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たるみ・しわの予防に必要な皮膚の構造。皮膚は層になって構成されている!



皮膚

 

皮膚の構成とそれぞれの層の役割を解説します。

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表皮の厚さは0.2mm!

一番上の表皮は約0.2mmという薄い膜には沢山の層から成り立っています。
それぞれの層には役割があります。
その役割について書きたいと思います。
表皮の深部から最上部に向かって順番に説明します。

 

 

基底層

表皮の一番深部にある土台となる層です。
この層は「ケラチノサイト」「メラノサイト」という細胞で構成されています。
基底層で多く点在するのがケラチノサイトです。
ケラチノサイトは、細胞分裂することで次々に新しい細胞を作り出しています。
細胞分裂でつくりだされた細胞のうちの1つは上の層の有棘層(ゆうきょくそう)に移り有棘細胞に変わります。

 

 

有棘層(ゆうきょくそう)

表皮で一番厚い層です。
有棘細胞は細胞と細胞が棘でむすばれているように見えます。この事から名前の由来になっています。
ここには細胞が他の細胞に接着し、結合を強める構造の「デスモソーム」があります。
この細胞の間をリンパ液が流れ、老廃物などが自由に拡散できます。
また、身体を守る大切な「ランゲルハンス細胞」という細胞が点在しています。
この細胞は枝分かれのはげしい樹状形をしていて、表皮全体に張り巡らしています。
ランゲルハンス細胞は免疫機能を持っているため、異物や腫瘍など身体に害を及ぼすものを見つけると排除しようとします。

 

 

顆粒層

「ケラトヒアリン」とよばれる顆粒細胞から成り立っています。
細かいガラス状のような粒になっていて、紫外線を強く屈折させ、肌の奥への浸透を防ぎます。
顆粒層で「NMF(自然保湿因子)」や「細胞間脂質(セラミド)」などが作られ角層に移ります。

 

 

角層

「角層細胞」で構成されています。この細胞には核(遺伝子)がなく死んだ細胞です。
それが薄方状(はくへんじょう)に10~20層に重なり合っています。
表面に近づくにつれて、細胞間に隙間ができ剥がれおちます。いわいるこれが「アカ」です。
基底層のケラチノサイトが角層細胞に段階をふんで成熟し、変化する事を「角化」といいます。
角化が正しく機能する事で、表皮の厚さを一定に保つ事ができます。

 

 

皮脂膜

角層の表面を覆っている膜を「皮脂膜」といいます。
この膜は皮脂腺や汗腺などから分泌された皮脂で覆われています。
この皮脂膜がバクテリアなどの菌の増殖を抑え、感染からふせいでくれます。
表皮の薄い層には色々な役割分担があり私達の肌を守っています。
皮膚の構成を知った上でいつものお手入れ方法の見直しをすると自分に足りないものが見えてくるかもしれないですね。

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この記事は当ブログのライター「slowroom」が書きました。

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