香水の名前にまつわるユニークなエピソード。香水ブランドのネーミングセンスに脱帽!
「クリスマスの夜」この言葉を聞いてあなたはどんなシーンを想像しますか?
情景の想像力をかき立てるネーミング
香水には素敵なネーミングが施されているものが多いです。
冒頭の商品はキャロンの「ニュイ ド ノエル」直訳でクリスマスの夜となります。
香りはかなり重厚で、寒さになじむ甘さがあります。
クラシカルで若干オリエンタルさが感じられます。
エリザベスアーデン「レッドドア」
直訳すると赤い扉ということになりますが、一体なぜ赤い扉?理由はエリザベスアーデンの店舗の入り口のドアを示しているのです。
真っ赤に塗られた入り口のドア。
まさしくエリザベスアーデンのシンボル的な存在です。
それが名付けられているということは、「エリザベスアーデンへようこそ」というかのような作品です。
ネーミングセンスで外せないのがラルチザン
「バラ泥棒(ヴォラードローズ)」「地獄通り(パッサージェダンフェ)」「祝福の日(ジェールドフィット)」「いじわるオオカミ(メシャンルー)」どれもこれも衝撃的なネーミング。
地獄通りなんてどんな香りなの?と試してみたくなりますよね!
中でもおすすめはバラ泥棒
まさしくバラばかりを盗んで来きました☆のごとく、一面にローズの鮮やかな香りが広がります。
ラルチザンでは最近、感情をテーマとした香水も発表されています。
「感性の高まり」「シルクの抱擁」などネーミングがやはり素敵。
グッチ「エンヴィ」
“嫉妬、ねたみ”という訳になります。
この香りを身にまとえば周りから嫉妬されるほど魅力的になれるといった由来でしょう。
ランバン「マリーミー!」
私と結婚してっ!という意味ですね。
この香りをつけて男性にアピールするのも一つの手かもしれません。
バーバーリー「タッチ」
ひと嗅ぎで「良い香り~」とついつい触れたくなってしまうような香りです。
ディメーター
最後に香水の概念を変えるメーカーの作品「凍結した池」「スイミングプール」「コスモポリタン(お酒の名称)」「ほこり」「寿司」
これ全部香水の名称なんです!
実はこちらのメーカーは生活の中で嗅ぐ様々な匂いを香水にしてしまったのです。
基本的に香水はお花や果実など「良い香り」を調合して作られているのですが、これらの香水はその基本から大きく外れています。
そう、商品名に忠実に香りを再現してしまっている訳なのです。
「ほこり」なら純粋にほこりの匂いがするんです。
「ペンキ」という名の香水はまさしく塗り立てのシンナーの様な香りが漂います。
こんな香りを身につけていると「○○ちゃんってペンキの匂いがするよね?」ということになってしまいます。
なんて斬新な発想なのでしょう。
ご興味のある方は一度お試しになってみてはいかがでしょうか?ネーミングはその香水の香りを表現する最大のアイテムです。
いかに興味を持ってもらえるかというところで各メーカー力を入れているんですね。