日本人に増え続けているてワキガ。原因は食生活と言われています。対策はあるのでしょうか
なんともいえない独特の臭いを発し、周囲の目が気になってしまうワキガ。食生活の変化のせいか、日本人に増え続けていると言われていますが、そもそもの原因は何なのでしょうか?原因と対策についてご説明します。
こんなタイプの人がワキガになりやすい
ワキガになりやすい人には、いくつかの特徴があります。まず、耳垢が湿っている人。両親のどちらか、もしくは両方がワキガの人。そして、洋服の腋の部分が黄色くなる人です。
耳垢が湿ることも、洋服の腋の部分が黄色くなることも、その原因は「アポクリン汗腺」の発達によるもの。
汗腺には二種類あり、一つはこのアポクリン汗腺、もう一つはエクリン汗腺というものです。エクリン汗腺から分泌される汗は、多少の塩分を含んでいるだけでニオイはほとんどありませんが、アポクリン汗腺から分泌される汗は非常に強い不快なニオイを発生させてしまうのです。
ワキガは遺伝的な要素の強いものですが、もし、両親ともにワキガではないのに自分だけがワキガになってしまったという場合は、普段の食生活の中で肉類や乳製品を摂りすぎているのかもしれません。
動物性脂肪の摂りすぎは汗腺を太くしてしまう原因になるので、アルカリ性の食品を中心に、塩分や糖分も摂りすぎないように気をつけながら、腹八分目の食事を心がけましょう。
ワキガの対策法
それでは、どのような対策をすればつらいワキガから解放されるのか、いろいろなやり方を見ていきましょう。
デオドラント製品を使う
近頃では、ワキガ専用のデオドラント製品が多く市販されています。これらの製品は腋の部分に直接塗って使うものが多く、相性のよい製品と出会うことができれば、ほとんど悩まなくてもいいぐらいの効果を発揮します。
極端に肌が弱いというわけではないのであれば、いろいろな製品を試してみて自分に合ったものを見つけてみるといいでしょう。
こまめにシャワーを浴びる
一度石鹸とシャワーで腋を洗い流してしまえば、次にニオイが発生するまでにある程度の時間を稼ぐことができます。特によく汗をかく夏場は、可能な環境であれば汗をかくたびにシャワーを浴びるといいでしょう。
着替えの回数を多くする
アポクリン汗腺から分泌された汗は、そのまま衣類に染みついて悪臭を発生させます。シャワーを浴びることがむずかしい場合には、制汗シートで腋を拭き、下着を取り替えるだけでもかなりニオイを抑えることができます。
腋を拭いた後には、忘れずにデオドラントクリームなどをすりこんでおきましょう。
ワキガ対策といえば手術が有名ですが、日常生活の中でこまめに清潔を保つことを意識するだけでもニオイを軽減させることは可能です。食生活にも気を配りながら、少しずつワキガと戦っていきましょう!