つため、UV-Aと異なり第Ⅲ層(真皮)を傷付ける危険性はありません。
また、高度10~50kmに位置するオゾン層が太陽から受けるUV-Bの大半を吸収するため、地上に降り注ぐ量はUV-Aの約10%程度まで減少する様です。

しかし、UV-Bは身体に及ぼす影響が大きいため、一定の対策が必要です。

 

 

UV-Cはさらに凶暴な紫外線です

更に強力な紫外線、具体的には周波数1.071~1.500PHz帯の紫外線を「UV-C」と言います。
UV-Bと比べても威力が強力なだけあって、身体の組織・器官を破壊するエネルギーが更に強く、身体に直射すると重篤な熱傷の様な症状、具体的には第Ⅲ層~第Ⅳ層(皮下組織)に達する放射線障害を生じます。
この様に非常に有害なUV-Cですが、大気圏を漂うオゾン層がUV-Cを全て吸収するため、(オゾン層が薄くなっている両極圏に旅行する場合を除けば)特に対策する必要はありません。

 

 

遠赤外線はあまり神経質にならないで良い紫外線

4つ目、UV-Cと比べ更に波長が短い紫外線、具体的には周波数1.500PHzを超える紫外線を「遠紫外線」と言います。
当然、UV-Cと比べても威力が強力ですが、案の定、オゾン層に限らず大気中に存在するあらゆる成分が遠紫外線を全て吸収するため、皆様とは無縁の関係です。

 

その他、周波数30PHzを超える紫外線を「極紫外線」と呼ぶ場合もありますが、それぐらい波長が短くなると障壁を通過する様になるため、もはや紫外線とか光ではなく「X線」に分類する別け方が一般的です。
要するに対策が必要な紫外線はUV-AとUV-Bの2つに絞られます。

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この記事は当ブログのライター「朔旦サカイ」が書きました。

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